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耳の閉塞感、肩こり、腰痛

耳の閉塞感、肩こり、腰痛

頻繁に感じていた耳の閉塞感が改善された

40代男性
主訴
耳の閉塞感、肩こり、腰痛
来院に至った経緯

仕事はデスクワークで長時間座っていることが多い。仕事をしていると徐々に首から肩にかけて凝り固まったような感覚が以前からあった。

20代前半でぎっくり腰を発症し、その頃から腰に疲労が溜まりやすく慢性的な腰痛とぎっくり腰を何度か繰り返していた。

7年前くらいには背中から胸部にかけて痛みで病院を受診し肋間神経痛と診断されたことがあり、症状の改善に時間がかかったため長期的に痛み止めを服用していた。

1年前くらいから、疲労が溜まると首の筋肉の緊張してくると左耳の閉塞感を感じるようになった。最近では週に一度はそのような症状があったが2,3日で症状は治まっていたため、特に治療などはしてこなかった。

趣味でサーフィンやジムにも週3回通い体を動かしていたが、体の不調が続き趣味も休みがちになっていたため、インターネットで検索していてカイロプラクティックを知り通院に至る。 

初診の状態
  • 01

    頚部から背部にかけての筋肉の過緊張

  • 02

    腰部脊柱起立筋(特に右側)の過緊張

  • 03

    右仙腸関節の可動域制限

経過と内容

初診時の状態では、右側の仙腸関節には明らかな可動制限があった。

レントゲン評価では、腰椎は6個確認し、腰の椎間板の段階は慢性的なD6レベルで骨盤の傾きが確認された。首の椎間板の段階は慢性的なD5レベルが確認され、首の前弯カーブ(前カーブ)は消失してストレートネックとなっていた。

初期集中期の段階では週2回のケアを提示したが、仕事の関係で週1回のケアから開始した。

4週目(4回目のアジャストメント)には、 仕事をしていて首から肩の筋肉の張り感が以前より改善された。

11週目(9回目のアジャストメント)には、右仙腸関節部の浮腫感、腰部脊柱起立筋の緊張が緩和していた。

12週目(10回目のアジャストメント)には、耳鳴りの回数は減ってきていると実感があり、緩和してきていることを確認した。腰も痛みはなく、サーフィンをしても肩の張り感や首が痛くならなくなった。

14週目(11回目のアジャストメント)には、 2週間間隔を空けたが耳の閉塞感は発症せず、左側の上部頚椎部分の緊張や浮腫感の軽減も確認できた。

現在は、ほとんどの症状が落ち着き、身体のメンテナンスとして定期的なカイロプラクティックケアを続けている。 


考察

今回の耳の閉塞感は、自律神経系のバランスの乱れが原因であったと考えられる。

肩こりの原因は2つ考えられるが、一つ目は自律神経のバランスが乱れてしまっていることで筋肉が過緊張の状態となっているものと、もう一つは体の骨格のバランスが乱れることで頭部の重さを支えられなくなり筋肉が緊張してしまっているものとがある。

今回の肩こりは、上部頚椎、骨盤とでは体表温度検査で左右の温度の誤差を確認し、浮腫感、過緊張を確認したため副交感神経の働きが低下したことによって自律神経のバランスが乱れ筋肉の過緊張状態となり症状として現れたものと考えられたため副交感神経に絞ってでアプローチを開始した。

腰痛は、骨盤の傾きによって背骨の配列に影響を与え、慢性的に腰椎の神経に負担がかかり症状に繋がったものと考えられる。
腰部の椎間板は慢性的なD6レベルと最低でも15年以上前から、頚部の椎間板はD5レベルと最低でも10年以上前から負担がかかっていることが確認できた。骨盤のバランスが乱れた状態を放置してしまうと、背骨の間にある椎間板に日常的に捻じれの負担がかかりやすく、骨盤のサブラクセーション(根本原因)を放置してしまったことで、慢性的に神経の流れに負担がかかり自律神経のバランスの乱れ、症状に繋がったものと考えられる。

耳の閉塞感は、人間の外部の情報は電気信号に変えて、神経を通じて脳へ伝えられる。音も同様に電気信号によって外耳、中耳、内耳から脳へ伝えられる。耳と脳を繋ぐ神経の流れで異常をきたすと、聴覚に関係している神経にも負担となる。聴覚は内耳神経といわれる神経で副交感神経の支配であり、上部頚椎での負担はこの神経に大きく影響を与えると考えられる。

アジャストメントによりサブラクセーション(根本原因)が取り除かれ、整い神経の流れが正常に戻ったことで、症状の改善に繋がったと考えられる。

神経の流れを整えて体の情報を脳へ届けることの重要性が確認できる症例である。 

 

中島 恵

執筆者前田カイロプラクティック藤沢院中島 恵

新潟県東蒲原郡出身。柔道整復師の免許を取得後、整骨院に勤務。様々な講習会に参加している中で本来のカイロプラクティックの考え方に興味を持つようになり塩川スクールを受講する。カイロプラクティックで地域や社会に貢献したいという思いが強くなり、日本のカイロプラクティックの発展に尽力してまいります。

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