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頭痛(寝起き)

頭痛(寝起き)

薬に頼ることなく寝起きの頭痛が解消されて、慢性的な腰痛も劇的に良くなった!

カテゴリ: 腰痛前田 一真頭痛
40代男性
主訴
頭痛(寝起き)、頻繁に寝違える、腰痛
来院に至った経緯

仕事は宅配業をしており、常に体を動かしていた。仕事柄、重たい荷物を持って中腰で作業することも多く、20年以上慢性的な腰痛が続いていた。過去にはぎっくり腰も何度もやっていて、いつも前かがみになる瞬間や、荷物を持ち上げた瞬間にやってしまっていた。

腰痛は寝起きがとにかく辛くて、朝の支度をしている30分くらいは恐る恐る動いていた。日によっては熱めのシャワーを浴びてからでないと動けないほど寝起きは腰回りが硬直してしまっていた。集配中に歩いている方が楽だが、仕事の後半は腰がパンパンに張ってくるのが自分でも分かるほどだった。

5年ほど前から寝起きに頭痛を感じるようになった。ただでさえ寝起きの腰痛が辛いのに、頭痛まで頻繁に出るようになってしまい、朝起きるのが憂鬱になった。仕事でトラックを運転するため、頭痛薬など薬は飲みたくなかった。頭痛はお昼くらいには気にならなくなってくるので、いつも午前中だけ我慢すればと特に対処はしてこなかった。

高校生の頃から自分で首をボキボキ鳴らすクセがあった。頻繁に寝違えを起こしていたが、今考えると自分でボキボキやっていたことが寝違えの原因だったのかもと思って、30歳くらいからは首の鳴らすのをやめた。それでも1か月に一度は首を寝違えてしまい、トラックを運転するにも首が動かなくて辛かった。

子供も生まれたばかりで、まだまだこれから頑張って働かないと思い、体のメンテナンスのため整体院や針鍼灸院に通うようになった。施術をしてもらうと、体がすごく楽になるが、2~3日するとすぐに元に戻ってしまう。

仕事が激務で体に負担が掛かるから当然かと思っていたが、同僚から自分はカイロプラクティックに通っているという話を聞いた。ちゃんとレントゲン確認しながらやってくれるところにした方がいいよと言われ、カイロプラクティックでレントゲン?と思ったが、調べてみたところ当院の㏋にたどり着き来院された。

初診の状態
  • 01

    頸部・両肩の過緊張

  • 02

    腰部起立筋の過緊張

  • 03

    下部腰椎にスポンジ状の浮腫

経過と内容

腰部の椎間板にD5レベルと慢性的な段階が確認されたため、週3回のケアを提示したが仕事がシフト制で休みが変則だったため、できる限りケアの間隔を詰めてスタートすることにした。

3週目(3回目のアジャストメント)には、寝起きの腰痛が楽だと感じるようになった。また寝起きの頭痛も頻度は変わらなかったが、明らかに程度が軽いと感じるようになった。

7週目(6回目のアジャストメント)には、寝起きの腰痛はほとんど気にならなくなった。また仕事の後半になると腰がパンパンに張ってしまっていたものが、あまり気にならなくなってきた。

12週目(10回目のアジャストメント)には、寝起きの支度時間が明らかに短くなり、本人もなぜこの程度のことに30分も時間が掛かっていたのかと不思議に思うほど朝から体が動くようになった。

15週目(13回目のアジャストメント)には、腰痛はまったく感じなくなり、仕事が多忙で腰回りが疲れたなと思った日でも一晩眠ると回復するようになった。また本人も忘れていたほどだったが、寝起きの頭痛はまったく感じなくなった。

現在は、ほとんどの症状が落ち着いたが、身体のメンテナンスとして定期的なカイロプラクティックケアを続けている。


考察

今回の寝起き頭痛の原因は、体全体の代謝が低下していたことが考えられる。寝起きからある頭痛でお昼ごろに向けて徐々に治まってくるものは、体の代謝が低下して体に毒素が蓄積してしまった結果の頭痛である場合が多い。

検査では下部頸椎と下部腰椎に強い反応が確認されたが、下部頸椎と下部腰椎はどちらも交感神経部位となる。交感神経にサブラクセーション(根本原因)があることで体の代謝機能が低下して、頭痛というシグナルが出ていたのだろう。

特に着目したいのは甲状腺である。甲状腺は体の代謝を司る臓器で、下部頸椎と密接な関係がある。頻繁な寝違えも下部頸椎のサブラクセーションにより、頸部の神経に負担が掛かっていたことで体を過緊張して神経を守ろうとした人間の防御反応の一種だろう。

今回は慢性的な腰痛もあったが、歩いていると楽に感じる腰痛は腰の問題である場合が多い。それ以外でも両方のお尻に痛みが出ていたり、寝起きの30分が特に腰痛を感じたりしていることを考えても、骨盤の問題ではなく腰の問題であると考えられる。

どのような症状でも問題の根本原因であるサブラクセーションを特定する検査の重要性、そしてアジャストメントによって神経の流れを整えて体の情報を脳へ届けてあげることの重要性が分かる症例である。

前田 一真

執筆者前田カイロプラクティック藤沢院前田 一真

1982年、神奈川県生まれ。シオカワスクール在学中から塩川カイロプラクティック治療室にて内弟子として学ぶ。塩川満章D.C.と塩川雅士D.C.に師事し、副院長まで務める。2023年に前田カイロプラクティック藤沢院を開院。一人でも多くの人にカイロプラクティックの持つ無限の価値を知っていただくため、カイロプラクターとして尽力している。またシオカワスクールでは現役講師を務めており、後任の育成にも力を入れている。

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