骨粗しょう症から考える健康寿命|女性の健康を支えるカイロプラクティック
骨粗しょう症から考える健康寿命女性の健康を支えるカイロプラクティック

この記事を書いたカイロプラクター中島 恵前田カイロプラクティック藤沢院(神奈川・藤沢)相談する↓
この記事でわかること
- 01閉経後の女性に骨粗しょう症が増える理由とは?
- 02骨粗しょう症が社会課題となる理由|骨折が変える日常生活
- 03自分の身体を知ることから始まる健康づくり|女性の健康を支えるカイロプラクティック
骨粗しょう症は、骨密度が低下し骨折しやすくなる病気です。特に女性は、閉経に伴う女性ホルモンの減少によって骨量が低下しやすく年齢を重ねるにつれて注意が必要になります。
骨粗しょう症の難しさは初期には自覚症状がほとんどないことです。気づかないうちに骨の強度が低下し、転倒や日常生活での小さな負荷でも骨折につながることがあります。特に背骨や股関節の骨折は歩行や日常生活に大きな影響を及ぼし、これまで当たり前にできていたことが難しくなる場合もあります。
こうした骨折は、本人の生活だけでなく家族による介護や社会全体の医療・介護負担にも関係します。骨粗しょう症は、骨の問題だけではなく健康寿命や自立した生活を考えるうえで重要な社会課題です。
骨の健康を考えるとき、骨密度だけに目を向けるのではなく筋肉や関節、身体の動きにも関心を持つことが大切です。カイロプラクティックでは、脳と神経の神経機能に着目し身体全体の機能を評価します。
今回の記事では、女性が骨粗しょう症になりやすい背景や骨折が健康寿命に与える影響を解説しながら骨の健康と身体全体の機能について、カイロプラクティックの視点から考えていきます。
01閉経後の女性に骨粗しょう症が増える理由とは?
私たちの骨は、一度つくられたら変化しないものではありません。古くなった骨を壊す「骨吸収」と、新しい骨をつくる「骨形成」を繰り返しながら、常に新陳代謝を続けています。この働きは骨代謝と呼ばれ、骨の強度を保つために欠かせない仕組みです。
骨代謝に深く関係しているのが、女性ホルモンの一つであるエストロゲンです。エストロゲンには、骨を壊す破骨細胞の働きを抑え、骨吸収が過剰にならないよう調整する役割があります。そのため、女性の身体ではエストロゲンが骨量を維持するうえで重要な働きを担っています。
しかし、40代半ばから50代にかけて迎える更年期には、卵巣の働きが変化し、エストロゲンの分泌量が大きく揺らぎながら低下していきます。閉経後はその分泌量が大きく減少するため、骨吸収が骨形成を上回りやすくなり、骨量が減少する速度も速くなります。
日本人女性の閉経年齢は平均して約50歳とされています。つまり、女性にとって閉経前後は、骨の健康を見直す重要な時期です。特に、若い頃から骨量が少ない場合や、低体重、運動不足、カルシウムやビタミンDの不足などが重なると、骨粗しょう症のリスクが高まることがあります。
また、骨粗しょう症は自覚症状が乏しいため骨量が減少していても日常生活の中で気づきにくいという特徴があります。身長が以前より低くなった、背中が丸くなってきたといった変化が背骨の圧迫骨折によって生じている場合もあります。こうした変化を単なる加齢として見過ごさないことも大切です。
骨の健康は、女性ホルモンだけで決まるものではありません。骨にかかる適度な力学的刺激や栄養状態など、さまざまな要素が骨代謝に関係しています。閉経後になってから考え始めるのではなく若い頃から骨の健康に関心を持つことが、将来の骨粗しょう症を考える第一歩になります。
02骨粗しょう症が社会課題となる理由|骨折が変える日常生活
骨粗しょう症が問題となるのは、骨密度が低下することだけではありません。骨がもろくなることで骨折のリスクが高まり、その後の生活や身体機能に大きな影響を及ぼす可能性があるからです。
特に注意したいのが、背骨の椎体骨折や股関節の付け根にあたる大腿骨近位部骨折です。椎体骨折は、転倒のような明確なきっかけがなくても、身体をひねる、重い物を持つといった日常生活の動作をきっかけに起こる場合があります。痛みが強く現れることもあれば、自覚しないまま進行することもあり、身長の低下や背中が丸くなるといった変化につながる場合もあります。
一方、大腿骨近位部骨折は、歩行や立ち上がりなど、日常生活に欠かせない動作に大きく影響します。手術やリハビリテーションが必要になることも多く、骨折前と同じように歩ける状態まで回復するには、時間と継続的な支援が必要です。
