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2024.06.30

不眠の原因はホルモンバランスの乱れ?

不眠の原因はホルモンバランスの乱れ?

このようなお悩みはありませんか?

 

 

日常的な睡眠不足が続いていくと、質の良い休息が取りにくくなってしまいます。

そうなると睡眠のリズムに狂いが生じてしまったり、ホルモンバランスが崩れてしまうといったケースが起こりえます。

実は睡眠とホルモンは密接な関係にあります。

このコラムでは睡眠に関わる代表的なホルモンをご紹介いたします。

そしてカイロプラクティックがホルモンバランスにとって、どのように作用していくかもご紹介していきます。

 

主に睡眠に関わるホルモンは大まかに3種類あります。

 

 

成長ホルモン

メラトニン

コルチゾール

 

成長ホルモン

別名→入眠ホルモン/若返りホルモン

役割→小児:身体の成長、回復  大人:身体の回復、疲労回復、若返り

主に肝臓に働きかけ、骨や筋肉などの成長、回復に関わっています。

若返りホルモンと言われる所以は、肌にハリや潤いを与えるからです。

成長ホルモンは以下の図のうち、最初の深い睡眠の際にたくさん分泌されます。

 

成長ホルモンをたくさん分泌させるには、眠ってから最初の90分間の睡眠を、いかに質良くするかが、カギとなっております。

入眠を良くするポイントはいくつかあります。

食事や入浴を寝る3時間前までに済ませる

(食事をしてからすぐに就寝すると成長ホルモンが分泌されにくくなると言われています。)

スマホやテレビを就寝の1時間前には見ないようにする

スマホや電波時計など、電波を発するものを寝室に置かない

などを意識していく必要があります。

 

 

メラトニン

別名→催眠ホルモン

入眠すること。つまりは寝る上で欠かせない大切なホルモンです。

脈拍や体温、血圧を通常よりも低くすることで、良い睡眠を得られるようにしています。

また睡眠と覚醒(起きている時)のリズムを作ります。

メラトニンが分泌されるのは夕方ごろだと言われており、分泌されてから徐々に眠気がやってきます。

具体的に申し上げますと、

最初に太陽光が目に入ってからおよそ14時間後にメラトニンが分泌されるということが判明しています。

例えば、もし朝6時に朝日を浴びたとしたら、夜の8時ごろには分泌されて、眠気がだんだん来るということになります。

ちなみにメラトニン材料はセロトニンと呼ばれるホルモンです。

セロトニンは精神安定に必須なホルモンとなります。不足するとうつ病の原因になるとも言われています。

ですから、不眠と精神病は密接な関係があるのです。

そしてセロトニンを作る元はトリプトファンと呼ばれる必須アミノ酸(タンパク質)です。

トリプトファン→セロトニン→メラトニン

という順番で生成されていきます。

メラトニンが生成されるには時間がかかるので、

夕食よりも朝食にトリプトファンを多く摂ることで効率よくホルモンできていくのです。

コルチゾール

別名→起床準備ホルモン

身体を温めたり、臓器の働きを増加させる機能を持っているホルモンです。

覚醒の直前に大量に分泌されるホルモンです。

元々ストレスに対抗するためのホルモンとしてコルチゾールは存在しています。

起きることは、体にとってはストレス(強い負担)ですから、コルチゾールを大量に分泌させることで、身体を起こしていきます。

コルチゾールの分泌は朝が最も高く、夜には低くなるという仕組みになっています。

睡眠中は血糖値が下がりますが、コルチゾールは血糖値を上げる作用があるので、朝にコルチゾールが一生懸命血糖値を上げてくれるのです。

先に、コルチゾールはストレスに対するホルモンだと書きました。

ですので、日中もストレスを感じる場合はコルチゾールを分泌します。

逆に言うと、

日中に強くストレスを感じ”続けてしまう”と、コルチゾールが出続けることになりますので、早朝には出にくくなってしまうケースがあります。

これが朝起きにくくなることの要因の1つです。

また、寝る前にコルチゾールが分泌され続けていると、血糖値がうまく下がらないので寝つきが悪くなることもあります。

コルチゾールは睡眠と覚醒にとても大切なホルモンなのです。

以上が睡眠に関係するホルモンになります。

これらのホルモンの乱れが睡眠や覚醒を邪魔したり、逆に睡眠不足が続くとホルモンの乱れが生まれてしまいます。

 

 

カイロプラクティックアによるホルモンバランスへのアプローチ

 

カイロプラクティックの1番の目的は神経の圧迫を取り除き、神経の働きを最大限にすることで、脳と体の連絡をスムーズに行うことをサポートすることです。

もし体がとても疲れているのに、その情報が神経の圧迫によって脳に伝わらなかったとしたら、

体が疲れているから「催眠ホルモンであるメラトニンを出そう!」という指示がうまく体に伝わりませんから、眠れなくなってしまいます。

ストレスが少なくなったとしても、そのことが神経の圧迫によって脳に伝わらなければ、「まだまだストレスを感じているからコルチゾールを出し続けなければ!」と起床ホルモンを出し続けてしまって覚醒し続けてしまうということが起こりえます。

もちろんホルモンバランスだけで睡眠の質が決定するわけではありませんが、ホルモンは大きな作用を体にもたらすことは事実です。

もし今、覚醒状態が続いてしまって眠れなかったり、寝つきが悪くて悩まれているというその状態は

脳からの神経圧迫があるというサインかもしれません。

まずは一度ご自身の生活スタイルを見直してみると共に、一度カイロプラクティックを試してみてはいかがでしょうか。

関野 貴友

執筆者NEOCHI関野 貴友

1999年、大阪府生まれ。19才より東海大学トレーナー専攻及び東京衛生専門学校のダブルスクールを行い、共に優等で卒業。鍼灸あん摩マッサージ指圧師を取得。のちに睡眠専門治療室NEOCHIを開業。2023年よりシオカワスクールのインストラクターを務め後進の育成にも力を入れている。

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