あなたの体の中で、37兆2000億の命が働いている
37兆2000億の仲間たち
私たちの体は、一つの存在としてここに立っているように見えます。
けれど、その正体は 約37兆2000億個もの細胞が集まった“仲間たちの共同体” です。
一つひとつの細胞は、肉眼では見ることもできないほど小さな存在。
それでも、その内部には驚くほど精巧な仕組みが備わり、今日も休むことなく働き続けています。
私たちは普段、その存在を意識することはほとんどありません。
それでも、今こうして呼吸し、考え、動いていられるのは、この37兆2000億の仲間たちが、黙々と役割を果たしてくれているからです。
細胞は、それぞれの役割を持った「専門家」
細胞はすべて同じ働きをしているわけではありません。成長の過程で役割が分かれ、それぞれが専門性を持っています。
筋肉細胞は、収縮して力を生み出す存在。
神経細胞は、情報を瞬時に伝える通信役。
免疫細胞は、体を守る警備隊。
肝細胞は、体内を浄化し整える工場のような役割を担っています。
どの細胞も、単独では十分に機能できません。互いに信号を送り合い、助け合い、連携することで、体という一つの“社会”が成り立っています。
私たちの体は、37兆2000億人以上の市民が暮らす巨大な都市のようなものなのです。
数字が語る、細胞という小宇宙
細胞の世界を数字で見てみると、その神秘はさらに深まります。
・体を構成する細胞の数は、地球の人口の1万倍以上
・一つの細胞の大きさは、髪の毛の太さの数百分の1
・腸の細胞は数日、皮膚は約1か月で入れ替わる
・赤血球は約120日、骨でさえ10年ほどで新しくなる
つまり私たちの体は、見た目は同じでも、中身は常に生まれ変わり続けている存在です。
さらに、一つの細胞に収められたDNAをすべて伸ばすと、約2メートル。体全体では、太陽と地球を何十往復もできるほどの長さになります。
私たちは「同じ私」として生きながら、日々、新しい自分へと更新され続けているのです。
体は、宇宙の記憶を宿している
細胞を構成する原子や分子は、宇宙の始まりにまでさかのぼります。
炭素や酸素といった元素は、かつて星の内部で生まれたもの。
つまり私たちの体は、宇宙の歴史を宿した“星のかけら” でできています。
今この瞬間も、その星のかけらたちが集まり、協力し合い、命という営みを続けているのです。
当たり前の裏側にある、感謝・感動・希望
「今日は普通に体が動く」それは決して当たり前のことではありません。
37兆2000億の仲間たちが、今日も休まず働いてくれているからこそ起きている奇跡です。
この事実に気づいたとき、私たちは自然と 感謝 を覚え、その精巧さに 感動 し、これからも体を大切にしたいという 希望 が生まれてきます。
インサイドアウト健康文化の入り口
37兆2000億の細胞は、外から命令されなくても、自らの内側にある叡智に従って働いています。
健康も同じです。外から与えられるものではなく、体の内側にすでに備わっている力が発揮されることで生まれるもの。
自分の中に、これほど多くの仲間がいて、今この瞬間も支えてくれている。
そう意識したとき、「私の体は、すでに内なる力で整えようとしている」
という確信が芽生えます。
これが、インサイドアウト健康文化の入り口です。

執筆者塩川カイロプラクティック塩川 雅士D.C.
1980年、東京都生まれ。17才で渡米後、2004年パーマーカイロプラクティック大学を優等で卒業。D.C.の称号取得。米国ナショナルボード合格。日本カイロプラクティックリサーチ協会(JCRA)役員。2005年からカイロプラクターを育成する学校の運営と講師に携わり、現在、年間約300時間の講義やセミナーなどの活動を全国で精力的に行っている。