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四十肩・五十肩

四十肩・五十肩

2~3時間寝ていると痛みで目が覚めてしまう肩の痛み

40代女性
主訴
四十肩・五十肩
来院に至った経緯

仕事で重たい荷物を左手で持つことが多く、1年前から左肩の痛みで悩んでいた。1ヵ月前から徐々に肩から腕にかけて痛みが広がり、肩の可動域に制限が出るようになってきた。

最近では2~3時間寝ていると痛みで目が覚めてしまうようになり、心配になり整形外科でレントゲン撮影をしたが、異常はなしと診断された。原因が分からず、仕事にも支障が出るようになり地方の先生の紹介で来院する。

初診の状態
  • 01

    胸部の生理的弯曲の減少(平らな背中)

  • 02

    右仙腸関節の可動域制限

  • 03

    頚椎の背部の可動域制限と筋の硬直

経過と内容

仕事や睡眠に支障が出ていたために、初期集中期(初診日から1ヶ月)を週2回のケアを始めることになった。

ケアを始めて2週後(4回目のアジャスト)には、痛みは残るものの、肩の可動域制限が解消されてきた。その後も1ヶ月は週2回のケアを続けた。身体の状態が改善方向に向かい、アジャストメントの保持が可能になったため、健康回復期(初診日から2ヶ月)には、週1回のケアを行った。

仕事でも、重たい荷物を持つことは控え、なるべく肩に負担が掛からないように注意していたので、肩の可動域制限は解消され、痛みで夜中起きることは無くなり、日常生活で支障が出ることは無くなった。現在では、月に2~3回のメンテナンスを行っている。


考察

仕事で重たい荷物を持つことが多かったことで、頚部や背部の筋が緊張し、重たい荷物に耐えることができる身体になっていたと考えられる。筋肉の硬直や緊張の多くは、身体を守る防御反応です。その硬直や緊張が続くことで肩の可動域制限にも影響を与えていました。

通常は、身体を休めれば改善に向かっていきますが、サブラクセーションによって、脳がしっかりと頚部や肩の状態を把握することができず、対応することができない状態が続いていたことが言えます。

頚部に対してのアジャストメントを行ったことによって正常な可動域が回復し、神経伝達が正常に行われたことによって、頚部全体が安定し、筋の硬直や緊張が解消され肩の可動域の改善につながったと考えられる。1年前から肩に違和感が出ていたので慢性化していたが、仕事でなるべく重たいもの持つことを控え、肩の運動を積極的に行っていたので、早い段階での改善につながった。

塩川 雅士D.C.

執筆者塩川カイロプラクティック治療室塩川 雅士D.C.

1980年、東京都生まれ。17才で渡米後、2004年パーマーカイロプラクティック大学を優等で卒業。D.C.の称号取得。米国ナショナルボード合格。日本カイロプラクティックリサーチ協会(JCRA)役員。2005年からカイロプラクターを育成する学校の運営と講師に携わり、現在、年間約300時間の講義やセミナーなどの活動を全国で精力的に行っている。

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