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慢性疲労性症候群(コロナ後遺症)による全身疲労感

慢性疲労性症候群(コロナ後遺症)による全身疲労感

疲労感はあるも少しずつ日常を取り戻し笑顔がみられるようになりました。

40代男性
主訴
全身疲労感
来院に至った経緯

XX年9月4日、発熱および節々の疼痛、咽頭痛を訴え近所の高熱外来を受診したところ、コロナ(COVID-19)に罹患した。
2週後には症状も落ち着き日常生活を支障なく送れるようになったが、何をするにも疲れを感じるようになった。

始めは、病み上がりということもあり、様子をみていたが4週後あたりから、常時全身倦怠感、耳鳴り、手足の冷え、下痢、集中力の低下、頭痛、食欲不振、日中の眠気などの症状が発現し、病院を受診、ME/CFS(筋肉痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群)=コロナ後遺症の診断をされた。

内服薬(抗不安薬、睡眠薬、抗うつ薬)などをを服用するも、症状は一進一退となり効果をなかなか実感できない状態が続いた。その後、カウンセリングを受け、運動をすることを推奨されたが疲労感により継続が困難であった。

薬物療法と運動をつづけながらも、同様の症状で悩んでいる人はどのように対処しているのかを自分で調べながらも知人に相談したところ、知人の職場の人が同様の症状でシオカワカイロプラクティックで施術を受け改善したと聞き、検索したところ当院がサイトで見つかり来院された。

初診の状態
  • 01

    項部発赤と肌荒れ

  • 02

    右起立筋膨隆(T5~L1)

  • 03

    C7スポンジ状浮腫

  • 04

    L5スポンジ状浮腫

経過と内容

全身倦怠感や易疲労性を強く訴え、全体的に緊張状態であった。状態から週2回のケアを提案したが、時間的な制限で週1回のペースで来院されることになった。

3週目(2回目のアジャストメント)にて、1回目の施術後、ランドマークは大きく変化なく、倦怠感が増し過剰な反応があったと訴えがあり、身体の緊張を軽減するより、倦怠感の軽減を目的にリスティングを変更してアジャストメントを行った。

4週目(3回目のアジャストメント)にて、前回施術後は久しぶりに良く寝ることができたとのこと、右PSIS上縁の浮腫の消失、L5棘間スポンジ状浮腫の軽減がみられた。

8週目(6回目のアジャストメント)にて、日によって倦怠感の波はあるが以前は否定的であった水泳を始め、会話の内容も前向きな話題が増えてきた。背部の起立筋や肌の緊張が少し低下しがみられた。

12週目(11回目のアジャストメント)にて、施術を受けた日は調子が良く、食事や睡眠も支障なく生活できるようになる。2~3日で徐々に症状が戻るとのこと。耳介の高さもほぼ左右差なく、項部の赤みも軽減している。

16週目(14回目のアジャストメント)にて、倦怠感がかなり軽減され、仕事に本格的に打ち込むことができるようになったとのこと。C7棘間浮腫消失、右脊際の起立筋の緊張軽減し皮膚の厚みがなくなったように感じる。

その後も、多少の倦怠感や睡眠障害が発現することもあるが、以前と比べ状態の改善を実感していただいており、継続的なケアの為にアジャストメントを行っている。


考察

今回のケースは、コロナ後遺症というタイムリーであり未知の疾患であり知識や参考になるものが少なく、対応に悩むこともあった。

しかし、ガンステッドカイロプラクティックでは、病気という概念ではなく、人間が本来持っている生命のエネルギーが正常に機能していないことによる健康状態から離れた(dis + ease)状態と考える。

最初のアジャストメントでは、主訴として頚背部の張り感が強くピリピリとしたい痛み、項部の赤み、睡眠が短く眠りが浅いという訴えから、交感神経が過剰に働いている可能性を考慮した。

しかし、アジャスト後、倦怠感による不調が増大したと訴えがあり、アジャストメントの場所を変更した。通常、アジャストメントの場所を変更するには所見の変化や1ヶ月程度の期間の経過をみる。

症状増悪に加え、患者の主訴として倦怠感の改善を優先したいこと、倦怠感は代謝や循環が低下している為に起こり、これにより副交感神経が過剰に働いている可能性が大いに考えられた為に変更を行った。

ガンステッドカイロプラクティックでは、メリックチャートというものがあり、背骨と内臓機能が関連すると考察する。

C7は甲状腺に影響しホルモンの作用することが考えられる。甲状腺の機能が低下すると、代謝が低下し動きが緩慢になる傾向があり、さらに筋肉は働かないのに厚みが増し固くなると考察できた。

T5は 心肺系への交感神経支配を正常化。胸郭運動により呼吸機能を改善し、末梢組織への酸素供給能を向上を考察することができた。

T9は 腹腔神経節を介して副腎機能に影響を与え、ホルモンバランスを適正にすることにより身体をストレスに対して機能活性し、身体が動けるようになると考察した。

本症例は、身体の機能がホルモンによる影響を受けていることを考察できる症例である。患者は、感染症などで免疫機能が枯渇し身体が疲弊し身体の機能が正常に働かない状態であった。

しかし、人間には自分自身で体をコントロールするために備わっている生命力(イネイトインテリジェンス)があり、神経で脳や臓器は機能的合胞体として働き臓器からはホルモンが分泌されている。

今回は、どんな病気や未知の症状でも自らの力が、それに打ち勝ち回復する素晴らしさを持っていることを示してくれたと感じることができた。

 

香山 大樹

執筆者鶴沢接骨院香山 大樹

千葉県千葉市出身。柔道整復師、鍼灸師、マッサージ師の資格を取得、整形外科、接骨院の勤務を経て、2008年6月に鶴沢接骨院を開業、外傷やリハビリを中心に勉強をしてきたが、臨床での不定愁訴への対応、根本原因へのアプローチを学ぶ為、シオカワスクールにて学びの機会を得て、カイロプラクティックの可能性に感銘を受け、現在インストラクターとして仲間とともにカイロプラクティックの素晴らしさを伝える為に従事している。

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