仕事も辛くなるような腰痛が改善された
仕事は農家で長時間中腰で作業することが多い。長時間前かがみで作業をしていると腰から臀部に痛みを感じることがあり、作業の態勢によっては肩こりや背中の張り感を感じていたが、時間が経つと治まっていたため気にはしていなかった。
学生の頃からやっているテニスを現在も続けていて、以前、テニス肘で右肘関節を負傷したことがあり、たまに痛くなることがある。
ご家族の方の体の不調のためインターネットで調べていてカイロプラクテック知る。当初は自身で体の不調は仕事柄仕方ないと気にしていなかったが、ご家族の方の付き添いで一緒に来られていてカイロプラクテックの話を聞いているうちに自身の体の状態も気になるようになり、来院に至る。
頚椎から背中にかけて過緊張
腰部脊柱起立筋、臀部の過緊張
右仙腸関節の可動域制限
初診時の状態は右側の仙腸関節には明らかな可動域制限がみられた。
レントゲンでは、腰部がD5レベル、頚部はD4レベルと慢性的な段階と確認できたため、初期集中期の目安として週2回のケアから始めた。
3週目(3回目のアジャストメント)では、検査で右仙腸関節の浮腫感の軽減が確認でき、仕事中の前かがみの態勢での腰の痛みが緩和された。
4週目(6回目のアジャストメント) では、朝起きる際に体が軽く疲労感の改善が早く感じられ、肩こりが緩和された。
6週目(9回目のアジャストメント)では、テニスをして練習後の背中の張り感が緩和された。
13週目(20回目のアジャストメント)では、仕事が忙しくなってきたが、体の疲労感の回復が早く、中腰の姿勢でも腰に痛みが出ず経過良好。
現在は、症状はほぼ緩和したが、身体のメンテナンスとして定期的なメンテナンスを継続している。
今回の腰痛は、骨盤の傾きが長期的に腰椎の配列へ負担となり、腰椎の神経に負担がかかったことによるものと考えられる。
問診では自律神経系症状はみられず、筋骨格系でアプローチを開始した。
腰部の椎間板の段階はD5レベルと椎間板には最低でも10年以上前から負担がかかっていることが確認できた。骨盤の傾きによって背骨の配列は負担がかかるが、この状態を放置してしまうと腰椎の椎間板には日常的に捻じれの負担が起こってしまう。骨盤のサブラクセーション(根本原因)を放置してしまったことが、症状に繋がったものと考えられる。
肩こりの原因は2つ考えられるが自律神経のバランスが乱れてしまっていることで筋肉が過緊張状態となってしまっているものと、もう一つは体のバランスの乱れから背骨の配列の乱れから、頭を支えようと首肩周りの筋肉が過緊張状態のものとある。
今回は骨盤の傾きによって体のバランスの乱れから背骨の配列の乱れから、ボーリング玉ほどの重さがある頭を支えようと首肩周りの筋肉が過緊張状態となったためと考えられる
問題の根本原因を特定しアジャストメントによって骨盤のバランスが整い、神経の流れが正常に働くことで自然と回復することに繋がったものと考えられ、神経の働きの重要性が分かる症例である。
執筆者前田カイロプラクティック藤沢院中島 恵
新潟県東蒲原郡出身。柔道整復師の免許を取得後、整骨院に勤務。様々な講習会に参加している中で本来のカイロプラクティックの考え方に興味を持つようになり塩川スクールを受講する。カイロプラクティックで地域や社会に貢献したいという思いが強くなり、日本のカイロプラクティックの発展に尽力してまいります。