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2024.02.28

安全なカイロプラクターを見分ける3つのポイント

安全なカイロプラクターを見分ける3つのポイント

多くの人が、カイロプラクティックに対して、危なくないかな? 安全なのかな? そもそもいったい何をするの? どのくらい通わなければいけないの? 痛いんじゃないの? 本当に私の抱えている問題に効果があるの? ボキボキというイメージで怖いなど様々な疑問や不安があるのではないでしょうか?

現状、日本ではカイロプラクティックは未だ法制化されておらず、カイロプラクティックの国家資格や国家試験などはありません。カイロプラクティックの安全性をどの基準で決めればいいのでしょうか? 臨床経験が豊富? 高い技術? 勉強した学校や教育機関? 評判?確かにどれも間違えではありません。

今回のコラムでは、分かりやすく安全なカイロプラクターを見分ける3つのポイントをお伝えしていきます。

①「知識」
体の構造である解剖学や機能である生理学などをしっかり勉強し学び続けていることが重要になります。人の体は1つとして同じではありません。 同じように行っているように見えてその一人ひとりに合ったケアを提供するために、常に学ぶ必要があります。定期的にセミナーや勉強会に参加している先生など常に学ぶことを止めない先生こそ安全なカイロプラクターと言えるでしょう。

②「技術」
結果の出せる高い手技の技術はもちろんのこと、コミュニケーション技術や分析技術と様々な技術がカイロプラクターには必要になります。どれだけ手技が高い先生であっても、分析を間違えてしまえば良い結果に結びつくことはありません。また、どれだけ手技が高い先生でも、コミュニケーション技術がなければ、患者様との信頼関係を構築することはできません。

カイロプラクターにとって技術は、患者様へ安心と安全を提供する為に必要不可欠になります。その技術向上の為に時間を使っている先生こそ安全なカイロプラクターと言えるでしょう。

③「カイロプラクターとして目的が明確」
カイロプラクター自身がカイロプラクティックの目的を本当に理解しているかが重要になります。カイロプラクティックの目的とは、脳と神経の繋がりに着目し、本来備わっている力を最大限に発揮することになります。

カイロプラクティックがただ症状や病気を取り除く手段として使われている場合、それは本来の目的からはずれています。症状を取り除くだけでは、患者様の根本的な不安や恐怖がなくなるわけではありません。カイロプラクティックは、患者様が健康で元気な生活を送れるように、長期的なサポートを目指します。

カイロプラクターとして目的が明確である判断基準は、きちんとカイロプラクティックの説明が行われていることになります。 院内での説明や院外でのホームページやブログ記事などでしっかりとカイロプラクティックの目的である神経に対しての説明が丁寧にされているかを見極めます。カイロプラクティックの目的が明確であれば、その説明が必ず行われていることになります。

また、神経の流れを測定する検査器具の使用も判断基準としては重要になります。神経の働きは、上皮の毛細血管の広がりや狭まりをコントロールする働きがあり、その事により体表温度を調節しています。

血液の流れは全て神経が制御しているので、皮膚の温度を調べることでその周辺の神経の状態が正常か異常なのかを知ることができます。神経の流れに異常が生じた場合、毛細血管の広がりや狭まりに誤作動が起き、体表温度に異常が生じます。

器具によって、体表温度を測定し、正確に問題個所を特定することが可能になります。また施術後、その問題個所が正確に取り除かれたかを確認するのにも役立ちます。このように、カイロプラクティックの目的である、神経の流れを分析する検査法によって科学的なデータを基にケア計画を立てることがカイロプラクティックの安全性に繋がっていると言えます。

日本ではカイロプラクティックが法律で定められていないため、それぞれのカイロプラクターの知識や技術が安全性に影響します。そのため、臨床経験や技術力だけでなく、カイロプラクティックの目的を正しく理解しているかどうかを基準にして、安全なカイロプラクターを選ぶことが大切になります。

上記で説明したように、日本ではカイロプラクティックは未だ法制化されておらず、カイロプラクティックの国家資格や国家試験などはありません。 だからこそ、1人ひとりが知識を高め、安全なカイロプラクターを自身で見極めることが必要になります。

カイロプラクティックの安全性の基準をただ臨床経験や高い技術や勉強した学校や教育機関や評判のみで判断するのではなく、この3つの要素をしっかりと判断基準にして欲しいと願っています。そして一人でも多くの人にカイロプラクティックの無限の価値を知って頂ければと思います。

塩川 雅士D.C.

執筆者塩川カイロプラクティック治療室塩川 雅士D.C.

1980年、東京都生まれ。17才で渡米後、2004年パーマーカイロプラクティック大学を優等で卒業。D.C.の称号取得。米国ナショナルボード合格。日本カイロプラクティックリサーチ協会(JCRA)役員。2005年からカイロプラクターを育成する学校の運営と講師に携わり、現在、年間約300時間の講義やセミナーなどの活動を全国で精力的に行っている。

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