
根本的な原因を探すことで早期回復!
3年前に突如、仕事中に肩こりを感じ始めた。しかし、そこまで辛くはなく、放置していても問題はなかったため、特に対処をしてはいなかった。原因自体も特に思い当たるものはない。しかし、ここ1か月の間に右手の母指と示指にしびれを感じるようになってきた。ひどくなってくると前腕までしびれを感じ、さらに調子が悪い時は痛みを感じていた園芸の仕事をしているが、しびれがあると作業がしにくく、不便に思っていた。
しびれと同時に首の方にも痛みを感じるようになり、上を向くように首を後ろに倒すと、痛みのせいで途中までしか上を向くことができない。左右に顔を向けるのも向きにくくなり、車の運転にも支障をきたすようになってきていた。一度病院で診察を受けたところ、「頚椎症」と「変形性胸椎症」と診断され、シップや筋肉を柔らかくする薬を飲んで様子を見ていたが、あまり改善は見られなかった。このまましびれが強くなれば自営業の仕事が難しくなることを心配し、体のケアに関心を持ち始めていた。
また、ここ1年ほど不眠症になっており、眠りが浅いという状態が続いていた。途中で目が覚めることがあり、ひどい時は睡眠薬を服薬するほどである。枕のせいかと思い、枕を変更したが、改善は見られなかった。
奥様が塩川満章先生のYouTubeを見て、近くにグループの先生がいないかを探したところ、たまたま当院がそこまで遠くない場所にあり、回復していきたいと思い来院に至った。
頚部全体の過緊張
頭部前方位、左耳介上方
右仙腸関節の可動域制限
初診時の状態では、右側の仙腸関節・下部頚椎・上部頚椎に浮腫感や可動域制限がみられた。体表温度検査では骨盤・下部頚椎・上部頚椎に左右の温度差が確認された。また頚部は過緊張状態であった。
レントゲン評価では、C1はレントゲン上ASRというリスティングであったが、実際の検査では真逆のASLであった。今回レントゲン撮影にあたり、医師へ確認したところ、T7・8に軽度の変形性胸椎症を認めた。また、腰部側面像でL2/3椎間板の段階はD4レベルと慢性的な状態であった。初期集中期の段階では週2回のケアを提示したが、仕事の関係で週1回のケアから開始した。
初回はC1とC6のサブラクセーションで迷ったが、C1へのアジャストメントにより、C6の浮腫感や肌の質感、ブレイクなどが消失したため、C6は補正作用(カンパセーション)と考えた。アジャストメント後は肩こりが消失し、楽になった感じが実感できた。
5週目(6回目のアジャストメント)には、右拇指・示指のしびれが軽減してきた。前腕部の痛みはほとんどなく、少ししびれを感じる程度になってきた。5回目のアジャストメントまではしびれはそこまで変化はなく、むしろ、それまではアジャストメント後にだるさを感じることも多かった。しかし、今週になり症状がガラッと変化した。
11週目(10回目のアジャストメント)には、ほとんどしびれを感じずにいられるようになった。年末の仕事もどんどん進めることができ、順調であるとの報告をいただいた。そういえば不眠症の症状も落ち着いてきたため、最近では睡眠が十分にとれるようになってきたことも気が付いた。
しびれが回復したことで、健康に対する意欲も上がり、現在では健康維持のために、月1回程度のペースでメンテナンスとして継続中である。
執筆者OKAカイロプラクティック岡芹 侑哉
1993年、埼玉県出身。柔道整復師・鍼灸師の免許取得。接骨院・鍼灸院・整形外科の研修後、接骨院を開業。塩川スクールにてトムソン教室、クレニオセラピー、上部頸椎ボディドロップターグルリコイル、Gonstead seminar修了。現在、塩川スクールの検査のインストラクターとしてカイロプラクターの育成に携わる。