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血管が拍動するような偏頭痛(寝起き)

血管が拍動するような偏頭痛(寝起き)

頭痛薬を2日に1回は飲まなければならない拍動する寝起きの頭痛

30代女性
主訴
主に寝起きに起こる偏頭痛
来院に至った経緯

元々偏頭痛持ちであったそうだが、高校生の頃にひどい頭痛に襲われ、病院に運ばれることがあった。その際は、手術をするほどの大事には至っていないものの入院をし、それからというのも脳神経外科に通院している。2日に1回は必ずといっていいほど頭痛薬を服用していた。また同時に、仕事の関係で事務仕事が増え、強い肩こりに悩まされ、筋肉注射(ブロック注射)をするほどであった。そのため、当初は肩こりを解消したいがために当院を見つけ来院された。のちに、頭痛がいちばんの悩みであるとカウンセリングにて判明する。

初診の状態
  • 01

    頭がトンカチで殴られるような頭痛があった

  • 02

    左右の肩の緊張が強い

  • 03

    背中の皮膚が荒れている

  • 04

    血圧が上が160、下が100を超えることがある

経過と内容

頭痛の程度、経過、皮膚の質感、浮腫感などを総合して、週1回のペースでのご来院を提案。ケアを進めていくこととする。

初回のアジャストメントの際、仙骨のアジャストメントをすると、T9のブレイクが落ち着く。

4週目(4回目のアジャストメント)の頃から、頭痛がおさまってきた感覚がある。仙骨の浮腫感はかなり落ち着いていて、ブレイクの振り幅も落ち着く。初期に気になっていた肩こりも問題ない。

8週目(9回目のアジャストメント)の頃には、頭痛はほとんど落ち着き、薬の量がかなり減る。仙骨に続き、第一頚椎の浮腫感も軽減。血圧が上は最高で180もあったのが、この時には120まで下がっていた。

22週目(25回目のアジャストメント)の頃には、頭痛は稀に起こるくらいで頭痛薬はいらない。メンテナンスで脳神経外科にはいっている。血圧も115・60と以前に比べて落ち着いている。現在もカイロプラクティックはメンテナンスで行っている


考察

今回のような朝方によく起こる頭痛というのは、毒素が体内に溜まった際に起こると言われています。

人間の体には、腸や肝臓をはじめとした、甲状腺や副腎という臓器が毒素を分解する機能を保持しています。その臓器にまつわる部分の神経がうまく働かないと、解毒作用がうまく働かず、体内に毒素が溜まってしまいます。

特に寝ている間に毒素が溜まってしまい、それが寝起きに一気に循環することで、体に負担がかかり頭痛に発展してしまうということが起こるのです。

今回は土台である骨盤と第一頚椎をアジャストメントしていきました。

土台である骨盤が安定することで、解毒作用のある臓器と関係のある神経の負担も軽減し、頭痛が軽減していったと考えられます。

また、アプローチしたエリアは自律神経の中でも副交感神経という体がリラックスする上では欠かせない神経に密接に関係のある神経に集中して行いました。そうすることで血圧も落ち着き、ドクドクと拍動するような頭痛もおさまっていったと考えられます。

関野 貴友

執筆者NEOCHI関野 貴友

1999年、大阪府生まれ。19才より東海大学トレーナー専攻及び東京衛生専門学校のダブルスクールを行い、共に優等で卒業。鍼灸あん摩マッサージ指圧師を取得。のちに睡眠専門治療室NEOCHIを開業。2023年よりシオカワスクールのインストラクターを務め後進の育成にも力を入れている。

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