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1日1回鎮痛剤を服用する頭痛

1日1回鎮痛剤を服用する頭痛

頭痛外来で検査したが、異常なしと言われた

40代男性
主訴
頭痛
来院に至った経緯

小学生の頃から常に倦怠感を感じながら生活しており、体が重く感じることが日常的にあった。しかし、特に病院にかかることもなく、そのまま過ごしていた。成長するにつれて、倦怠感だけでなく肩や首のこりを強く感じるようになり、それに伴って頭痛の症状も現れるようになった。現在では、肩や首のこりは慢性的なものとなり、日常生活の中で常に不快感を抱えている状態である。頭痛も頻繁に起こるため、一日に一度は鎮痛剤を服用することが習慣化してしまっており、薬なしでは生活が難しい状況が続いている。

また、睡眠にも問題を抱えており、夜中に何度も目が覚めてしまうため熟睡することができず、朝起きた時にも疲労感が残ることが多い。十分な睡眠をとっているはずなのに、スッキリと目覚めることができず、日中もだるさを感じながら過ごしている。こうした体の不調が続く中、過去には腰椎椎間板ヘルニアを2度発症しており、その際は薬の服用によって痛みは軽減したものの、根本的な解決には至っていないという実感があった。

特に10年ほど前からは、明確な原因がないにもかかわらず頭痛の頻度が増え始めたため、不安になり頭痛外来を受診したこともあった。しかし、検査を受けても特に異常は見つからず、具体的な治療を受けることもなく終わってしまった。その後も頭痛は続き、鎮痛剤を飲みながらその場しのぎを続けるしかない状態が続いていた。

なかなか改善の兆しが見えない中で、自分なりに何か解決策はないかと情報を探していたところ、たまたまYouTubeで塩川カイロプラクティック治療室の存在を知った。これまで試してきた方法では根本的な解決には至らなかったため、カイロプラクティックのアプローチで改善の可能性があるのではないかと考え、来院を決意した。

初診の状態
  • 01

    頚部から肩部にかけての筋緊張

  • 02

    頚椎の可動制限

  • 03

    仙骨周囲の浮腫

経過と内容
・初診時は問診と徒手検査の情報により右仙腸関節の可動制限、右PSIS上方、右長下肢がみられたため、右骨盤に対しアジャストメントを行った。その後、下部頸椎の可動向上、左腰部起立筋の緊張軽減。上部頸椎に対してもアジャストメント。後頭下筋の緊張軽減。
次回経過チェック。
・初診から11日後に来院。 前回後、好転反応なく肩こりも楽になったと。 前回と同様の所見みられたため前回と同様にアジャストメント。
・前回から13日後に来院。 肩こりは楽になった。 倦怠感はまだある。 右仙腸関節は可動してきて、頸部の緊張も抜けてきた。 アジャストメント後、体表温度差で腰は安定して、頸部は少し変化みられる。
・前回から約15日後(4回目のアジャストメント)。 先週、食中毒になり調子崩していた。 肩こりは落ち着いているが、不眠と倦怠感は変化なし。
・前回から10日後(5回目のアジャストメント)。 倦怠感改善してきたと。 右仙腸関節は動いてきた。 下肢長差もなくなってきた。。  体表温度差で頚部も安定してきた。
・初診から約2ヶ月半後(7回目のアジャストメント)。 状態良好。 睡眠もしっかり取れるようになった。 メンテナンスに移行。

考察
小さい頃から倦怠感があり、学校から帰宅するとぐったりしていたそうです。 ご自身でも生活習慣に気を付けジムにも通われていましたが、夜勤の仕事もあり、不規則な生活リズムの影響もあったようです。 キッカケなく頭痛の頻度が増え、頭痛外来でも検査上は異常なく毎日痛み止めを飲む生活になっていたようです。
今回の場合、副交感神経領域の仙腸関節と上部頸椎の所見が顕著だった点と仙腸関節をアジャストメント後に下部頸椎の変化もみられたため、土台の補正をしていたと推測されます。 上部頚椎の可動制限が顕著にみられ、副交感神経機能低下により交感神経優位になり睡眠障害や倦怠感につながっていたと推測されます。 サブラクセーションを放置してきたため、身体がシグナルとして頭痛を出していたと言えます。
最近は健康意識が高まり、生活習慣や運動を積極的に行う方が増えましたが、カイロプラクティックケアを受けることにより、脳と神経の連絡もスムーズに行え効果的な運動や健康の一助になれると思います。
金城 寿生

執筆者塩川カイロプラクティック治療室金城 寿生

1989年、沖縄県生まれ。柔道整復師の免許取得後に上京。接骨院やクリニック勤務を経験。2022年東京カレッジ・オブ・カイロプラクティック(旧豪州ロイヤルメルボルン工科大学 日本校)卒業。塩川スクールにてGonstead seminar修了。研修を経て塩川カイロプラクティック治療室に入社。勤務しながら、インストラクターとしてカイロプラクター育成に携わっている。

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