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2024.02.28

カイロプラクティックと医療のアプローチの違いとは?

カイロプラクティックと医療のアプローチの違いとは?

病院への訪問で、体の不調に対してレントゲンや検査が異常なしと診断され、痛み止めや湿布が処方され、「安静にして様子を見ましょう」と言われた経験はありませんか?痛みが改善せず、どう対処すべきか悩んでいませんか?

確かに痛み止めは症状の和らげる一時的な手段ではありますが、根本的な原因の改善には至りません。今回のコラムでは、問題の根本改善をするより良い方法をご紹介すると同時に、カイロプラクティックと医療のアプローチの違いを分かりやすく解説していきます。

医療におけるアプローチ

医療のアプローチにおいて、痛みを止める薬は一時的に痛みを消しているだけで根本的な改善とは至りません。身体の危険を知らせる痛みのシグナルが抑制されれば、脳は危険な状態を正確に把握できなくなります。危険な状態が持続すれば、結局は身体が限界を越えて損傷する可能性があります。もちろん、夜間の睡眠障害や日常生活に支障をきたすほどの激しい痛みが続く場合には、痛み止めを使用して対処することは重要になります。

ここで重要なのは、「薬があるから問題は解決できる」「安心感があるから他の対策を模索する必要はない」といった思考に陥らないことです。痛みや症状が現れるときは、それが身体からの警告であると考えるべきです。その警告を無視することは、問題の慢性化に繋がる危険性があることを忘れてはいけません。

カイロプラクティックにおけるアプローチ

まず、覚えておくべきことは、痛みや症状を感じるのは神経であるということです。神経が正しく流れることで体の機能は正常に働きます。脳と体は神経を介して情報をやりとりしながら調節しています。脳は神経からの電気信号で情報を受け取り、その情報交換によって体の状態を把握し、免疫機能や傷の治癒、環境の変化に適応して調節が行われます。

例えば、晴れた暑い日に外に出ると、瞳が縮んで眩しくないように調節します。暑くなれば汗をかいて、寒くなれば汗腺が閉まり鳥肌が立ち、体はいつも同じ体温を保ちます。これらの調節には神経が関与しています。痛みや症状を感じる時は何かがおかしいという身体のシグナルです。

カイロプラクティックの視点では、これらの症状は全て体の自然な防御反応であると見なされます。体にとって極めて重要なのは、脳から全身に広がる神経です。これらの神経を守るために、椎間板を狭めて高さを低くすることで安定性を提供しています。また、骨が変形するのも神経を保護し、骨の形を変えて補強している結果です。また、患部の炎症は損傷した箇所に栄養を供給するために代謝を増加させています。

身体が示すあらゆる反応には必ず理由があります。身体が慢性的な状態に陥る前に、体身は様々なシグナルを通じて私たちに情報を提供しています。これらのシグナルに注意を払い、早い段階で対処することが、体にとって最も安心できるケアの形と言えます。

例えば、「疲れ」が初期のシグナルとされ、その時に適切なメンテナンスと予防措置を施すことが、真の健康の維持に繋がるでしょう。

この予防的なアプローチこそが、カイロプラクティックの最大の魅力になります。もちろん、一般的な病院の治療も重要であり、多くの人がその恩恵を受けております。医療のアプローチ、カイロプラクティックのアプローチ、それぞれのアプローチを理解した上で、身体にとって最善の選択がされることを願っています。

塩川 雅士D.C.

執筆者塩川カイロプラクティック治療室塩川 雅士D.C.

1980年、東京都生まれ。17才で渡米後、2004年パーマーカイロプラクティック大学を優等で卒業。D.C.の称号取得。米国ナショナルボード合格。日本カイロプラクティックリサーチ協会(JCRA)役員。2005年からカイロプラクターを育成する学校の運営と講師に携わり、現在、年間約300時間の講義やセミナーなどの活動を全国で精力的に行っている。

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