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不妊症

不妊症

なかなか子供ができず病院に行って検査をしたところ不妊症と診断された

30代女性
主訴
不妊症、PMS
来院に至った経緯

幼少期の頃から背骨が曲がっているのが気になっていて、体が傾いているのを矯正したいと考えていた。 また、PMSがあり、ピルを服用して対処していたが、今は漢方を飲んで対処している。

生理周期も高校の頃は30日くらいだったが、年を重ねるごとに徐々に遅くなり今は32−38日前後にずれるようになっていた。2年前に結婚、1年経ってもなかなか子供ができず病院に行って検査をしたところ不妊症と診断されたが、不妊治療は高額になってしまうので、PMS対処用に飲んでいたピルを漢方療法に切り替え時期を見送っていた。

それから1年経ってもなかなかいい結果に結びつかず、悩んでいたところ知人にカイロプラクティックを勧められ来院する。

初診の状態
  • 01

    左の骨盤の可動域制限

  • 02

    左側の脊柱起立筋の膨隆

  • 03

    骨盤周りの乾燥した皮膚感

経過と内容
レントゲン評価では、腰椎5番の椎間板レベルはD3で2−5年くらい負担がかかっている状態が見受けられた。また、左骨盤の可動域制限や背中の左側が広範囲で緊張していた。体表温度検査と可動域検査の総合的な検査結果から初期集中期(来院から1ヶ月)は、週1回のケア計画を提案した。

ケアを始めて4週後(4回目のアジャスト)では、骨盤の可動域が広くなり始め良い傾向になった。 引き続き、左の仙腸関節と上部頸椎のアジャストを行う。仙骨へのアプローチを継続的に行い、可動性が出るまで調整を行う。

ケアを初めて2ヶ月後(5回目のアジャスト)では、左の骨盤の動きが継続できるようになっていた。継続できるようになってきたので、来院頻度を10日に一度に伸ばして様子を見ていく。ゲアを初めて3ヶ月後(9回目のアジャスト)には平時の体温が上昇し、乾燥していた皮膚もしっとりとなり、同時期に高校生ぶりに生理周期が30日で来たということだった。

そして4ヶ月後(11回目のアジャスト)では、代謝が上がり身体がポカポカするようになったということだった。 そして、11回目のアジャスト後あたりで懐妊された。


考察

腰椎5番の椎間板レベルはD3レベルで2−5年くらい負荷がかかっていて後ろ側が後下方へ少し変位していた。負担がかかっていた原因は、骨盤の傾きが強かったことと考えられる。 骨盤の傾きが腰椎や脊椎に張り巡らされている自律神経(交感神経・副交感神経)の働きに異常を起こしたと考えられる。

また、神経の流れが阻害されることにより、女性ホルモンのバランスに必要不可欠なエストロゲンとプロゲステロンの分泌にも悪影響を与えていたと考えられる。このような女性ホルモンのバランスには、神経系に大きな役割があります。適切な女性ホルモン分泌を促すのには、必ず神経が関与しています。

適切な女性ホルモンを分泌するためには、まず脳が体の状態を把握する必要があります。 脳が体の状態、特に子宮ら卵巣の状態をしっかりと把握することができ、初めて適切な量の女性ホルモンの分泌が行われます。

今回のケースでも、定期的にカイロプラクティック・ケアを行ったことで、脳が体の状態を把握したことで正常なホルモン分泌を行うことが可能になり、懐妊という結果に繋がったと考えられる。

塩川 雅士D.C.

執筆者塩川カイロプラクティック治療室塩川 雅士D.C.

1980年、東京都生まれ。17才で渡米後、2004年パーマーカイロプラクティック大学を優等で卒業。D.C.の称号取得。米国ナショナルボード合格。日本カイロプラクティックリサーチ協会(JCRA)役員。2005年からカイロプラクターを育成する学校の運営と講師に携わり、現在、年間約300時間の講義やセミナーなどの活動を全国で精力的に行っている。

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