
右股関節から大腿部前面にシビレが出るようになり、歩行が困難
3年前に親の介護をしていた際に腰を痛めて以来、慢性的に腰の不調を抱えるようになり、1ヶ月に1回は腰を痛める状態が続いていた。これまで接骨院や病院で治療を受けてきたが、大きな改善は見られず、一時的に痛みが和らいでもすぐに再発してしまう状況であった。
整形外科ではレントゲンを撮影し、右の変形性股関節症と診断された。また、以前よりも右股関節の可動域が狭くなっている感覚があり、動かしづらさを感じる場面が増えてきた。特に最近では、右股関節から大腿部前面にかけてシビレが出るようになり、歩行が困難になることが多くなった。朝起きた際のこわばりも強く、寝返りや立ち上がる動作、歩行時に右股関節の痛みが生じるようになり、日常生活にも影響を及ぼすようになっていた。
さらに、腰の痛みをかばうような動作が続いたためか、左手にもシビレを感じるようになり、体の不調が広がっていることに不安を覚えるようになった。今後さらに悪化するのではないかという心配もあり、何か根本的に改善できる方法はないかと考えるようになった。
日常生活にも支障をきたし始めたため、友人に相談したところ、塩川カイロプラクティック治療室を紹介され、来院することを決めた。
右股関節と仙腸関節の可動域制限
腰部の筋の過緊張
下部頸椎の冷えと膨隆と緊張
ケアを始めて2週間後(7回目のアジャスト)には、手のシビレは解消された。未だ、腰や右股関節から大腿部前面のシビレや痛みは残る。その後もケアを続け、ケアを始めて3週間半後(11回目のアジャスト)には、家から駅までの歩行が7~8分かかっていたのが6分くらいになり、歩行のスピードがスムーズになってきた。
その後も週3回のケアを1ヶ月続け、2ヶ月後(24回目のアジャスト)には、右股関節の可動域も大幅に回復し、歩行運動も長時間可能になった。現在は週1回のケアメンテナンスを行っている。
レントゲンの評価から複数の腰部の椎間板がD4~D5レベルであったために最低でも10~15年、腰や股関節に負担がかかっていたことが分かった。3年前に腰に負荷をかける環境の中で体の限界を超えたことで症状が現れたと考えられる。股関節の問題の多くは、股関節に原因があるのではなく骨盤部に原因がある事があります。今回も初診時では、右股関節の可動域制限が見られ、右骨盤のサブラクセーションが確認された。
骨盤部のサブラクセーションによって、常に左右の骨盤のバランスの乱れが生じ、歩行時に腰部の椎間板に余計なねじれなどの悪影響を及ぼしていたと考えられます。また、サブラクセーションによって脳が腰部や股関節や骨盤部の状態を把握できない状態が続くことで、休息をしても一向に改善する事はなく、月に1回腰を痛める状態になっていた。
骨盤部に対してのアジャストメントを行ったことによって、正常な可動性が復元し、筋の緊張も解消され、神経伝達が正常に行われたことによって疼痛の改善につながった。
執筆者塩川カイロプラクティック治療室塩川 雅士D.C.
1980年、東京都生まれ。17才で渡米後、2004年パーマーカイロプラクティック大学を優等で卒業。D.C.の称号取得。米国ナショナルボード合格。日本カイロプラクティックリサーチ協会(JCRA)役員。2005年からカイロプラクターを育成する学校の運営と講師に携わり、現在、年間約300時間の講義やセミナーなどの活動を全国で精力的に行っている。