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2026.11.08

肩こりは女性に多い健康課題?ホルモンと自律神経から考える身体の土台

肩こりは女性に多い健康課題?ホルモンと自律神経から考える身体の土台
健康通信肩こりHEALTH LETTER

肩こりは女性に多い健康課題?ホルモンと自律神経から考える身体の土台

公開 2026.11.08読了目安 約5分
肩こりは女性に多い健康課題?ホルモンと自律神経から考える身体の土台
中島恵この記事を書いたカイロプラクター中島 恵前田カイロプラクティック藤沢院(神奈川・藤沢)相談する

POINT

この記事でわかること

  • 01肩こりは日本人に多い健康課題|女性に多い背景とは
  • 02女性ホルモンと自律神経|ライフステージで変化する身体
  • 03肩こりから考える身体の内側|カイロプラクティックの視点

肩こりは、多くの人が日常的に経験する身近な不調の一つです。仕事中に首や肩が重くなる、夕方になると肩が張る、休んでもすっきりしないなどその感じ方は人によって異なります。

実は、日本では肩こりを自覚する女性が男性よりも多く、女性の健康課題の一つとして考える必要があります。

その背景には、長時間のデスクワークや家事・育児による身体的な負担だけでなく、月経周期や更年期に伴うホルモンの変化など女性特有の身体の変化も関係しています。

さらに、身体の働きを調整する自律神経も日々のストレスや睡眠、休息と深く関係しています。肩こりを肩周辺の筋肉だけの問題として捉えるのではなく、身体全体の働きから考えてみることが大切です。

今回の記事では、日本における肩こりの現状や海外の研究、女性ホルモンと自律神経の関係を紹介しながらカイロプラクティックの視点から身体の健康の土台について考えていきます。

01肩こりは日本人に多い健康課題|女性に多い背景とは

肩こりは、日本人が自覚する不調の中でも身近なものです。厚生労働省の2022年国民生活基礎調査では女性の自覚症状の第2位に肩こりが挙げられています。人口1,000人あたりの有訴者数は男性53.3人に対して女性105.4人で、女性は男性のおよそ2倍という結果でした。

この数字からも肩こりは一部の人だけの問題ではなく、多くの女性が日常生活の中で感じている健康課題だと分かります。

では、なぜ女性に肩こりが多いのでしょうか。

その背景には、身体的な要因だけでなく日々の生活環境も関係していると考えられます。長時間のデスクワークやスマートフォンの使用、同じ姿勢を続ける生活は首や肩周辺の筋肉に負担をかけることがあります。

また、仕事に加えて家事や育児を担うなど身体を休める時間を十分に確保しにくい人もいます。こうした生活上の負担が積み重なることも肩こりを感じる背景の一つです。

この問題は日本だけに限りません。海外でも首の痛みは、日常生活や仕事への支障につながる大きな健康課題として研究されています。世界的な疾病負担の研究でも首の痛みを抱える人は非常に多いことが報告されています。

ただし、海外の研究で用いられる「首の痛み」と日本で一般的に使われる「肩こり」は調査上の定義が異なります。そのため、同じ症状として単純に比較することはできません。それでも、首や肩の不調が生活の質や仕事に影響するという点は国内外に共通する課題です。

肩こりを単に姿勢や筋肉の問題として片づけず、社会的な背景や生活環境も含めて考えることが女性の健康を理解する第一歩になります。

02女性ホルモンと自律神経|ライフステージで変化する身体

女性の身体を考えるうえで、ホルモンの変化は欠かせない視点です。

女性ホルモンの一つであるエストロゲンは、月経や妊娠に関係するだけでなく、骨や血管、皮膚、脳など、さまざまな組織や機能に関わっています。

特に更年期には、卵巣機能の変化に伴ってエストロゲンの分泌が大きく変動し、その後低下していきます。この時期には、ほてりや発汗、睡眠の変化、気分の変動など、さまざまな身体的・精神的な変化が現れることがあります。

