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2025.09.30

身体を癒す力を信じる ― カイロプラクティック哲学からの学び

身体を癒す力を信じる ― カイロプラクティック哲学からの学び

9月27日・28日に開催された第3回カイロプラクティック・フェスティバル。私は塩川雅士院長と共に参加し、28日には塩川満章D.C.の講義を拝聴する機会をいただきました。

その中で特に心に残ったのが、カイロプラクティック発展者 B.J.パーマーの言葉です。

“The power that made the body heals the body”
(身体をつくった力が、身体を癒す)

私たちの身体は約280日という長い月日をかけてお母さんのお腹の中でつくられます。その力は、今も私たちの中に働き続けており、骨折が自然にくっついたり、傷が自然にふさがったりするのもその力のおかげです。

自然治癒力を信じるということ

カイロプラクティックでは、この力をイネイト・インテリジェンス(先天的知能)と呼びます。
これは誰の身体にも備わっているもので、私たちが意識しなくても、心臓は動き続け、呼吸は繰り返され、食べ物は消化されます。まさに「いのちの力」が私たちを生かし、癒し続けているのです。

しかし、私たちの身体は日々の外的ストレス(姿勢の崩れ、ケガ、生活習慣など)や内的ストレス(ホルモン、不安、緊張など)にさらされています。その負担が大きすぎると、身体は適応しきれず、神経の働きに異常が起こります。これをサブラクセーション(神経伝達の異常)と呼びます。

サブラクセーションが起きると、身体本来の治癒力が十分に働かなくなり、痛みやしびれ、疲労感といった形で「サイン」を発するのです。

症状は敵ではなく、身体の声

多くの方が「痛み=悪いもの、なくしたいもの」と考えがちですが、カイロプラクティックでは症状を「」ではなく「身体からのメッセージ」と捉えます。

  • 腰痛は「腰に負担が集中していますよ」という声
  • 頭痛は「脳や神経が疲れていますよ」というサイン
  • しびれは「神経の流れに滞りがありますよ」というお知らせ

このように考えると、痛みや不調の意味が少し違って見えてきませんか?

背骨は健康の窓

塩川D.C.が講義の中で語られた言葉に、「背骨は健康の窓」というものがあります。背骨は脳と身体をつなぐ大切な神経の通り道。だからこそ、背骨の状態を整えることは健康そのものを整えることにつながります。

カイロプラクティックは、症状を消すものではなく、「健康な人を、より健康に」していくためのケアでもあります。

まとめ

今回のフェスティバルを通じて改めて感じたのは、カイロプラクティックは単なる施術法ではなく、人生をどう生きるかにつながる哲学だということです。

  • 身体をつくった力は、今も私たちを癒している
  • 症状は「悪」ではなく、身体の声
  • 神経を整えることで、自然治癒力が最大限に発揮される

日々の不調に不安を感じるときこそ、「身体は自分を治す力を持っている」ということを思い出してください。きっと、見える世界が少し変わるはずです。

 

金城 寿生

執筆者塩川カイロプラクティック金城 寿生

1989年、沖縄県生まれ。柔道整復師の免許取得後に上京。接骨院やクリニック勤務を経験。2022年東京カレッジ・オブ・カイロプラクティック(旧豪州ロイヤルメルボルン工科大学 日本校)卒業。塩川スクールにてGonstead seminar修了。研修を経て塩川カイロプラクティックに入社。勤務しながら、インストラクターとしてカイロプラクター育成に携わっている。

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