シオカワグループ シオカワグループ

2025.12.31

命を運ぶ赤い川は、今日も体の中を流れている

命を運ぶ赤い川は、今日も体の中を流れている

体の内側に張り巡らされた生命インフラ

私たちの体の中では、昼も夜も、眠っている間も、止まることなく流れ続けている川があります。

それが、血液です。

目には見えませんが、この赤い川は全身を巡り、酸素を運び、栄養を届け、不要なものを回収し、体を守っています。

血液は、ただの赤い液体ではありません。

それは、命を支える大河であり、体の内側に張り巡らされた生命インフラなのです。

血液は、体という都市を支える物流システム

血液の働きをイメージすると、一つの大きな都市が浮かび上がります。

赤血球は、肺で酸素を積み込み、体の隅々まで届ける宅配便のような存在。

栄養素は、食事から得たエネルギーを運ぶ食品配送車です。

老廃物や二酸化炭素は、清掃車のように回収され、体の外へと運び出されます。

白血球は、外敵から体を守る警備隊。

血小板は、傷ついた場所に集まり、道路工事隊のように出血を止めます。

さらに血液は、熱を全身に分配し、体温を一定に保つ役割も担っています。

もしこの流れが止まったら、都市のインフラが一瞬で崩壊するように、命の営みも立ち行かなくなります。

数字が教えてくれる、赤い川のスケール

血液の働きを数字で見てみると、そのスケールの大きさに驚かされます。

大人の体を巡る血液の量は、わずか 約5リットル。それだけで、全身を休みなく支えています。

血液は、心臓を出て 約1分で全身を一周。1日では、およそ 1440周 もの旅をしています。

心臓が1日に送り出す血液の量は、約 7000リットル。家庭用の浴槽で言えば、35杯分にもなります。

血管をすべてつなげると、その長さは 約10万km。地球を2周半できる距離が、この体の中に折りたたまれています。

全身にある赤血球は、およそ 25兆個。1秒間に200万個が新しく生まれています。

こうして数字で眺めると、血液が単なる液体ではなく、宇宙規模の物流システムであることが見えてきます。

体調や感情も、赤い川は映し出している

顔が赤くなる。
冷えを感じる。
緊張すると手足が冷たくなる。

それらはすべて、血の巡りの変化として体に現れています。

つまり血液は、私たちの体調だけでなく、心の状態までも静かに映し出している存在です。

何も意識しなくても、心臓は動き、血液は流れ続けています。

その事実に気づいたとき、自然と感謝が生まれ、その休みない働きに感動し、「私の中には命を守る力が流れている」という希望が湧いてくるのではないでしょうか。

インサイドアウト健康文化の視点へ

血液は、外から注がれて流れているわけではありません。

体の内側でつくられ、内側の力によって循環し続けています。

健康も同じです。

外に答えを求める前に、内側にすでに備わっている回復力と循環の力を信じること

赤い川の流れに意識を向けるとき、私たちは気づきます。

命は、外から与えられるものではなく、内側から輝き、流れ続けている

これこそがインサイドアウト健康文化の真髄なのです。

塩川 雅士D.C.

執筆者塩川カイロプラクティック塩川 雅士D.C.

1980年、東京都生まれ。17才で渡米後、2004年パーマーカイロプラクティック大学を優等で卒業。D.C.の称号取得。米国ナショナルボード合格。日本カイロプラクティックリサーチ協会(JCRA)役員。2005年からカイロプラクターを育成する学校の運営と講師に携わり、現在、年間約300時間の講義やセミナーなどの活動を全国で精力的に行っている。

pagetop