怪我予防とパフォーマンス向上のための新常識

ブラジリアン柔術(BJJ)の魅力と身体への負担
ブラジリアン柔術(BJJ)は「動くチェス」とも呼ばれる高度な格闘技で、世界的に人気が高まっています。戦略的な寝技や関節技・絞め技を駆使する一方で、首・腰・肩・膝といった関節に大きな負担がかかります。
- 頸椎への負担:スパーリング中に首をひねられる、圧迫される
- 腰椎・骨盤のストレス:ガードポジションやブリッジで腰を酷使
- 肩・肘・膝関節のダメージ:サブミッションによる靭帯・関節包への影響
- 身体のアンバランス:得意技やポジションの偏りによる左右差
そのため柔術家は、首・肩こり、腰痛、関節の可動域制限などの慢性的な不調を抱えることが少なくありません。
カイロプラクティックの哲学と神経伝達の重要性
カイロプラクティックは、「人間の身体は本来、自然治癒力を備えており、その力は神経の流れが正しく働くことで最大限に発揮される」という哲学に基づいています。
神経伝達がスムーズであれば、
- 筋肉の働きが最適化
- 関節の動きがスムーズに
- 反射神経やバランス感覚が向上
- 怪我からの回復力が高まる
といった効果が期待できます。これはまさに、BJJに必要な「瞬時の判断力」や「身体のしなやかさ」を支える大切な要素です。
実体験から感じたブラジリアン柔術とカイロプラクティックの相性
私自身、今年の4月からブラジリアン柔術を始めました。ジョギングなどの有酸素運動とは違い、BJJは無酸素運動の要素が強く、全身の筋肉を同時に使います。そのため練習後の心地よい疲労感はあるものの、楽しく継続できています。
また、柔術の動きは単なる筋トレではなく、首・腰・股関節・肩関節を複雑に使うため、神経系の働きやバランス感覚を自然と鍛えることにつながります。この経験は日々のカイロプラクティック臨床にも活かされ、患者さんの身体の使い方や不調の原因をより具体的に理解できるようになりました。
身体を操作して攻防する上で、神経伝達の重要性というカイロプラクティックの理念と直結しています。
カイロプラクティックが柔術家にもたらす効果
ブラジリアン柔術や格闘技を楽しむ方にとって、カイロプラクティックケアは以下のようなメリットをもたらします。
- 怪我を予防し、練習を長く続けられる
- 神経の流れを整え、反応速度や瞬発力を高める
- 左右差やゆがみを改善し、効率的な動きを実現
- トレーニング後の疲労回復をサポートする
格闘技は全身を使うダイナミックなスポーツだからこそ、神経を専門的に整えるカイロプラクティックとの相性は抜群です。
世界の格闘家・アスリートとカイロプラクティック導入例
海外では、UFCファイターやプロ格闘家をはじめとする多くのアスリートが、日常的にカイロプラクティックを導入しています。
- UFCトップファイター:試合前後の調整で反応速度・瞬発力を維持
- アメリカのプロスポーツ選手:メンテナンスケアとして定期的に取り入れられている
- 日本でも注目度が上昇:格闘技や柔術愛好家の間で関心が高まりつつある
これは「痛みを改善する」だけではなく、試合で最高のパフォーマンスを発揮するための戦略的ケアとして位置づけられています。
格闘技とカイロプラクティックで強く・長く戦うために
ブラジリアン柔術を始めとした格闘技は、柔軟性・持久力・瞬発力を極限まで要求するスポーツです。その分、首や腰を中心に筋骨格系へ大きな負担がかかります。
カイロプラクティックケアは、
- 神経伝達を整える
- 関節の可動域を改善する
- 怪我を予防し、早期回復を助ける
ことで、格闘技をより安全に、そして長期的に楽しむための強力なサポートとなります。
「格闘技を続けながら怪我を防ぎたい」
「もっと強く、もっと長く練習したい」
そんな格闘家にとって、カイロプラクティックは欠かせない新常識となるでしょう。

執筆者塩川カイロプラクティック金城 寿生
1989年、沖縄県生まれ。柔道整復師の免許取得後に上京。接骨院やクリニック勤務を経験。2022年東京カレッジ・オブ・カイロプラクティック(旧豪州ロイヤルメルボルン工科大学 日本校)卒業。塩川スクールにてGonstead seminar修了。研修を経て塩川カイロプラクティックに入社。勤務しながら、インストラクターとしてカイロプラクター育成に携わっている。