あなたの中に、未来へ続く設計図が眠っている
未来へつながる、いのちの設計図
私たち一人ひとりの体の中には、DNAという「いのちの設計図」が存在しています。
それは、目に見えず、触れることもできません。けれど今この瞬間も、確かに働き続けています。
目の色や髪質、体格だけでなく、体の反応の仕方や回復の傾向まで。
「あなた」という存在を形づくるための情報が、すでにこの小さな設計図の中に書き込まれているのです。
そしてDNAは、あなた一人のためだけのものではありません。
それは、過去から受け継がれ、未来へと手渡されていく“いのちの手紙”でもあります。
DNAは、記憶と未来を同時に抱えている
DNAは、ただの分子ではありません。
そこには、祖先から受け継がれてきた物語が刻まれ、同時に、これから生まれてくる命へ向けた可能性が眠っています。
私たちは普段、「今の自分」だけを生きているように感じています。けれど実際には、長い命の流れの中の一地点に立っている存在です。
DNAは、その流れを途切れさせることなく、静かに、正確に、未来へと橋をかけ続けています。
小さならせんに宿る、驚くほど大きな叡智
DNAは「二重らせん」と呼ばれる、美しい螺旋階段のような形をしています。
一見すると、とてもシンプル。けれどその構造は、驚くほど安定し、正確に複製できるように設計されています。
この仕組みがあるからこそ、細胞は毎日分裂し、新しい命を生み出し続けることができるのです。
もしDNAに刻まれた情報を本にするとしたら、百科事典が何千冊も必要になると言われています。
しかもその膨大な情報が、わずか数ミリの細胞核の中に折りたたまれて収まっている。
DNAをほどいてつなげると、一つの細胞で約2メートル。体全体では、太陽と地球を何度も往復できるほどの長さになります。
私たちの体の中には、まるで宇宙が折りたたまれているかのような叡智が静かに宿っているのです。
「生きている」という事実そのものが、奇跡
今日も歩けること。
考えられること。
誰かと笑い合えること。
それらはすべて、この小さならせんが休むことなく働き、情報を守り、伝え続けてくれているからこそ起きています。
心臓が鼓動を刻み、脳が思考を巡らせ、体が日々生まれ変わっている。
その裏側では、DNAという設計図が、一瞬たりとも役割を止めていません。
そう思うと、「生きている」という事実そのものが、すでに十分すぎるほどの奇跡だと感じられませんか。
そこに気づいたとき、自然と 感謝が生まれ、その精巧さに 感動し、そして未来へ続く命の流れの中にいるという希望 が胸の奥に灯ります。
インサイドアウト健康文化の視点へ
DNAは、外から与えられるものではありません。
生まれたときからすでに、体の内側に備わっている設計図です。
つまり私たちは、外に答えを探さなくても、最初から「生きるための知恵」を内側に持っている存在です。
DNAに意識を向けるとき、「健康や可能性は、すでに自分の内にある」という事実に気づきます。
それは、外から何かを足す前に、内側にある力を信頼するという視点。
ここから、インサイドアウト健康文化は始まります。

執筆者塩川カイロプラクティック塩川 雅士D.C.
1980年、東京都生まれ。17才で渡米後、2004年パーマーカイロプラクティック大学を優等で卒業。D.C.の称号取得。米国ナショナルボード合格。日本カイロプラクティックリサーチ協会(JCRA)役員。2005年からカイロプラクターを育成する学校の運営と講師に携わり、現在、年間約300時間の講義やセミナーなどの活動を全国で精力的に行っている。