シオカワグループ シオカワグループ

目の奥に響く偏頭痛

目の奥に響く偏頭痛

夕方にかけて起こる何もできなるくらいの強い偏頭痛

20代女性
主訴
左目の奥と左の頭に響く強い頭痛、左の手の痺れ
来院に至った経緯

中学生くらいから頭痛に悩まされる日々を送っていた。成人し保育士となったが、保育中に休まなければならないほどの頭痛にまで発展することが増えたいった。頭痛薬を飲んでもあまり効果がない。特に夜に近づけば近づくほど、つらくなる頭痛症状をどうにかしたいと思い、ネットで整体院に赴く。ところがあまり効果を感じられず、バキバキと音を鳴らすような施術が怖く、通院を辞めてしまった。それからネットで検索をしていると当院を見つけ、頭痛をどうにかしたい気持ちが強く、来院しようと決心した。

初診の状態
  • 01

    主に左の目の奥に強い頭痛を感じている

  • 02

    左手に痺れがある

  • 03

    左耳上方

  • 04

    左の脊柱起立筋が筋緊張

  • 05

    左の胸鎖乳突筋の緊張と膨隆

経過と内容

主訴は頭痛であるが、左手の痺れもあり、仕事に支障が出る。初期集中は週1のペースで来院を推奨し、お越しいただいた。

3週目(3回目のアジャストメント)の頃には、左手の痺れはかなり軽減し、仕事への支障も無くなった。頭痛は変わらず起こるものの、日によっては頭痛薬を飲まずにやり過ごせるようになった。胸椎1番の過剰な可動域がおさまってきている。

7週目(7回目のアジャストメント)の頃には、痺れは基本消失して、とても長い会議をした時だけ、少し痺れる程度に。頭痛に関しては、頻度がかなり落ちたことと、左目の奥に響くことが無くなった。左の側頭部のみの頭痛に変わった。左の胸鎖乳突筋の筋緊張がかなり軽減してきている。ブレイクの程度も落ち着く。

13週目(10回目のアジャストメント)の頃には、頭痛がほとんど出なくなった。稀に側頭部が締め付けられるような程度で、とても寛解した。左の胸鎖乳突筋の緊張もかなり軽減し、体表温度測定も以前よりも落ち着いている。

それ以降は頭痛の程度もかなり落ち着き、頭痛に意識が行かなくなった。現在は月に1回ペースでメンテナンスを続けている。


考察

今回の頭痛は、自律神経の乱れによって発生したものだと考えられます。

自律神経は交感神経と副交感神経の二種類によって構成されています。交感神経は自動車でいうところのアクセル。副交感神経はブレーキに相当します。今回の患者様は、ブレーキである副交感神経領域の箇所。第一頚椎と骨盤に神経の圧迫が存在しました。そうなると、ブレーキが使えないので、アクセルである交感神経が過剰に働いてしまい、体は興奮、緊張状態に常になってしまい、自律神経が乱れます。

夕方以降に強く感じるものや、目の奥に強く感じるものは、交感神経が過剰になっている頭痛であると言われています。

ですから今回は副交感神経の領域のみに絞ってアプローチをすることで頭痛も落ち着いていきました。

何箇所もアジャストメントをするのではなく、今回のように様々な検査を通じて神経領域を絞った施術を行なっていくことが大切であるということがよくわかるケースでした。

関野 貴友

執筆者NEOCHI関野 貴友

1999年、大阪府生まれ。19才より東海大学トレーナー専攻及び東京衛生専門学校のダブルスクールを行い、共に優等で卒業。鍼灸あん摩マッサージ指圧師を取得。のちに睡眠専門治療室NEOCHIを開業。2023年よりシオカワスクールのインストラクターを務め後進の育成にも力を入れている。

pagetop