さらに、骨折をきっかけに活動量が減ると筋力やバランス能力が低下し、身体を動かすことへの不安も大きくなる場合があります。動く機会が減ることでさらに筋力が落ち、転倒への不安が強まるという悪循環にも注意が必要です。
ここで考えたいのが骨だけでなく、筋肉や関節、神経の働きも含めた身体全体の機能です。歩くときには、筋肉が関節を動かし、足裏などから得られる感覚情報を脳と神経が受け取りながら姿勢やバランスを調整しています。こうした複数の働きが連携することで私たちは立つ、歩く、方向を変えるといった動作を行っています。
そのため、転倒予防を考える際には骨の強度だけでなく、下肢の筋力やバランス能力、関節の動き、身体の使い方にも目を向けることが大切です。骨粗しょう症の予防や管理では、骨の状態に応じた運動、栄養管理、必要な医療的評価を組み合わせることが重要になります。
骨粗しょう症による骨折は、本人の生活だけでなく、家族の介護負担や医療・介護サービスの利用にも関係します。だからこそ、骨の健康を守ることと身体を安全に動かし続けられる機能を保つことの両方が健康寿命を考えるうえで重要になります。
03自分の身体を知ることから始まる健康づくり|女性の健康を支えるカイロプラクティック
骨粗しょう症を考えるとき、骨密度や骨折のリスクを知ることはもちろん大切です。それと同時に、今の自分がどのように立ち、歩き、身体を動かしているのかを知ることも、これからの健康を考えるうえで欠かせません。
カイロプラクティックでは、脳と神経の働き、背骨や関節、筋肉などの神経筋骨格系に着目します。姿勢や歩行、関節の動き、筋肉の状態などを確認し身体の動きと機能を総合的に評価します。
脳と神経は、身体各部から送られる感覚情報を受け取りそれをもとに姿勢や運動を調整しています。例えば、歩行中に足元の状態を感じ取り、身体の傾きに応じて筋肉の働きを調整することも神経系が担う重要な役割です。こうした神経と身体のつながりを理解し、神経筋骨格系の状態を評価することが、カイロプラクティックの専門性の一つです。
ただし、骨粗しょう症がある方への対応では、骨の状態を把握することが何より重要です。骨密度の低下や椎体骨折の既往などによって身体に加えられる力への注意が必要になるためです。骨粗しょう症の診断や治療は医療機関が担うものであり、カイロプラクティックでも骨の状態や既往歴を確認し、安全性を優先して対応を判断する必要があります。骨がもろくなっている方に強い力を加える施術や不適切な操作を行うことは避けなければなりません。
また、骨の健康を守るためには医療機関での検査や必要な治療に加え、栄養、運動、転倒予防などを日常生活の中で考えていくことも大切です。カイロプラクティックによって骨密度が高まったり、骨粗しょう症が改善したりするわけではありませんが、神経筋骨格系の状態を確認し自分の身体の特徴や変化を知る機会をつくることはできます。
私は、健康寿命を考えるうえで病気になってから対処するだけでなく、自分の身体に関心を持ち、変化に気づき、必要な行動を選んでいくことが大切だと考えています。骨粗しょう症も、閉経後や高齢になってから考え始めるのではなく若い頃から骨や筋肉、身体の動きに目を向けることが将来の自立した生活につながります。
自分の身体を知ることは、自分の健康を自分ごととして考える第一歩です。その気づきを日々の生活や健康への選択に生かし、さらに家族や周囲の人と健康について考える機会へと広げていく。私は、こうした一人ひとりの意識と行動から健康を育てていくことがシオカワグループの大切にする「インサイドアウト健康文化」につながると考えています。
新潟県東蒲原郡出身。柔道整復師の免許を取得後、整骨院に勤務。様々な講習会に参加している中で本来のカイロプラクティックの考え方に興味を持つようになり塩川スクールを受講する。カイロプラクティックで地域や社会に貢献したいという思いが強くなり、日本のカイロプラクティックの発展に尽力してまいります。
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執筆者前田カイロプラクティック藤沢院中島 恵
新潟県東蒲原郡出身。柔道整復師の免許を取得後、整骨院に勤務。様々な講習会に参加している中で本来のカイロプラクティックの考え方に興味を持つようになり塩川スクールを受講する。カイロプラクティックで地域や社会に貢献したいという思いが強くなり、日本のカイロプラクティックの発展に尽力してまいります。

