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2025.10.02

女性のリズムが乱れるとき ― カイロプラクティックからみる、月経不順とホルモンケア

女性のリズムが乱れるとき ― カイロプラクティックからみる、月経不順とホルモンケア

「生理痛は毎月のことだから仕方ない」
「更年期だから我慢するしかない」
――そんなふうに、自分の体の声を見過ごしていませんか?

女性の体は、ホルモンの変化や自律神経の働きによって常に揺らぎやすいもの。症状が強く出ていなくても、月経不順や不眠、気分の落ち込みといった小さなサインが体からのSOSであることも少なくありません。

今回のコラムでは、カイロプラクティックと女性特有の症状と自律神経やホルモンリズムの関係性についてお伝えしていきます。

月経リズムの乱れはなぜ起こる?ホルモンと自律神経のつながり

月経周期が予定より早まったり遅れたり、経血量が増減するなど、月経不順は特別なことではありません。

ただ、その背景には「ホルモンバランスの乱れ」や「自律神経のアンバランス」が潜んでいることが多く、放っておくと生理痛やPMS(生理前症候群)、妊活への影響、更年期の不調へとつながってしまうケースもあります。

女性の体を動かしているエストロゲンとプロゲステロン。
このホルモンの分泌は、脳の視床下部と下垂体が卵巣に指令を送ることで調整されています。

視床下部は、自律神経の司令塔でもあります。
視床下部は体の「指令センター」として、自律神経やホルモンのバランス、体温や空腹感、睡眠のリズムまで管理しています。しかし背骨や関節で神経の流れに負担がかかっている箇所(サブラクセーション)があると神経の働きが乱れ、自律神経のバランスも崩れやすくなります。自律神経のバランスが乱れることでホルモン分泌のリズムが乱れ、結果として月経不順・排卵障害・更年期症状の悪化といった形で現れることがあるのです。

妊活中の方にとって、排卵や子宮内膜の状態は非常に重要です。ところが自律神経の乱れによる血流不足や骨盤のバランスの乱れがあると、卵巣や子宮の働きが十分に発揮されにくくなります。さらに更年期に差しかかる時期には、ホルモン分泌の変化に加え、自律神経の乱れがホットフラッシュや不眠といった不快症状を強めてしまいます。

女性ホルモンと自律神経とカイロプラクティック・ケア

カイロプラクティックの役割は、単に「姿勢を正す」ことではありません。
背骨や骨盤を整えることで神経伝達がスムーズになり、体全体の血流や内臓機能の働きが改善されやすくなります。

骨盤は女性にとって特に重要な場所です。子宮や卵巣を支える土台であり、妊活・生理痛・更年期ケアすべてに関わるポイントです。カイロプラクティックは骨盤のバランスを整え、自律神経の働きを安定させることで、女性ホルモンのリズムが本来の状態に近づくサポートとなります。

女性の体は、年齢やライフステージごとに大きく変化します。「月経不順だから仕方ない」「更年期だから我慢するしかない」と思ってしまう前に、体の土台から整えていくことが大切です。

カイロプラクティックは、薬に頼らず自然なリズムを取り戻すためのひとつの選択肢です。生理痛や妊活、更年期ケアなど、女性特有の悩みでお困りの方にこそ、体の内側から整えるケアを知ってきたいいただきたいと思います。

中島 恵

執筆者前田カイロプラクティック藤沢院中島 恵

新潟県東蒲原郡出身。柔道整復師の免許を取得後、整骨院に勤務。様々な講習会に参加している中で本来のカイロプラクティックの考え方に興味を持つようになり塩川スクールを受講する。カイロプラクティックで地域や社会に貢献したいという思いが強くなり、日本のカイロプラクティックの発展に尽力してまいります。

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