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2026.01.02

命は内側から指令されている ― 神経系というインサイドアウトの回路

命は内側から指令されている ― 神経系というインサイドアウトの回路

体の中の「情報ハイウェイ」

私たちの体は、約60兆個もの細胞からできています。しかし、それぞれの細胞が勝手に動いているわけではありません。

全身をつなぎ、情報を瞬時にやり取りしながら協力させている巨大なネットワークがあります。

それが 神経系

神経系は、体を走る「電気の道」であり、同時に超高速インターネットのような存在です。

たとえば「手を動かそう」と思った瞬間。その意志は電気信号となり、わずか 0.01秒 で筋肉に届きます。

スマホで送ったメッセージが一瞬で届くように、体の中でも信じられないほど速い通信が、常に行われているのです。

神経系の働き ― 脳と体をつなぐ指令網

神経系の役割は、大きく分けて3つあります。

中枢神経(司令塔)

脳と脊髄から成り、ここが体の「本部」です。脳が考え、感じ、判断し、脊髄はその指令を全身へと届ける幹線道路の役割を担っています。

末梢神経(配送網)

脳や脊髄から伸びる神経は、全身の隅々まで張り巡らされています。まるで宅配ネットワークのように、筋肉や内臓、皮膚へと正確に情報を届けています。

自律神経(オートパイロット)

心臓の拍動、呼吸、消化、体温調節。私たちが意識しなくても命を支え続ける仕組みです。

車で言えば「自動運転モード」。休むことなく、24時間365日、体を守り続けています。

つまり神経系とは、司令塔・配送網・自動運転システムをすべて兼ね備えた生命の情報ネットワークなのです。

神経系の神秘 ― 数字が語る驚き

伝達スピード
 神経信号は秒速100m以上。 新幹線と同じ速度で、体内を駆け抜けます。

神経の総延長
 全身の神経をつなげると 約10万km。 地球を2周半できる距離が、小さな体の中に折りたたまれています。

脳の神経細胞数
 脳には約 860億個 のニューロンが存在。 それぞれが数千の仲間とつながり、 総接続数は 100兆以上 とも言われます。

反射の速さ
 熱いものに触れたとき、 人は 0.1秒以内 に手を引っ込めます。 考える前に体が動く、命を守る安全回路です。

これらの数字が示すのは、神経系が単なる「配線」ではなく、世界最高水準の生体スーパーコンピュータだという事実です。

感謝・感動・希望を持って

歩くこと。
笑うこと。
景色を見て、音を聞き、心が動くこと。

それらすべては、神経系が一瞬たりとも休まず情報を届け続けてくれているおかげです。

この事実に気づいたとき、自然と感謝が生まれます。そして、これほど精巧で正確な仕組みが自分の体の中に存在していることに、深い感動を覚えます。

さらに「私の中には、すでに未来を切り開くための回路が備わっている」
そう気づけたとき、健康や人生への希望が湧いてくるのではないでしょうか。

インサイドアウトの視点へ

神経系の力は、薬や機械がつくり出したものではありません。それは 最初から私たちの内側に備わっている力 です。

外側からのサポートは助けになります。しかし、命を本当に動かしているのは内側に宿るこの情報ネットワーク。

神経の流れを意識したとき、私たちは気づきます。

「すでに自分の中に、命を導く力はある」

これこそがインサイドアウト健康文化 の象徴なのです。

塩川 雅士D.C.

執筆者塩川カイロプラクティック塩川 雅士D.C.

1980年、東京都生まれ。17才で渡米後、2004年パーマーカイロプラクティック大学を優等で卒業。D.C.の称号取得。米国ナショナルボード合格。日本カイロプラクティックリサーチ協会(JCRA)役員。2005年からカイロプラクターを育成する学校の運営と講師に携わり、現在、年間約300時間の講義やセミナーなどの活動を全国で精力的に行っている。

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