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肩こり、腰から右股関節周りの痛み

肩こり、腰から右股関節周りの痛み

デスクワークによる、頚から肩の痛みが軽減

50代男性
主訴
デスクワークによる、頚から肩の痛みが軽減
来院に至った経緯

仕事はデスクワークで、長期間座っていることが多く、以前から首から肩にかけて痛みがあった。一か月前くらいから左の首から肩甲骨にかけての痛みが強くなり、後頭部の辺りの張り感がある。

腰から右股関節にかけて長時間座っていると徐々に張り感が強くなり椅子から立ち上がる際に背中が伸びずらくなってしまう。右股関節は5年前くらいから、腰痛は5年以上前からあり、整体や、マッサージに行ったが、行った直後は楽になるもののすぐに戻ってしまう。

10年以上前にもカイロプラクティックを受けたことがあり、引っ越したため近場で探して来院に至る。 

 

初診の状態
  • 01

    頚椎から背部にかけての筋肉の過緊張

  • 02

    腰部脊柱起立筋の過緊張

  • 03

    右仙腸関節の可動域制限

経過と内容

初診時の状態では、右側の仙腸関節には明らかな可動制限があった。
レントゲン評価では、腰の椎間板の段階は慢性的なD5レベルで、骨盤の傾きが確認された。
首の椎間板の段階は慢性的なD5レベルが確認され、首の前弯カーブ(前カーブ)は消失してストレートネックとなっていた。
初期集中期の段階では週2回のケアを提示したが、仕事の関係で週1回のケアから開始した。

2週目(2回目のアジャストメント)には、 右股関節前面の痛みは緩和し座っていて楽だった。

4週目(5回目のアジャストメント)には、右仙腸関節部の浮腫感、腰部脊柱起立筋の緊張が軽減した。

7週目(7回目のアジャストメント)には、仕事をしていて徐々に肩こり辛くなり、後頭部が突っ張った感じがしていたが緩和されていた。

14週目(10回目のアジャストメント)には、 ジムでトレーニングをしていても股関節の可動域が広がった感じで動きやすさを感じた。

現在は、ほとんどの症状が落ち着き、身体のメンテナンスとして定期的なカイロプラクティックケアを続けている。 


考察

今回の首から背中の痛みは、骨格のバランスの乱れが原因であったと考えられる。

問診では自律神経の症状はみられず、上部胸椎、中部胸椎、骨盤とでは明らかな体表温度の誤差と浮腫感、過緊張を確認したため土台である骨盤から順に変化をみていくため筋骨格系でアプローチを開始した。

肩こりの原因は2つ考えられるが、一つ目は自律神経のバランスが乱れてしまっていることで筋肉が過緊張の状態となっているものと、もう一つは体の骨格のバランスが乱れることで頭部の重さを支えられなくなり筋肉が緊張してしまっているものとがある。

腰痛は、骨盤の傾きによって背骨の配列に影響を与え、慢性的に腰椎の神経に負担がかかり症状に繋がったものと考えられる。

骨盤のバランスが乱れた状態を放置してしまうと、背骨の間にある椎間板に日常的に捻じれの負担が起こってしまう。腰部の椎間板は慢性的なD5レベルと最低でも10年以上前から、頚部の椎間板はD4レベルと最低でも10年以上前から負担がかかっていることが確認できた。

骨盤のサブラクセーション(根本原因)を放置してしまったことで、慢性的に神経の流れに負担がかかり自律神経のバランスの乱れ、症状に繋がったものと考えられる。

股関節の痛みは、股関節は骨盤の影響を受けやすいため骨盤のバランスが乱れた状態が長期的に続き股関節へ負担となったのであろう。

 アジャストメントによりサブラクセーション(根本原因)が取り除かれ、骨盤のバランスが整い神経の流れが正常に戻ったことで、慢性疲労や肩こり、腰痛の改善に繋がったと考えられる。

神経の流れを整えて体の情報を脳へ届けることの重要性が確認できる症例である。 

 

中島 恵

執筆者前田カイロプラクティック藤沢院中島 恵

新潟県東蒲原郡出身。柔道整復師の免許を取得後、整骨院に勤務。様々な講習会に参加している中で本来のカイロプラクティックの考え方に興味を持つようになり塩川スクールを受講する。カイロプラクティックで地域や社会に貢献したいという思いが強くなり、日本のカイロプラクティックの発展に尽力してまいります。

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