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腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニア

仕事だけでなく日常生活に支障をきたすほどの腰痛

20代男性
主訴
腰痛
来院に至った経緯
学生時代に腰痛を発症してからというもの、常に腰痛と付き合ってきた。
特に社会人になってからは仕事上座っている姿勢が長く、腰痛の悪化には気づいていたが20代ということもありそのまま放置していた。
すると徐々に悪化しはじめ、だんだんと長時間座っていることが難しくなってきた。自分自身でストレッチやトレーニングを行い、どうにかその場しのぎを続けていたがそれも徐々に間に合わなくなってしまい、2年前からは日常生活に支障をきたすまでになった。
根本的な解決をしたいと思い様々なケアを検討したが、何が効果的かわからず困っていたところを友人の勧めで来院。
初診の状態
  • 01

    左仙腸関節の可動制限と浮腫

  • 02

    C1の左可動制限と過緊張

  • 03

    背中全体の肌荒れ

経過と内容
・問診・検査の段階では、症状が強く出ており、日常生活にも支障が出ているとのことで、週1回のペースでケアを開始する事にした。
・初診から1週間後(2回目のアジャストメント)には、腰痛が強く出るようになり、どんな姿勢でも強い痛みがあるようになった。また、1,2時間連続の座りと朝起きて立っていたり座っているときの腰痛がひどくなった。放散痛はないとのこと。
検査上炎症所見などはみられなかったため、リスティングは前回と同様で行なった。
・初診から3週間後(4回目のアジャストメント)には、2回目からかなり腰痛が出るようになったのが抜けないが、仙骨の痛みから移動して、左仙腸関節に痛みが出るようになった。座っていると腰痛が出るとのことだったが、静的触診では仙骨全体の強い浮腫感から仙骨S2を中心とするやや強い浮腫感に変化してきた。
・初診から1ヶ月後(7回目のアジャストメント)には、腰痛は長時間座ることがなければ痛みが出ることはなくなってきたとのこと。また、座り続けると出る腰痛の質感も変化が見られ、今までの鋭い痛みが、「ちょっと腰が重く感じるな」という慢性的な痛みの感覚に変化してきた。
仙腸関節の動きがしっかり出ており、明らかにC1の緊張が抜けてきて可動が良くなってきているため、S3Pのアジャストメントに切り替えることにした。

考察

今回のケースでは主に骨盤部と上部頸椎に問題が確認出来たが、上部頸椎と骨盤部は副交感神経によって支配されている。
副交感神経の神経の伝達に異常が起こると交感神経が過剰にり、その結果腰痛だけでなく睡眠の質の低下や疲れが取れないという悩みが起こっていた。
また、骨盤の可動域制限により身体にねじれが生じることで椎間板にストレスがかかっていたことが、椎間板スペースの減少につながった可能性がある。

今回アジャストメントを行ったことで神経の伝達が正常になり、脳が身体の状態を把握し適切な対処がおこなわれたことによって症状の改善につながったと考えられる。
また、仕事中なども定期的に姿勢を変えて同じ場所に負担をかけ続けないように意識したり、歩行を多くすることを意識したことで早期の改善につながったと考えられる。

高島 克哉

執筆者塩川カイロプラクティック治療室高島 克哉

神奈川県川崎市出身。横浜市の整体院に勤務後、世田谷区で開業。自分の治療法に確信が持てず、様々な治療法を模索し多くの講習会に参加。そんな中、偶然塩川雅士D.Cの記事を読んだことをきっかけにカイロプラクティックの持つ無限の可能性に衝撃と感動を覚える。その後塩川カイロプラクティックスクールに参加し、研修を経て正式に入社。現在は治療にあたりながら塩川スクールのインストラクターを担当する。

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