10年前に自宅の階段の、下から2~3段目から転倒し、左側の腰や臀部を打ち付けたことがある。それだけでなく、6年前にも同じ場所でまた2~3段目から転倒し、同じ場所を打ち付けた。痛みは当時1週間ほどで良くなったが、ここ1カ月ほど最近になって痛めた場所と同じ部位に痛みがあり、坐骨神経痛のような症状が出るようになった。特に歩いているときに痛みがあり、足をつくと左側のお尻から足先までズキズキした痛みが走るようになった。
痛みのせいもあってか、寝つきが悪く、体を休めることが出来ない。家の中で家事をするのも苦痛であり、食事の用意や洗濯物を取り込んだり、干したりするのも一苦労である。畑を持っていて、普段も耕したりすることは無いが、収穫の際に手伝えず困っている様子。
また、1カ月ほど前の同時期に左肩が急に痛み出した。痛みの感じ方としてはズキズキした感じで、肩の外側から上腕にかけて認められた。ひどいと肩が抜けてしまうような感じがあり、夜中に痛みを感じていた。
1カ月ほど他の接骨院で治療をしていた。また、他のカイロプラクティック院でも施術を受けていたが改善しないため、当院に通院中の近所の方の紹介で、来院の運びとなった。
腰部脊柱起立筋・臀筋の過緊張
右仙腸関節の可動域制限
頚部~背部にかけての過緊張
問診や検査の結果、交感神経の過剰な反応が見られたため、副交感神経に絞ったケアから始める事にした。通常、症状や身体所見でペースを決めるのではないが、レントゲン画像がなかったが、本人と相談の上、まずは週2回からの施術から行うことを提案した。
1週目(2回目のアジャストメント)には、症状がかなり改善し、今度は右側に痛みが移動した。また左肩の症状も夜間の疼痛が軽減され、よく眠れるようになった。
4週目(5回目のアジャストメント)には、坐骨神経痛の痛みが半分以上改善され、体を動かしやすくなっている。身体が良くなり気分的にも楽になった。自分でも筋トレやストレッチの意欲がわいてきている。
6週目(7回目のアジャストメント)には、痛みがほとんどなく、食事の用意や洗濯などの家事も良く出来ているとのこと。再発しては困るため畑の収穫はお休みしているが、そろそろ始めたいと、自信がついた。
現在は家事や畑をしつつ、今年の初めに生まれた孫の面倒に忙しい日々である。1カ月に1回メンテナンスに通院しており、その経験から他の患者様もご紹介いただいている。
執筆者OKA接骨院・鍼灸院・整体院岡芹 侑哉
1993年、埼玉県出身。柔道整復師・鍼灸師の免許取得。接骨院・鍼灸院・整形外科の研修後、接骨院を開業。塩川スクールにてトムソン教室、クレニオセラピー、上部頸椎ボディドロップターグルリコイル、Gonstead seminar修了。現在、塩川スクールの検査のインストラクターとしてカイロプラクターの育成に携わる。