こうした時期に、肩や首、腰、関節などの痛みやこわばりを感じる女性も少なくありません。

2026年に公表された、22か国・37研究、約9万3,000人の女性を対象としたシステマティックレビューでは、筋肉や関節の痛みを経験した割合は、閉経前の女性で約40%、閉経移行期の女性で約57%、閉経後の女性で約59%と報告されています。

この研究は肩こりだけを調べたものではありませんが、女性のライフステージと筋肉・関節の不調との関係を考えるうえで参考になります。ただし、ホルモンの変化だけが痛みの原因だと証明するものではありません。

そして、女性の身体を考えるうえでもう一つ大切なのが自律神経です。

自律神経は、心拍や血圧、体温、消化など、意識しなくても行われている身体の働きを調整しています。活動するときに働く交感神経と、休息するときに働く副交感神経が状況に応じて機能することで身体の状態は保たれています。

精神的なストレスや睡眠不足、休息が十分に取れない状態が続くと自律神経の調節に影響し、筋肉の緊張や疲労の感じ方、睡眠の質などにも関係する可能性があります。慢性的な首や肩の痛みと自律神経の働きについても研究が進められていますが、両者の関係や原因についてはまだ十分に明らかになっていません。

女性の場合、月経周期や更年期などのホルモン変化に加え、生活環境や心理的な負担も重なることがあります。肩こりという一つの症状の背景にもこうした身体の変化が関係している可能性があるのです。

03肩こりから考える身体の内側|カイロプラクティックの視点

肩こりを考えるとき、私たちはつい肩や首の状態に意識を向けがちです。しかし、身体はそれぞれの器官や組織が独立して働いているわけではありません。脳と神経を中心に、さまざまな情報をやり取りしながら全体として機能しています。

カイロプラクティックでは、この脳と神経を中心とした身体の働きを大切に考えます。背骨や関節、筋肉などの神経筋骨格系だけを見るのではなく、それらが身体全体の機能とどのように関係しているのかという視点を持っています。

例えば、姿勢を保つことや身体を動かすことには、脳が身体の位置や動きを把握する感覚情報が欠かせません。また、身体の状態を維持するためには自律神経を含む神経系の働きも関係しています。

だからこそ、肩こりという目に見える症状だけに注目するのではなく、その人の身体全体の状態や日々の生活の中でどのような変化が起きているのかを考えることが大切です。

もちろん、カイロプラクティックによって女性ホルモンや自律神経が必ず整う、あるいは肩こりや更年期の不調が改善すると証明されているわけではありません。女性ホルモンの変化や強い痛み、長く続く不調については必要に応じて医療機関で確認することも重要です。

私は、肩こりをきっかけに自分の身体の内側に目を向けてほしいと考えています。今の身体はどのような状態なのか、十分に休息できているのか、日々の負担が積み重なっていないか。そうしたことを知ることが自分の健康を考える出発点になります。

健康は、症状が現れた部分だけを見て考えるものではありません。身体全体の働きを理解し、自分の身体が持つ力や変化に目を向けながら健康の土台を大切にしていくことが重要です。

肩こりを単なる不調として終わらせず、自分の身体を知るきっかけにする。身体の外側に現れたサインから内側の働きに目を向け、自分自身の健康を育てていく。こうした考え方がシオカワグループの大切にする「インサイドアウト健康文化」につながると考えています。

CONSULTATION | この記事を書いたカイロプラクターに相談する
中島恵

神奈川・藤沢

前田カイロプラクティック藤沢院 カイロプラクター
中島 恵

新潟県東蒲原郡出身。柔道整復師の免許を取得後、整骨院に勤務。様々な講習会に参加している中で本来のカイロプラクティックの考え方に興味を持つようになり塩川スクールを受講する。カイロプラクティックで地域や社会に貢献したいという思いが強くなり、日本のカイロプラクティックの発展に尽力してまいります。

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中島 恵

執筆者前田カイロプラクティック藤沢院中島 恵

新潟県東蒲原郡出身。柔道整復師の免許を取得後、整骨院に勤務。様々な講習会に参加している中で本来のカイロプラクティックの考え方に興味を持つようになり塩川スクールを受講する。カイロプラクティックで地域や社会に貢献したいという思いが強くなり、日本のカイロプラクティックの発展に尽力してまいります。

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