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慢性疲労から来る首、肩の不調「身体が重くて笑えない…」デスクワーク30代男性

慢性疲労から来る首、肩の不調「身体が重くて笑えない…」デスクワーク30代男性

30代男性
主訴
肩凝り、首の痛み、眼精疲労、腰痛
来院に至った経緯

長時間のデスクワークが続く日々の中で、首や肩、腰に慢性的な痛みを抱えるようになった。
さらに、一日10時間以上パソコンを見つめる生活が続き、目の疲れや頭痛が増えると同時に、夕方には全身の倦怠感が強まることもあった。

仕事の環境が変わったことで、一時的にはストレスが軽減されたが、これまでに蓄積していた疲労や乱れた生活リズムは思ったほど改善されず、季節の変わり目になると体調を崩しやすい状態が続いていた。寝つきも悪く慢性的な睡眠不足にも悩んでいた。

家族と過ごす時間も、身体の痛みや気分の不調から十分にリラックスできず、笑顔が減っていると感じるようになった。

「そろそろ根本から身体を整えなければならないのではないか」と考え始めた頃、知人からカイロプラクティックを紹介された。
「身体の歪みを正し、自然治癒力を高めることで様々な不調を改善できる」という話を聞き、自分の症状や生活スタイルに合ったアプローチだと感じたのが大きなきっかけである。
長年悩んできた首・肩・腰の痛みや睡眠不足から解放され、より健康的な生活を取り戻したいという思いが強まり、今回の来院を決意した。

家族と過ごす時間を心から楽しむためにも、まずは自分自身の身体の不調をしっかり解消したいという切実な思いがあった。そして、知人の後押しもあって、最終的にご紹介を受けて来院された。

初診の状態
  • 01

    左仙腸関節周囲の浮腫

  • 02

    中部胸椎に肌荒れ、カサカサ感、全体的に緊張がある

  • 03

    腰部起立筋の左の緊張

経過と内容

初診時の検査では、L5椎間板にD2-3レベルの軽度な変性が認められ、頸椎の前弯カーブは減少し、ストレートネック傾向が確認された。長時間のデスクワークにより首・肩・腰への負担が蓄積され、自律神経の乱れも症状に関与していることが推測された。当初は週2回のケアが理想的であったが、患者の仕事の都合を考慮し、週1回のペースで骨盤部(左PIEX)と上部頸椎(ASR)へのアジャストメントを開始し、副交感神経のバランス調整を行った。

ケア開始2週間後(3回目アジャストメント)には、首や肩の軽さを実感し、全身の爽快感を得るようになった。またアジャストメント後には強い眠気を感じるようになり、睡眠の導入が改善し、腰痛も軽減した。集中力が以前よりも長く持続するようになり、30分ほどだった集中可能時間が2~3時間にまで伸びたと報告があった。

3週間後(4回目アジャストメント)には、ゴルフの疲労と寝違えで左頸部の可動制限が生じた状態で来院したが、頭痛や下痢の症状はなく、快便が続いているとの報告があった。この時点でも骨盤と上部頸椎へのアジャストメントを継続し、頸部の可動域改善を図った。

4週間後(5回目アジャストメント)には首の痛みが大幅に軽減し、子供から風邪をもらって体調を崩したが、大きく寝込むことなく回復できた。頭痛の頻度も以前より減少し、便通の状態も良好であった。

6週間後(6回目アジャストメント)には、パソコン作業の後に首の痛みが見られたが、頭痛は発生しなかった。副鼻腔炎様の症状があったため、免疫機能向上を目的として仙腸関節と上部頸椎の調整を重点的に行った。

8週間後(7回目アジャストメント)には首の痛みがほぼ解消されたが、長時間のPC作業後に目の疲労感と視界のぼやけが続いた。しかし、激しい肩凝りや頭痛は大きく軽減され、腰痛も安定し、全身の緊張感が緩和されている様子が確認された。

10週間後(9回目アジャストメント)には、L5周囲の浮腫は若干残るものの、腰部の緊張感は著しく改善された。アジャストメント後には患者様自身が「全身が軽くなった」と実感し、集中力の持続時間もさらに延び、睡眠の質も向上したとの報告を受けた。全体を通じて、症状が徐々に改善し、副交感神経が活性化していることが伺える結果となった。

最終的には約2ヶ月のアジャストメントの継続により、患者様は「身体が軽くなり、集中力が持続する」と実感するほどにまで回復した。また、天候やストレスといった外部要因による症状の悪化も著しく減少し、日常生活の質が向上していることが確認できた。


考察

本症例の慢性疲労の問題は、自律神経のバランスの乱れが原因であったと考えられる。

自律神経には日中活動するときに働く交感神経と、夜休まるときに働く副交感神経がある。検査では骨盤部と上部頸椎に反応が強く出ていたが、骨盤部と上部頸椎はどちらも副交感神経支配の領域となる。
副交感神経にサブラクセーション(根本原因)があることで、交感神経が過剰に働いた結果、筋肉の過緊張による血流不全が引き起こされ、長時間のデスクワークや目の酷使に伴う慢性的な首・肩・腰の痛み、眼精疲労、頭痛につながっていたのではないだろうか。

睡眠障害も自律神経が大きく関係している。休まる神経である副交感神経が上手く機能せずに、日中活動する神経である交感神経が過剰に働いていたことで、寝床に入っても休まるスイッチが入らずに寝入りが悪くなって睡眠不足となっていた可能性が考えられる。

また、交感神経が過剰に働くと、血液中の白血球(細菌に感染した時に殺菌消毒する防御システム)が過剰になり、炎症が起きやすくなるが、過去に副鼻腔炎を繰り返した既往歴もあり、副鼻腔の慢性的な炎症が頭部への血流障害を悪化させていた可能性も考えられた。

サブラクセーションとしては左骨盤(PIEX)と上部頚椎(ASR)が認められ、この状態からは副交感神経が機能低下を起こし、交感神経が過剰に働くことで、自律神経のバランスの乱れていることが考えられる。

多くの主訴は全てが副交感神経領域に関係する症状であったため、副交感神経系への影響がある骨盤部と上部頚椎へのアジャストメントに絞ってアプローチした。その結果、自律神経のバランスが整い、徐々に首や腰の慢性痛の軽減、集中力や疲労回復力の向上につながったのだと考えられる。

本症例では、自律神経の乱れにより生じる症状に対して、単にサブラクセーションがある部位を調整するだけではなく、症状の背景にある交感神経優位な状態を考慮し、適切にアジャストメントを行うことで変化がみられた。あちこち触らずに神経系を絞ってアプローチすることの重要性が分かる症例である。

菊地 雄介

執筆者塩川カイロプラクティック・埼玉カイロプラクティック 大宮Kソレイユ菊地 雄介

埼玉県熊谷市出身。スポーツインストラクターを専門的に学び、大手整体サロンに就職。副店長として施術と人材育成にも携わるが、本格的な施術で多くの方を健康に導きたいと思い独立。様々なセミナーを通じ探求する中で塩川カイロプラクティックに出会う。身体が劇的に変化していくのを目の当たりにし、この道を極めたいと考えてシオカワスクールに入校。本物のカイロプラクティックの可能性と奥深さに感動し「本物の技術を学び、より多くの人に伝えたい」という想いが強くなり、塩川カイロプラクティックでの勤務をきめた。カイロプラクティックの力で皆様の健康を全力でサポートします。

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