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ゴルフができないほどの坐骨神経痛

ゴルフができないほどの坐骨神経痛

”大好きなゴルフが思い切り再開できました!”

40代女性
主訴
坐骨神経痛
来院に至った経緯

以前から姿勢の歪みを自覚していた。とくに昨年の12月14日頃から約1週間ほど、右側のお尻から脚にかけて痛みが続き、坐骨神経痛のような症状に悩まされたという。

当時は歩くのも億劫になるような違和感があり、仕事や日常生活にも少なからず支障をきたしていたようだ。現在は当時ほどの強い痛みは落ち着いており、症状としてはかなり軽減しているものの、「またぶり返すのではないか」という不安が拭えず、根本的な改善を望んでの来院である。

また、体の歪みについては日頃から感じており、特に姿勢が崩れやすく、左右のバランスが取りにくい感覚があるという。その影響もあるのか、2024年の夏頃から右肘に痛みを感じるようになったそうだ。日常生活の中で特別な動作をした記憶はなく、慢性的に少しずつ痛みが出てきた印象である。

今後はこうした小さな不調が積み重なって大きな問題になっていくことを避けたいという思いがあり、自分の体の状態を正確に把握し、必要なケアを受けるために、今回初めてカイロプラクティックでの診察を希望された。

根本的に姿勢や体の使い方を見直し、不安なく動ける体を取り戻したいというのが、来院の大きな目的である。

またもう1つの大きな目標として、大好きなゴルフの再開がある。
以前ゴルフをしていた際にも腰を痛めた経験があり、腰の不安定さを克服して気持ちよくゴルフがしたいと意気込んでいる。

初診の状態
  • 01

    左腰部脊柱起立筋の緊張

  • 02

    左短下肢

  • 03

    太ももの前後に痺れがある状態

  • 04

    冬であるものの汗をたくさんかく

経過と内容

腰椎側面像、頚椎側面像において、D3の椎間板が確認できるため、サブラクセーションが発生してから、かなりの時間が経過している。そのため、初期集中期として週に2回のケアを推奨するも、仕事の都合上でまずは週に1回とし、ケアをスタートした。

3週目(4回目のアジャストメント)では、右腿前の張り感は残存しているけど、全体的な調子は良くなってきているとのことであった。デスクワークが多く、デスクワーク後と忙しい日の次の日の朝は左の肘から前腕が痛むそうである。骨盤にあった神経圧迫は減少傾向を見せており経過を見たい。

9週目(8回目のアジャストメント)では、少しの頭痛が見られる感じはあるが、腰全体の調子は良くなる。腿の違和感も消失している。左の腰部の脊柱起立筋の緊張も減少傾向である。

10週目(9回目のアジャストメント)では、前日に久しぶりにゴルフの練習ができたと大変喜んでいた。久しぶりということもあり、腰に多少の違和感はあるが、大きな坐骨神経痛もなく一安心とのこと。

19週目(14回目のアジャストメント)では、寝起きに感じていた腰の重だるさは一切なくなり、ゴルフの練習も十分にできている。ゴルフの練習中も肘を痛める心配もなく、本番のラウンドに向けて調整をしている。下部頚椎にあった浮腫はかなり減少傾向にあり、腰部の緊張、そして神経圧迫もかなり減少傾向にある。

また、これまで冬でも手汗をたくさんかいていたことが解消され今ではあまり気にならなくなったそうである。

現在は、これからラウンドを接待やプライベートでたくさん回るために、メンテナンスを続けている。


考察

この症例は、大好きなゴルフができなくなるほど辛い坐骨神経痛に悩んでいた方のケースです。現在は腰の違和感は残っているものの、慢性的な姿勢の歪みや右肘の痛みなど、全身にわたる不調を改善するためにカイロプラクティックのケアを始めました。

初めの検査(レントゲン)では、腰や首の骨の間のクッション部分(椎間板)がかなり狭くなっており、長い間、神経の負担(サブラクセーション)が続いていることがわかりました。また、骨盤の仙腸関節が不安定で、それが腰に負担をかけ、坐骨神経痛を引き起こしていた可能性が高いと考えられます。

この骨盤の不安定さが神経に負担をかけて、坐骨神経痛の原因になっていたと考えられます。腰や首の骨の間の狭さからも、問題が長期間放置されていたことが推測されます。神経の圧迫が続くと回復には時間がかかるため、ケアも長期にわたる必要があります。

実際に、19週間(14回の施術)続けた結果、痛みは軽減し、神経の働きも改善されました。神経は一日に約0.3〜1mmずつしか修復できないため、ゆっくりと時間をかけて治していくことが大切です。

また、右肘の痛みについても、骨盤や腰の不安定さから姿勢が崩れ、胸や首の背骨の不安定さが腕への神経の伝わりを悪くしていたと考えられます。胸椎と頚椎の調整によって腕の負担が減り、肘の痛みも改善しました。

このケースは、急に強い坐骨神経痛が出たことがきっかけで、長く放置されていた骨のズレを見つけて改善できた良い例です。定期的なケアを続けることで、神経の働きが整い、腰や足だけでなく腕や自律神経の調子も良くなりました。

現在は、再発を防ぎ健康を保つためにメンテナンスケアを続けており、ゴルフも安心して再開できるようになり、生活の質が大きく向上しています。

この症例は、長期間続く神経の問題でも、骨盤をしっかり整え、サブラクセーションを取り除くカイロプラクティックケアを継続することで神経の流れを回復し、体の機能を改善できることを示しています。ケアを続けることの大切さを改めて実感させるケースです。

大好きなゴルフが、また楽しく再開できますよう、今後もケアを続けていきます。

関野 貴友

執筆者塩川カイロプラクティック治療室関野 貴友

1999年、大阪府生まれ。19才より東海大学トレーナー専攻及び東京衛生専門学校のダブルスクールを行い、共に優等で卒業。鍼灸あん摩マッサージ指圧師を取得。のちに睡眠専門治療室NEOCHIを開業。2023年よりシオカワスクールのインストラクターを務め後進の育成にも力を入れている。

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