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腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニア

仕事や日常生活に支障が出るほどの腰痛

20代男性
主訴
腰椎椎間板ヘルニアによる腰痛
来院に至った経緯
2021年夏に足に痛みが出て病院に行くとヘルニアと診断された。
そのまま生活は続けていたが、歩きすぎたときや筋トレをしたとき、仕事中などに、2-3日続く激しい腰痛が2回ほど起こる状態だった。
痛みが出ると仕事だけでなく日常生活もきついという思いから友人の紹介で来院された。
初診の状態
  • 01

    右仙腸関節の可動制限と浮腫

  • 02

    後頭下筋の緊張

  • 03

    中部胸椎周辺の浮腫

経過と内容
問診と検査の状態では、腰椎椎間板ヘルニアによる痺れや腰痛が強かった事に加え、L5椎間板レベルがD5とかなり慢性化していたため、週一回のペースでケアを始める事にした。
・初診から3週間後(3回目のアジャストメント)には、寝付きがよくなり早起きができるようになっているとのことだった。
また、この2週間腰痛が出ておらず、睡眠もしっかりとれているとのこと。
・初診から1ヶ月半(5回目のアジャストメント)には、自分自身の生活パターンから腰痛を予防できるようになってきた。
腰痛の原因として、起きてすぐに座ると痛みがあることが多いということと、PCの位置が低いことが考えられるとのことだったため、やらないようにするなど意識が高まってきた。
変化としてはお酒を飲んでいるときの腰痛は出なくなったが、長時間お酒を飲んだ次の日に腰痛があるとのことで、体調のことを考えてお酒を控えることにしたとのこと。
・初診から約2ヶ月後(6回目のアジャストメント)には、痛みが生活に支障が出ることはなく、仕事中も起きてすぐに座らず、軽く散歩してから座ると1日中腰の調子が良いとのことだった。
また仙腸関節の動きも良く、浮腫も落ち着いており、C1周りの緊張や浮腫も落ち着いてきていた。
SLRを再度実施すると陰性で、このタイミングからメンテナスに移行することにした。

考察

今回のケースではレントゲンの評価で腰椎5番の椎間板のスペースが狭くなっており、D4レベルであったことから学生時代の勉強やデスクワーク・運動習慣が無くなっていたことが原因で慢性的に椎間板に負担がかかり、痛みが増していたと考えられる。
また椎間板は回旋ストレスに弱く、骨盤部のサブラクセーションにより長期間に渡って仙腸関節に明らかな可動域制限があったことで身体にねじれが生じ、腰椎5番の椎間板に回旋ストレスが慢性的にかかり、その結果腰の神経に負荷がかかっていたと考えられる。

椎間板のレベルなどから考えても、慢性的に骨盤のサブラクセーションがあったことで脳が腰の状態を正しく把握できていない状況だった。アジャストメントによりサブラクセーションが取り除かれたことで脳が腰の状態を把握できるようになり、その結果腰痛の改善につながったと考えられる。

塩川 雅士D.C.

執筆者塩川カイロプラクティック治療室塩川 雅士D.C.

1980年、東京都生まれ。17才で渡米後、2004年パーマーカイロプラクティック大学を優等で卒業。D.C.の称号取得。米国ナショナルボード合格。日本カイロプラクティックリサーチ協会(JCRA)役員。2005年からカイロプラクターを育成する学校の運営と講師に携わり、現在、年間約300時間の講義やセミナーなどの活動を全国で精力的に行っている。

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