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右肩から右腕にかけての痺れ、腰痛

右肩から右腕にかけての痺れ、腰痛

ゴルフができなくなるほどの肩から腕の痺れが改善

40代男性
主訴
右首から肩甲骨に痺れと痛み
来院に至った経緯

右肩と背中の違和感を常に感じる生活を5年前くらいから続けていた。特に右の肩甲骨周辺は、顔を洗う時に首を前後に動かすだけでも強い違和感を感じてしまう。首を横に倒しても同様の感覚があり、それに加え痺れも感じてしまう。また、仕事の付き合いでゴルフに週に2回程度行っており、ゴルフ終わりには痺れがきつくお手上げな状態だった。ゴルフをした後は、向こう2、3日はその痺れを感じる状態で、どうにかして脱したいと常々思われていた。

インターネットで、同じような症状で悩んでいる人がいないかと探していたところ、塩川満章先生のアジャストメント動画を発見し、これならいけるかもと期待を胸に来院を決意。

初診の状態
  • 01

    首を右に倒すと激痛と肩から腕に痺れ

  • 02

    頚椎7番周辺の浮腫感

  • 03

    肩甲骨の間あたりの皮膚がカサカサしている

  • 04

    右肩周囲の筋肉の緊張が過剰

経過と内容

初診時は首を右に倒すことも困難であり、可動域制限も非常に強い。筋肉の緊張も過剰であった。頚椎や胸椎の椎間板はD2~3の段階へと進んでいるため、初期は週1回のケアを提案し、スタートした。

2回目のケア(初診から2週目)の際には、下を向いたり、右に首を倒す際に痛みは出るけれども、ケア後2日間は割と調子が良い状況であった。また、痺れの位置に変化があり、ケア前は右の肘くらいまで痺れ感があったが、ケア後に肩峰の付近まで上がってきた。頸椎7番周囲の浮腫感も少し減っている。アジャストメントに関しては、本来T1PLI-Tであるが、右の側屈が困難であるため、2回目までは左コンタクトでPLを取り除くことを意識する。

3回目のケア(初診から3週目)の際には、頚椎の可動域制限がかなり無くなり、右に首を倒してもほとんど問題がない。下を向くときだけ少し痺れが肩に残る程度。また、ゴルフをした後に必ずと言って良いほど、しびれや痛みが出ていたものに関してもほとんど消失した。

5回目のケア(初診から6週目)の際には、間隔を2週に広げても痺れ感や痛みも出てこず、ブレイクもおさまってきている。

8回目のケア(初診から12週目)の際には、首肩の痛み、痺れで日常生活には支障なく、ゴルフ後も問題がなかった。ただ、仕事が繁忙期でデスクワークが多くなることから疲労が溜まるので、今後もケアをしていく方針でメンテナンスを継続している。


考察

この患者様は胸椎に神経の圧迫があり、それによって首肩に痺れや痛みが発生をしていました。首肩にしびれがあるならば、問題は首にあるのではないかと考えるのが一般的で、そういった患者様も実際には多くいらっしゃいます。ただ今回は、ゴルフをたくさんされる方ということが重要な情報となります。

ゴルフは体を捻る動作が強く発生しますが、イメージとして腰を大きく回すことが想像できるかと思われます。ところが、その運動は実は胸椎が本来は発揮しなければなりません。胸の骨は本来、体を回す機能がメインの働きなのです。しかし、それを腰で代わりにおこなうことで腰に負担がかかりますし、その影響は首にまで伝達してしまいます。

首の特に5番の可動域は過剰に働いてしまい、グラグラな状態です。それは胸椎の1番の可動域制限をカバーするためになってしまったと考えられます。グラグラになることで、神経に負担がかかり首の痛みやしびれが起こってしまいます。

頚椎の制限が首の痛みを引き起こすことももちろんありますが、今回のように他の場所の負担を担うことで、症状がでてしまい、そして回復力が落ちて慢性化してしまうというケースも多く見られます。

体全体を見ることで根本的な改善へと向かっていくこともある良い例でした。

関野 貴友

執筆者NEOCHI関野 貴友

1999年、大阪府生まれ。19才より東海大学トレーナー専攻及び東京衛生専門学校のダブルスクールを行い、共に優等で卒業。鍼灸あん摩マッサージ指圧師を取得。のちに睡眠専門治療室NEOCHIを開業。2023年よりシオカワスクールのインストラクターを務め後進の育成にも力を入れている。

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