3_男性60代-1.jpg)
立ち上がれず日常生活に支障をきたすほどの激しい腰痛
暑さ対策のために冷房を強めに設定したまま就寝した。朝までぐっすり眠るつもりだったが、その日の夕方になって突然、腰に激しい痛みが走った。最初は一時的なものかと思い、なんとか耐えてやり過ごそうとしたものの、翌朝になるとさらに症状は悪化し、ベッドから起き上がることすら困難なほどの強い痛みを感じるようになっていた。
幸いにも、痛みは時間の経過とともに少しずつ落ち着いてきたが、それでもまだ右の臀部に神経痛のような鋭い痛みが残っており、日常生活や歩行に大きな制限を感じるようになっていた。立ち上がる際や歩行時に腰に負担がかかるたびに、ビリッと走る痛みがあり、思うように動くことができない状態が続いていた。
30年前に腰椎椎間板ヘルニアを患ったことがあり、その際にはしびれの症状もあったため、当時の辛い経験が頭をよぎった。「またあの時のように長期間苦しむのではないか」という不安が募る中で、今のうちに適切な治療を受けて、これ以上悪化させないようにしようと考えるようになった。
何か良い施術方法はないかと調べていたところ、当院のことを知り、以前のような辛い状態を繰り返さないためにも、しっかりと根本的な改善を目指そうと決意し、来院を決めた。
右PSIS下端に大きい浮腫
右臀部に神経痛のような刺される痛み
両足先の痺れ
今回のケースは鋭い痛みに加え、両足先の痺れ・歩行時の痛みなどの症状は骨盤部のサブラクセーションの可能性が考えられたことに加え、右の仙腸関節部に大きい浮腫が確認され、はっきりとした可動制限が見られたため、まずは骨盤部のアプローチから始めることにした。
またレントゲン評価ではL5の椎間板レベルがD5-6とかなり慢性的で、少なくとも10年から15年負担がかかり続けていたと考えられる。
骨盤部は副交感神経領域によって支配されており、上部頸椎もそれに当てはまる。今回のケースでは骨盤部だけでなく上部頸椎にもはっきりとした可動制限と浮腫・緊張が確認できたことから副交感神経領域のサブラクセーションによって交感神経が過剰に働いた結果、不眠などの症状も出てしまっていたと考えられるため、今回は副交感神経に絞ってアプローチを開始した。
アジャストメントを続けていく中で、骨盤部と上部頸椎の安定とともに症状が安定してきたことから、副交感神経領域のアジャストメントによって脳が身体の情報を正しく認識できるようになったことで自然治癒力が最大限発揮され、症状の改善につながったと考えられる。
執筆者塩川カイロプラクティック治療室高島 克哉
神奈川県川崎市出身。横浜市の整体院に勤務後、世田谷区で開業。自分の治療法に確信が持てず、様々な治療法を模索し多くの講習会に参加。そんな中、偶然塩川雅士D.Cの記事を読んだことをきっかけにカイロプラクティックの持つ無限の可能性に衝撃と感動を覚える。その後塩川カイロプラクティックスクールに参加し、研修を経て正式に入社。現在は治療にあたりながら塩川スクールのインストラクターを担当する。