生理痛の時の頭痛があると無気力になってしまいます
仕事を始めた6年前から頭痛に悩まされていた。頭痛は主に後頭部が痛くなり、特に生理前に痛みが強くなる傾向にあった。それと同時に肩こりにも悩まされている。肩こりの関連であるが、1年半前から首を回したときに音が鳴るのが気になっていたが、来院の前の週に何かをしたわけではないが、突然痛み出した。首を動かすと痛みがあり、ズキズキとした痛みを感じる。特に右側の首と肩甲骨に痛みがあり、痛みが広がっている。日常生活での痛みが気になり、また生理の度に集中ができなくなるため、何か解消ができないか困っていた。
病院で診てもらったことはないが、1年前に肩こりがひどいので、マッサージにかかったくらいであり、継続的に治療を受けたことはない。姿勢も気になっており、自分でもストレッチなどのセルフケアはしているが、今一つの効果である。
また、前職のストレスもあり、不眠症にも悩まされている。現在休職中であるが、休職をしていても不眠症が回復することは無かった。病院で処方された睡眠導入剤を使用していないと、寝つきが悪く、寝ていても起きてしまう。そういった症状の解消方法を探していたところ、当院に通院されたことのある患者様からの紹介で、来院の運びとなった。
仙骨文節での可動域制限
頚部の起立筋の過緊張
腰部の起立筋の過緊張
問診や検査の結果、交感神経の過剰な反応が見られたため、副交感神経に絞ったケアから始める事にした。通常、症状や身体所見でペースを決めるのではないが、レントゲン画像がなかったが、本人と相談の上、まずは週2回からの施術から行うことを提案した。今回は副交感神経に神経を絞ってアジャストメントを加えた。初回のアジャストメント)には、右頚部が軽くなった感じがした。骨盤・頸椎ともにフィクセーションはそこまで強くはない。次回は骨盤部の浮腫感をチェックした。
1週目(2回目のアジャストメント)は、4日後に来院。その間に全体的な症状が軽減。頸部は動かしやすくなり、緊張感が減った。骨盤部の浮腫感は減っており、ブレイクと浮腫感の場所が変わっていたので、この回のみS2 PLとしてアジャストメントした。
3週目(4回目のアジャストメント)には、睡眠導入剤がなくてはいけなかった不眠症が改善され、段々と眠れるようになったと自覚してきた。眠る時間が増えたことで、肩こりの症状もさらに改善されてきた。寒さによって痛むときもあるが、頚や肩は楽になっているとの事。
7週目(6回目のアジャストメント)には、全体的にも調子が良く、本人も自信がついてきたようである。以前よりも明るい表情であり、習慣的にあった頭痛も全く出なくなった。生理の際に強くなっていた傾向も薄まり、生理自体も今月は軽かったとのご報告を頂いた。現在では健康維持のため、メンテナンスとして通院中。
執筆者OKA接骨院・鍼灸院・整体院岡芹 侑哉
1993年、埼玉県出身。柔道整復師・鍼灸師の免許取得。接骨院・鍼灸院・整形外科の研修後、接骨院を開業。塩川スクールにてトムソン教室、クレニオセラピー、上部頸椎ボディドロップターグルリコイル、Gonstead seminar修了。現在、塩川スクールの検査のインストラクターとしてカイロプラクターの育成に携わる。