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入院するほどの重度の頭痛

入院するほどの重度の頭痛

”頭痛に振り回されていた人生に終止符を打つことができました!!”

40代女性
主訴
頭痛【副訴】不眠、首、肩こり
来院に至った経緯

40代女性。大学卒業後、会社に勤めるようになりデスクワーク中心の仕事で首、肩の凝りに悩まされていた。

最初の頃は、肩が凝ったり、首が痛くなったり、肩甲骨の内側に嫌な重だるさが出て、 そういった時は近くのマッサージなどに行って筋肉をほぐしてもらったりして対処していた。

しかし、社会人になって5年目ぐらいには徐々に首の痛みや肩の凝りがひどくなってきて、頭痛や夜眠れないなどの症状も出てきた。

そのため、マッサージだけではなかなか良くならず、整骨院にも通うようになった。 しかし整骨院での治療でもあまり改善が見られないため、整形外科に受診すると頚椎症との診断がされた。

整形外科では痛み止めの薬や電気治療などをしたが、なかなか改善されない日々が続いた。

会社での仕事中に肩、首の痛みそして何より頭痛の症状で仕事になかなか集中できない、イライラしてしまうなどの感情が出てきて、そのイライラを周りにぶつけてしまうようになってしまっていた。

また、夜になると歯を食いしばっているということにも気づき始めた。

2015年には症状がかなり悪化し、重度の頭痛により入院することになってしまった。

そしてペインクリニックにも行き、筋弛緩剤の投与などの治療を行ったりしていたが、結局のところ薬がないと耐え難い痛みが襲ってきて、それがだんだんと不安につながっていった。

肩の痛み、首の痛み、そして何よりも頭痛がひどく仕事にも集中できないということももちろんだが、何か日々の生活が頭痛に振り回されているような感じがした。

こんな生活はしたくない、普通の生活がしたいという気持ちが強くなった。

なんとかして薬以外の治療はないものかと、根本的に改善する方法はないのかと、色々な治療を試していたがなかなか改善しない。

そんな時に当院のホームページにたどり着き、カイロプラクティックによる神経へのアプローチというところで今までにないアプローチだなと思い、もしかしたら改善するのではないかという思いで来院された。

初診の状態
  • 01

    頚肩部の過緊張

  • 02

    後頭部下筋群の過緊張

  • 03

    右後頭顆からC1~2周囲の浮腫感

経過と内容

4週目(4回目のアジャストメント)では、頚肩部の筋肉の緊張が落ち着いてきて本人も肩こり、首こりは落ち着いてきた感じがあるとのことだった。右後頭顆からC1~2周囲のスポンジ状浮腫も少の減少がみられた。また、腰部の肌の質感がなめらかになっていた。

8週目(8回目のアジャストメント)では、 頚肩部の筋緊張が明らかに弛緩し首肩こりはかなり緩和していて仕事にも集中できるようになり頭痛も軽度のものとなってきておりイライラすることはほとんどなくなってきた。そのためか人間関係も良くなってきたような気がすると本人の口から聞くことができた。だんだんと夜の寝つきも良くなり朝スッキリと目覚めることも増えていった。ただ天候によって調子が左右される感じはあるとのことだった。

17週目(12回目のアジャストメント)では、後頭顆の浮腫の減少が顕著に。胸鎖乳突筋停止部の筋硬結の消失、後頭下筋群の弛緩が顕著に見られた。頭痛もほぼ消失。完全に断薬できていた。夜もよく眠ることができている。仕事もなんだか楽しくなってきた感じと周りの人間関係が良好になってきたことも喜ばれていた。

19週目(14回目のアジャストメント)では、頭痛に振り回されていた以前の自分では無いと非常に喜ばれていた。今までは仕事が中心の生活だったが趣味や私生活をもっと楽しんでいきたいと前向きになられており、笑顔でまた新しいことにチャレンジしたいとおっしゃられていた。

現在は更なる健康増進、病気の予防としてメンテナンス通院されている。


考察

今回の患者様は、頭痛により入院することになってしまったり、ペインクリニックに行き筋弛緩剤の投薬などの治療を行ったりするほどの、ひどい頭痛に悩まされていた方でした。しかし、カイロプラクティックのアプローチにより、その症状が回復し、元の生活を取り戻したということについて考察を立てたいと思います。

初診時には、首まわり全体の肌荒れ、腰部の肌のカサカサ感といった皮膚の状態が見られました。そして、首肩の過度な筋肉の緊張、右の後頭顆には強い浮腫感と筋肉が強く硬直しているのが見られました。カイロプラクティックの検査を行い、腰椎5番、胸椎2番、頚椎1番に対してアジャストメントを行うことにしました。

4回目のアジャストメントで首肩の緊張が落ち着いてきたというのは、胸椎2番へのアジャストメント、および頚椎1番へのアジャストメントを行ったことによるものだと考えられます。と言うのも、頚椎1番に関しては解剖学的にも硬膜と密接に関係し合っており、脳脊髄液の循環を促す非常に重要なポイントであるからです。

胸椎2番から出た神経繊維は、交感神経節を経由し、星状神経節へと向かいます。アジャストメントにより胸椎2番周囲の筋群が瞬間的に弛緩した結果、星状神経節の緊張が緩和し、深部の筋群の弛緩、上肢の血管の拡張による老廃物の除去が行われ、さらに星状神経節の緊張緩和という好循環が生まれたと推測することができます。

後頭顆の浮腫の減少が見られたということも、頚椎1番へのアジャストメントにより椎間関節への負荷が軽減したことを示唆しています。そして、腰部の肌の質感が滑らかになっていったことに対しては、腰椎5番に対してアジャストメントしたことにより、周囲の組織の新陳代謝が促されたことによるものだと推測します。

さらに、夜の寝付きが良くなったというのも、頚椎1番にアジャストメントしたことによる副交感神経系の回復によるものと考えられます。最終的には、後頭顆の浮腫感はほとんど見られないほどになりました。前述したように、これは頚椎1番の椎間関節に対するストレスが限りなく少なくなったこと、それから筋肉の緊張により代謝が低下していたものが回復し、間質液の吸収が行われたものと考えられます。

そして、「頭痛が消失した」という事実に関しては、筋肉の緊張による緊張性頭痛が消失したのか、それとも首肩部の筋緊張低下に伴う首肩痛の減少による精神的なストレスが減少した結果によるものなのか、それは我々が判断することはできません。その領域に関しては、イネイトインテリジェンス(人間の自然治癒力)のみが知ることとなります。

しかしながら、重度の頭痛に振り回されていた患者様が、カイロプラクティックによる神経系へのアプローチにより、元通りの生活を取り戻せたということは、

”症例報告”としてカイロプラクティックの可能性を広げ、またカイロプラクティックの可能性を再認識することができた、社会意義のあることだと思います。

細井 康隆

執筆者細井カイロプラクティック細井 康隆

埼玉県さいたま市出身。2011年にスポーツトレーナーとメディカルトレーナーの資格を取得後、2014年に国家資格の柔道整復師資格を取得。接骨院・整体院での臨床と経営経験から多くのセミナー講師を務め、その参加人数は延べ2,000人以上を数える。その後カイロプラクティックと出会い、日本カイロプラクティックのパイオニアである塩川満章D.C.と塩川雅士D.C.が主宰である塩川スクールで学ぶ。2025年に卒業し、埼玉県さいたま市大宮区にて細井カイロプラクティックを開業。現在は本物の技術を提供するカイロプラクターとして、臨床で多くの患者様と真摯に向き合い施術を行う傍ら、塩川スクールでインストラクターとして後進の指導を行っている。

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