インサイドアウト健康文化を未来へ手渡すという覚悟
文化は、意図しなければ必ず消える
文化は、一度生まれたら自然に残っていく。そう思われがちですが、実際はまったく逆です。
文化ほど、意図しなければ簡単に失われてしまうものはありません。
どれほど良い価値観であっても、どれほど多くの人に支持されたとしても、手を離した瞬間から、少しずつ薄れていきます。
文化は「完成」したときに消え始める。そんな側面を持っています。
良いものほど、静かに失われていく
文化が失われるとき、大きな音はしません。
反対意見が出るわけでもなく、否定されるわけでもありません。
ただ、「忙しさ」を理由に後回しにされ、「効率」を理由に簡略化され、「今はそこまで必要ない」と判断される。
その積み重ねの先に、気づけば「なかったこと」になっている。
良い文化ほど、声高に主張しない分、静かに消えていきます。
文化は、人が入れ替わると揺らぎ始める
もう一つ、文化が失われやすい瞬間があります。それは、人が入れ替わるときです。
どんな組織も、時間とともに人が変わります。世代が変わり、役割が変わり、立場が変わる。
そのとき、文化が「言語化」されていなければ、文化は簡単に置き去りにされます。
「あの人がいたから成り立っていた」
「あの雰囲気は、たまたまだった」
そう言われる文化は、継承されなかった文化です。
だからこそ、教育が必要になる
文化を残すために必要なのは、強いリーダーでも、完璧な仕組みでもありません。
繰り返し、伝え、育てること。
そのための最も確かな方法が、教育です。教育とは、知識を教え込むことではありません。
在り方を共有し、判断の基準を揃え、迷ったときに立ち返る場所をつくること。
文化は、教育を通して初めて「個人の感覚」から「組織の土台」へと変わっていきます。
シオカワグループが、長期視点を持つ理由
シオカワグループが短期的な成果だけを追わず、教育と育成に時間をかけ続けているのは、このためです。
文化は、一代で完成させるものではありません。むしろ、完成させようとした瞬間に、止まってしまいます。
だからこそ、「次の世代にどう手渡すか」を最初から考えます。それが、文化を本気で残そうとする組織の姿勢だと思います。
最後に
文化は、守ろうとしなければ失われます。そして、守るとは固めることではありません。
育て続けることです。
問い直し、言葉にし直し、次の世代の感覚で受け取り直してもらう。その循環が止まったとき、文化は役目を終えます。
インサイドアウト健康文化も、例外ではありません。だから私たちは、今も教育を続け、語り続け、在り方を揃え続けています。
それは、過去を守るためではなく、未来に手渡すためです。

執筆者塩川カイロプラクティック塩川 雅士D.C.
1980年、東京都生まれ。17才で渡米後、2004年パーマーカイロプラクティック大学を優等で卒業。D.C.の称号取得。米国ナショナルボード合格。日本カイロプラクティックリサーチ協会(JCRA)役員。2005年からカイロプラクターを育成する学校の運営と講師に携わり、現在、年間約300時間の講義やセミナーなどの活動を全国で精力的に行っている。