
座っていると両足が痺れてくる
中学生の頃からマーチングバンドに所属し、日々の練習に励んでいたが、その頃から腰に違和感を覚えるようになった。演奏の際の姿勢や長時間の練習による負担が原因だったのかもしれないが、当時は部活に集中することを優先し、腰の痛みは多少気になりながらも騙し騙し過ごしていた。しかし、痛みが強くなることもあり、地元の接骨院で治療を受けながらなんとか部活動を続けていた。治療を受けることで一時的に楽になることはあったが、根本的に痛みが消えることはなく、常に腰に違和感を抱えたまま生活を送っていた。
その後、上京し都内で就職。社会人として新たな生活をスタートさせたが、仕事で長時間立ち続けたり、前かがみの姿勢が続くことが多くなったことで、腰の痛みが次第に悪化していった。特に右側の腰に痛みを感じることが増え、横になって休もうとしても、起き上がるのが辛く感じることが多くなった。仕事の疲れも相まって、腰の痛みが抜けにくくなっていることを自覚しながらも、仕事が忙しいことを理由に特に治療を受けることなく過ごしていた。
さらに、大学時代には両足にしびれを感じることもあったが、一時的なものだろうと考え、特に気にせずそのまま放置していた。しかし、ここ最近になって症状が悪化し、長時間座ることができなくなってきた。特に10〜20分座っているだけで両足がしびれるようになり、立ち上がった際にもしばらく感覚が戻らないこともあった。最初のうちは仕事中に足を組み替えたり、姿勢を変えたりしてなんとかやり過ごしていたが、それでも改善されることはなく、むしろしびれが強くなっているように感じることが増えてきた。
そうした状況の中で、仕事にも支障が出るようになり、このままでは業務に集中することも難しくなるのではないかと不安を抱くようになった。腰の痛みだけでなく、両足のしびれまで悪化してしまうと、日常生活にまで影響が及ぶのではないかと感じるようになり、本格的に治療を考えるようになった。ちょうどその頃、帰省した際に地元の接骨院で相談したところ、症状が慢性化しているため、より根本的な治療が必要であるとの助言を受けた。そして、長年の腰痛の改善を目的として塩川カイロプラクティック治療室を紹介され、ここでなら根本から治療できるかもしれないと考え、来院することを決めた。
仙骨周囲の浮腫
腰部の筋緊張
骨盤の可動制限
執筆者塩川カイロプラクティック治療室金城 寿生
1989年、沖縄県生まれ。柔道整復師の免許取得後に上京。接骨院やクリニック勤務を経験。2022年東京カレッジ・オブ・カイロプラクティック(旧豪州ロイヤルメルボルン工科大学 日本校)卒業。塩川スクールにてGonstead seminar修了。研修を経て塩川カイロプラクティック治療室に入社。勤務しながら、インストラクターとしてカイロプラクター育成に携わっている。