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2026.01.02

内なる宇宙が刻む時間 ― インサイドアウトで読み解く生体リズム

内なる宇宙が刻む時間 ― インサイドアウトで読み解く生体リズム

私たちの中の時計

朝になると、自然に目が覚める。夜になると、理由もなく眠くなる。

体温は昼に高まり、夜には下がる。集中力や食欲、免疫力、ホルモンの分泌も、一定のリズムで上下する。

これらは偶然ではありません。私たちの体の奥深くには、体内時計が存在し、一日という時間の流れに沿って、命のテンポを整えています。

そしてこの体内時計は、単なる生理機能ではなく、太陽の昇り沈み、月の満ち欠け、季節の移ろいと共鳴する「宇宙のリズムを内側に写し取った装置」なのです。

生体リズムの働き:体を導く見えないメトロノーム

私たちの体には、針も数字もない「時計」があります。それは脳や臓器、さらには一つひとつの細胞の中にまで存在しています。

この時計は、見えないメトロノームのように、

  • ・いつ眠るか
  • ・いつ目覚めるか
  • ・いつ修復し、いつ活動するか

を静かに指示しています。

生体リズムは、「命をどう動かすか」ではなく、「いつ、どう動かすか」を決める存在。まさに、体全体の時間設計者なのです。

睡眠と覚醒のリズム

体内時計の中枢は、脳が目から入る光の情報を受け取り、

「今は朝だ」、「今は夜だ」という判断を全身に伝えます。

朝、光を浴びると覚醒のスイッチが入り、夜、暗くなるとメラトニンが分泌され、眠りへと導かれます。

これは、宇宙の昼と夜に合わせて演奏を始めるオーケストラのようなものです。

指揮者が合図を出すことで、臓器も細胞も、同じテンポで動き出します。

このリズムが崩れると、眠れない、疲れが取れない、心が落ち着かないといった不調が現れます。

それは「壊れた」のではなく、テンポを見失った状態なのです。

ホルモンの分泌という“時間割”

ホルモンは、気まぐれに分泌されているわけではありません。それぞれが時間割を持った働き手です。

朝は、コルチゾールが分泌され、体を活動モードへ、夜は、成長ホルモンが分泌され、修復と再生へ。

昼と夜で、体の目的はまったく違います。昼は「外へ向かう時間」。夜は「内へ戻る時間」となります。

ホルモンはこの切り替えを担う、時間に忠実な職人集団なのです。

体温と代謝の切り替え

体温も、生体リズムに従って上下します。

日中は、体温が上がり、筋肉や脳が活性化。夜間は、体温が下がり、眠りと修復へ。

代謝も同様に、昼は「燃焼」し、夜は「再生」へと役割を変えます。

この切り替えがあるからこそ、私たちは無理なく一日を生き、翌日に回復できるのです。

生体リズムの神秘:数字が語る驚き

 

  • ・体内時計の周期:約24.2時間
     → 地球の自転とほぼ同じ
  • ・体内時計に支配される遺伝子:全体の約10%
     → 免疫・代謝・脳機能まで影響
  • ・女性の月経周期:約28日
     → 月の満ち欠けとほぼ一致
  • ・日照時間の変化
     → 心の状態や意欲にも影響(季節性リズム)

 

数字を見れば見るほど、私たちの体は地球と宇宙の時間に合わせて設計されていることがわかります。

感謝・感動・希望を持って

毎朝目覚め、夜に眠る。この当たり前の営みは、奇跡の連続です。

体の中で、誰に命じられるでもなく、誰に見られるでもなく、時計は正確に刻まれ続けています。

そこに気づいたとき、感謝が生まれ、感動が深まり、「私は宇宙のリズムに守られている」という希望が芽生えます。

インサイドアウトの視点へ

健康とは、体を無理に動かすことでも、時間をねじ伏せることでもありません。

本当の健康とは、内側にある時間の流れを尊重すること

  • ・眠る
  • ・休む
  • ・光を浴びる
  • ・リズムを乱さない

 

それらはすべて、内なる宇宙と調和する選択です。生体リズムに耳を澄ませたとき、私たちは気づきます。

”命は、外から管理するものではない。内側から、正しい時を知って動いている。”

それこそが、インサイドアウト健康文化の核心なのです。

塩川 雅士D.C.

執筆者塩川カイロプラクティック塩川 雅士D.C.

1980年、東京都生まれ。17才で渡米後、2004年パーマーカイロプラクティック大学を優等で卒業。D.C.の称号取得。米国ナショナルボード合格。日本カイロプラクティックリサーチ協会(JCRA)役員。2005年からカイロプラクターを育成する学校の運営と講師に携わり、現在、年間約300時間の講義やセミナーなどの活動を全国で精力的に行っている。

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