インサイドアウト健康文化が考える健康を管理してはいけない理由とは?
健康は「管理するもの」から「育つもの」へ
私たちはこれまで、健康を「守るべき状態」「崩れないように管理するもの」として捉えてきました。
数値が安定しているか。
想定どおりに反応しているか。
問題が起きていないか。
それらは確かに、安心をもたらしてくれます。
けれど同時に、健康をどこか止まった状態のように扱ってきた側面もあるのではないでしょうか。
健康は、本来とても動的なもの
体は、毎日同じではありません。年齢も、環境も、心の状態も、常に変化しています。
それでも体は、その変化に合わせて調整し、バランスを取り直しながら生き続けています。
健康とは、完璧な状態を保つことではなく、揺らぎながら整い続けるプロセスなのだと思います。
この視点に立つと、健康は「管理するもの」ではなく、育っていくものとして見えてきます。
成長・回復・秩序という視点
植物を育てるとき、毎日同じ形に保とうとはしません。日照や水分、土の状態を整えながら、その成長を信じて見守ります。
体も、それとよく似ています。
回復には時間が必要で、成長には揺らぎがあり、そこには必ず秩序があります。
私たちができることは、無理に引っ張ることではなく、育ちやすい環境を整えることです。
健康は、人生と同じ構造を持っている
人生もまた、計画どおりに進むことはほとんどありません。
思いどおりにいかない時期があり、立ち止まる時間があり、遠回りに見える経験もあります。
けれど振り返ると、それらはすべて次の成長につながっていたりします。
健康も同じです。
一時的な不調や停滞は、失敗ではなく、次に進むための調整期間であることが多い。
健康を「育つもの」と捉えた瞬間、その見方は、人生の捉え方とも重なっていきます。
インサイドアウトが、人生観を変える理由
インサイドアウト健康文化が目指しているのは、健康をコントロールする技術ではありません。
内側に備わった力を信じ、その働きが発揮される環境を整え、成長と回復の流れに身を委ねる姿勢です。
この姿勢は、健康だけでなく、人生全体の向き合い方にも影響します。
結果を急がなくなる。揺らぎを恐れなくなる。今の状態を、次の成長の途中として受け取れるようになる。
それは、生き方そのものが少し柔らかく、そして強くなる感覚です。
最後に
健康は、管理し続けなければ崩れるものではありません。育てることをやめたときに、滞っていくものです。
体は、今日も内側で調整を続けています。回復しようとし、成長しようとしています。
必要なのは、完璧に保つことではなく、育つ流れを信じること。
インサイドアウト健康文化は、健康を「状態」から「プロセス」へと捉え直す提案です。
そしてそれは、人生をどう生きるかという問いと、静かにつながっています。

執筆者塩川カイロプラクティック塩川 雅士D.C.
1980年、東京都生まれ。17才で渡米後、2004年パーマーカイロプラクティック大学を優等で卒業。D.C.の称号取得。米国ナショナルボード合格。日本カイロプラクティックリサーチ協会(JCRA)役員。2005年からカイロプラクターを育成する学校の運営と講師に携わり、現在、年間約300時間の講義やセミナーなどの活動を全国で精力的に行っている。