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2025.12.31

体の内側に意識が向けられた時に健康の在り方が変わる

体の内側に意識が向けられた時に健康の在り方が変わる

不調を感じたとき、私たちは体を「敵」にしてしまう

体に痛みが出たとき、不調を感じたとき、多くの人は無意識にこう思います。

「どこが悪いのだろう」「壊れてしまったのではないか」「早く取り除かなければ」

その瞬間、体は“直すべき対象”となり、ときに“敵”のように扱われてしまいます。

しかし、インサイドアウト健康文化の視点に立つと、この捉え方は大きく変わります。

体は、あなたに逆らっているのではありません。むしろ、必死にあなたを守ろうとしている存在なのです。

症状は、体からのメッセージである

体は言葉を持ちません。けれど、沈黙しているわけでもありません。

疲労、違和感、痛み、緊張。

それらはすべて、体が「今の状態」を伝えるために発しているサインです。

それは、罰でも失敗でも敵意でもありません。体が調整しようとしている“働きの結果”なのです。

熱が出るのは、体が外敵に対処しているから。

痛みが出るのは、無理を止めさせようとしているから。

そこには一貫して、「守る」「保つ」「回復させる」という方向性があります。

体は、常にあなたの側に立っています。

それでも、私たちが体を信じられなくなった理由

それほどまでに賢い体なのに、なぜ私たちは体を信じられなくなったのでしょうか。

理由はとてもシンプルです。

現代社会では、


・数値
・結果
・スピード
・コントロール

こうしたものが重視されてきました。

その中で、体の「プロセス」や「内側で起きている調整」は、見えにくく、評価されにくいものになっていきました。


気づけば私たちは、体の声よりも、外から与えられる基準を優先するようになったのです。

しかし、外側の基準が増えれば増えるほど、内側の感覚は鈍くなっていきます。

体が味方だと気づいた瞬間、関係は変わる

体を敵だと思えば、戦いが始まります。抑える、消す、我慢する。短期的にはうまくいくこともあるでしょう。

けれど、体を「味方」だと捉えた瞬間、選択は変わります。

・何を伝えようとしているのか
・どこに無理があったのか
・何を休ませる必要があるのか

こうした問いが、自然に生まれてきます。

それは、「治そうとする姿勢」から「聴こうとする姿勢」への転換です。

この姿勢の変化こそが、インサイドアウト健康文化の入り口なのです。

体を信じることは、甘えではない

体を信じるというと、「何もしないこと」「放っておくこと」だと誤解されることがあります。


しかし、それは違います。

体を信じるとは、体の働きを尊重し、回復のプロセスを邪魔しない選択をすることです。

必要なケアを受け、必要な休息をとり、必要な調整を重ねる。そこには、無責任さではなく、深い理解と信頼があります。

最後に

体は、あなたを困らせるために反応しているのではありません。


体は、あなたを守るために、今日も働き続けています。

それに気づかず、体を疑い、責め続けてきたのは、もしかすると私たち自身かもしれません。

インサイドアウト健康文化は、「何をするか」よりも前に、「どう向き合うか」を問いかけます。

体を敵にしないこと。
体の声を無視しないこと。

塩川 雅士D.C.

執筆者塩川カイロプラクティック塩川 雅士D.C.

1980年、東京都生まれ。17才で渡米後、2004年パーマーカイロプラクティック大学を優等で卒業。D.C.の称号取得。米国ナショナルボード合格。日本カイロプラクティックリサーチ協会(JCRA)役員。2005年からカイロプラクターを育成する学校の運営と講師に携わり、現在、年間約300時間の講義やセミナーなどの活動を全国で精力的に行っている。

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