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肩こり、不眠、尿失禁

肩こり、不眠、尿失禁

辛くて悩んでいた肩こり、不眠が解消された

30代女性
主訴
肩こり、不眠、尿漏れ
来院に至った経緯

10代の頃から寝入りが悪くなり、寝付けないときは朝まで起きていることも多くある。さらに、寝ても悪夢ですぐに起きてしまう。
同じ時期から首こり・肩こりもあり、現在では痛みで常に首や肩が気になり自身でストレッチをしても改善されず、集中力が低下して無気力のような感じ、気分の浮き沈みがある。仕事はパソコンや携帯を使用し、長時間座っていることが多い。
来院する半年前くらいから、尿意が頻繁で、くしゃみなどで尿漏れをしてしまうこともあり悩んでいた。
ご家族がインターネット調べてくださり、カイロプラクティックを知り、来院に至る。

初診の状態
  • 01

    頚部全体の過緊張

  • 02

    左後頭部、アトラス部の強い浮腫感

  • 03

    左仙腸関節の明らかな可動域制限

経過と内容

初診時の状態では、左仙腸関節には明らかな可動域制限があった。
初期集中期の段階では週2回のケアを提示したが、仕事の関係上週1回のケアから開始したが、多忙のため週1回以上の間隔になってしまうこともあった。

3週目(2回目のアジャストメント)には、初回のアジャストメント後に明らかに仙骨部全体の浮腫感が軽減、左後頭部の過緊張の軽減を確認した。

10週目(5回目のアジャストメント)には、首こり・肩こりの症状が緩和され、日常生活でも調子が良く、さらに気分の浮き沈みも落ち着いている。アジャストメントした日は、眠気を感じて良く寝られる。

12週目(6回目のアジャストメント)には、以前よりも悪夢をみることが減り、寝入りまでの時間も短くなってきており、睡眠の質が改善されてきている。頻繁な尿意、くしゃみをした時の尿漏れは気にならなくなった。

現在は、ほとんどの症状が落ち着いたが、身体のメンテナンスとして定期的なカイロプラクティックケアを続けている。


考察

今回の肩こりは、自律神経のバランスの乱れが原因であったと考えられる。
肩こりの原因は2つ考えられるが、一つは骨格のバランスが乱れることによって起こるものと、もう一つは自律神経のバランスの乱れによるものでる。

初回の検査では、上部頚椎と仙骨で明らかな体表温度の誤差、浮腫感と過緊張を確認したため、副交感神経に絞ってアプローチを開始した。

自律神経は、交感神経と副交感神経の2つある。自動車で例えると交感神経はアクセルで日中活動しているときに優位に働き、副交感神経はブレーキでリラックスするときや睡眠中に優位に働くことで体のバランスを保っている。

副交感神経の働きが低下し、交感神経が過剰となってしまっている状態長期的に続き、睡眠の質の低下に繋がったと考えられた。

尿失禁、膀胱の働きは膀胱に尿が溜まる時は交感神経が働きによって膀胱の筋肉は緩んで尿を蓄え、尿道括約筋を緊張させ尿が漏れるのを防ぐ働きをしている。そした、交感神経は血管を収縮させる働きがあるたため、膀胱や尿管の血管の収縮によって膀胱は硬くなりやすい。
自律神経が乱れてしまうと、尿意を正確に脳に伝えられず尿漏れや頻尿に繋がってしまう。
交感神経が過剰に働いてしたっていたことで、膀胱の筋肉が硬くなっている状態が長期的に続き筋肉の柔軟性が低下してしまっていたことが尿漏れの原因と考えられる。

アジャストメントによりサブラクセーション(根本原因)が取り除かれ、自律神経のバランスが整った結果、さまざまな症状の改善に繋がったと考えられる。

学生の頃から続いた睡眠の質の低下や肩こり以外にも、さまざまな自律神経症状が出てしまっていたが、神経の流れを整えて体の情報を脳へ届けることの重要性が確認できる症例である。

中島 恵

執筆者前田カイロプラクティック藤沢院中島 恵

新潟県東蒲原郡出身。柔道整復師の免許を取得後、整骨院に勤務。様々な講習会に参加している中で本来のカイロプラクティックの考え方に興味を持つようになり塩川スクールを受講する。カイロプラクティックで地域や社会に貢献したいという思いが強くなり、日本のカイロプラクティックの発展に尽力してまいります。

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