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2026.01.02

重力と共鳴して立ち上がる ― インサイドアウトで読み解く骨と地球の関係

重力と共鳴して立ち上がる ― インサイドアウトで読み解く骨と地球の関係

私たちは「地球に適応した存在」である

私たちは、ただ地面の上に立っているのではありません。私たちは地球の重力と対話しながら生きている存在です。

立つ、歩く、走る。

そのすべては「重力があるから仕方なく耐えている」のではなく、重力があることを前提に、体が内側から形づくられてきた結果 なのです。

とくに骨は、その事実を最も雄弁に物語る器官です。

骨は「固定された構造物」ではない

多くの人は、骨を「体を支える硬い柱」、「一度できたら変わらないフレーム」、としてイメージしています。

しかし実際の骨は、極めて動的な器官です。

骨は常に壊され、作り直され、環境に応じて再設計され続けています。その最大の設計条件が、重力です。

重力は負担ではなく「教育者」

重力は、私たちを押しつぶす敵ではありません。重力は、体に問いを投げかけ続ける存在です。

「この方向に力がかかっているが、どう支えるか?」
「この負荷に対して、どう強くなるか?」
「この姿勢は効率的か?」

骨は、これらの問いに 沈黙のまま答え続けてきた器官 です。

その答えが、骨密度、骨の太さ、骨梁(骨の内部構造)として、内側から書き換えられていきます。

骨は“使われ方”を記憶する

骨には、非常に重要な性質があります。

「使われた方向に強くなる」

これが、重力と骨の関係の核心です。

・立って生活する人
・よく歩く人
・体を使って動く人

こうした人の骨は、「その動きに最適化された構造」へと自然に変化します。

逆に、
・重力刺激が減る
・動かない
・負荷がかからない

状態が続くと、骨は「必要ない」と判断し、静かに弱くなっていきます。

これは老化ではありません。適応の結果です。

宇宙で起こる“即時の証明”

この事実を最も端的に示すのが、宇宙空間です。

無重力環境では、わずか数週間で骨密度が低下し、地球上の数十年分に相当する変化が起こります。

骨は怠けているのではありません。

「この環境では、この強度は不要だ」と正しく判断しているのです。

つまり骨は、外から壊されているのではなく、内側の判断によって変化している器官なのです。

骨は「支える」だけで終わらない

骨は、単なる構造物ではありません。重力刺激を受けることで、骨は、血液を生み出し、ミネラルを調整し、全身の代謝と連動しています。

骨は全身と対話する器官であり、体の状態を内側から支える中枢でもあります。

立つことは、骨を鍛えるだけでなく、命の循環全体を活性化させる行為なのです。

感謝・感動・希望を持って

「立てる」ということ。それは当たり前ではありません。

それは、地球の重力と、骨の適応力と、体の内なる調整力が絶妙に噛み合った結果です。

この事実に気づくと、体は「弱い存在」ではなく、環境に応じて再構築できる存在だと分かります。

そこに、感謝が生まれ、感動が生まれ、そして希望が生まれます。

インサイドアウト健康文化の視点

重力は、外から与えられるストレスではありません。重力は、内側の力を引き出すきっかけです。

骨もまた、外から守られるだけの存在ではなく、内側から強さを育てる存在です。

健康とは、「外から支え続けること」ではなく、内側が応答できる環境を整えること

重力と骨の関係は、インサイドアウト健康文化を象徴しています。私たちは、地球に押しつぶされて生きているのではありません。

地球と共鳴しながら、内側から立ち上がって生きているのです。

それこそが、インサイドアウト健康文化の核心なのです。

塩川 雅士D.C.

執筆者塩川カイロプラクティック塩川 雅士D.C.

1980年、東京都生まれ。17才で渡米後、2004年パーマーカイロプラクティック大学を優等で卒業。D.C.の称号取得。米国ナショナルボード合格。日本カイロプラクティックリサーチ協会(JCRA)役員。2005年からカイロプラクターを育成する学校の運営と講師に携わり、現在、年間約300時間の講義やセミナーなどの活動を全国で精力的に行っている。

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