運転や仕事がまともにできないほどの腰痛と足の痺れ
元々はデスクワーク中心の職場で働いていたが、約8年前ほどに家業を継ぐため建築業へと転職をすることになる。それからというもの、現場監督とは名ばかりのもので、現場に立ち実際に職人さんと一緒に作業をすることが増える。そして3年前、突如ぎっくり腰を発症しってから、腰痛と足の痺れが気になり始める。段々と運転や仕事がまともにできなくなるほどに悪化し、どうしようかと悩んでいたところ、前職の同僚からの紹介で当院を知ることとなり、来院に至る。
基本的に何をしていても腰が痛い
左の臀部から足にかけての放散痛、しびれ
運転後や長時間歩いた後、夕方になるなどの時に痛みが強くなる
左の仙腸関節付近に浮腫感
下部脊柱起立筋全体の筋緊張
腰椎椎間板はD2~3程度の経過でありましたが、仕事もままならないとのことであったので、初期はなるべくお仕事の合間にお越しいただきました。週2ペースで行っていきました。
2週目(2回目のアジャストメント)の頃には、仕事や運転に関しては通常通りできるようになってきたけれども、まだ不安感は残るとのことでした。体表温度測定をすると、胸椎12番の部分の反応が少なくなっており、施術者側からの所管ではアプローチはそのまま固定で様子を見ていきたいと感じていました。
4週目(5回目のアジャストメント)の頃には、段々と動作が軽くなってきており、痺れの箇所も少し減少したように思うとおっしゃっていました。仙腸関節のアジャストメントも初期の頃よりも動きやすくなっていました。
6週目(9回目のアジャストメント)の頃には、仕事や運転はかなりできるようになってきて、お子さんと動物園に遊びに行っても問題なく1日を終えらたとおっしゃっていました。腰椎5番の温度測定も落ち着きが見られていました。
現在はお仕事も忙しく、ケアを欠かしたくないということで、メンテナンスで通われています。
今回の患者様は、腰椎椎間板ヘルニアと病院で診断され、来院してくださいました。腰椎椎間板ヘルニアは腰椎の4番5番の間や、腰椎5番と仙骨1番の間で頻発すると言われています。
そうなるとその箇所を施術してほしい、と思われることでしょう。実際にその箇所を施術することももちろんございますが、原因が他の箇所にあることは非常に多いです。
今回の患者様は骨盤の動きが制限されていることで、その反動から、腰椎の動きが過剰になり、椎間板に負荷がかかった結果として椎間板ヘルニアになってしまったと考察しております。
様々な検査を通じて、アプローチする箇所を定めますが、今回のように骨盤を続けてアジャストメントすることで、改善へ向かうことも多くあります。
執筆者NEOCHI関野 貴友
1999年、大阪府生まれ。19才より東海大学トレーナー専攻及び東京衛生専門学校のダブルスクールを行い、共に優等で卒業。鍼灸あん摩マッサージ指圧師を取得。のちに睡眠専門治療室NEOCHIを開業。2023年よりシオカワスクールのインストラクターを務め後進の育成にも力を入れている。