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アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎

腕時計をつけたり、パソコンの前に座ることが出来なくなるほどのかゆみ

40代女性
主訴
アトピー性皮膚炎
来院に至った経緯

2年前に突如全身の痒みが起こり始め、アトピー性皮膚炎と診断を受けた。
病院で様々な治療を受けたが、先生によって言われることが違ったり、薬による副作用で身体を壊してしまうなどもあったりで難航している状態だった。
その間もどんどん症状は進行していき、肌が全体的に黒ずみ、皮膚がボロボロになっている状態になった。
感覚としては全体的に身体に色々なものがこもってしまい、便秘になったりなど身体から排出が行われず身体の時間が止まっているような感覚だった。
ついにはかゆみで腕時計をつけることもできなくなり、パソコンの前に座っていることもできなくなった。
できる限り薬を使わずに治療できる方法はないか探している中で、インターネットを見て当院を知り、ということで来院された。

初診の状態
  • 01

    皮膚全体の黒ずみ

  • 02

    上部頸椎の緊張

  • 03

    仙骨全体に浅めの浮腫

経過と内容

初診時の状態では皮膚の炎症反応が強く起こっていた状態だったことに加え、症状が徐々に進行しており日常生活にも支障が出てきていたため、最低週1回のペースでのケアを進めていくことにした。

3回目のアジャストメント時には黒ずんでいた皮膚が赤くなってきて、傷口がつるつるになり皮膚も柔らかくなってきた。
またずっとこもっている感覚だったのが、少し便通に変化が出てその結果肌もしっとりしてきた。
かゆみに関しては、これまで一か所に強い症状があったのが、体全体に浅く症状が出る感じに変化した。

7回目あたりから上部頸椎の緊張と仙骨の浮腫に変化が見られ、徐々に落ち着いてきたため2wに間隔を伸ばした。
その後の8回目のアジャストメント時には、ごわごわしていたのが柔らかくなり、炎症で黒くなっていた部分がトーンが変わり明るい肌色になってきていた。また、かゆみで寝ることが出来なかったのが、夜寝れるようになった。
その他日常生活では、便秘も解消され規則正しい便通のリズムに戻ってきた。

12回目のアジャストメント時には、8回目の経過から全体的にさらに良くなっており、ついに腕時計が付けられるようになったり、パソコンでの長時間の作業が問題なくできるようになった。
2wに間隔を開けてからも状態は上向きで良い経過を保てており、現在も2wの間隔でケアを続けている。


考察

アトピー性皮膚炎は、甲状腺や副腎、消化器系などの機能低下により身体から毒素を排出することが出来ず体内に毒素が蓄積して起こるパターンも考えられるが、今回のケースでは、土台である骨盤の乱れから交感神経領域の補正作用が起こり、機能が亢進してしまったことで炎症反応が過剰に働き毒素を過剰に排出しようとした結果、湿疹として身体にシグナルが現れたと考えられる。
また、自律神経のバランスが乱れることで、腸の蠕動運動にも影響が出て便通も悪くなってしまう。便通が悪くなれば体の中に毒素が溜まる形となり、それも肌荒れに拍車をかけていた可能性が考えられる。
そのため土台である骨盤を安定させることで交感神経領域に補正が起こることでかかっていた負担が軽減され、その結果亢進していた機能が落ち着き、症状の改善につながったと考えられる。

直接の神経のつながりとしてはアトピー性皮膚炎は交感神経の問題が考えられるが、今回のケースでは土台である骨盤からアジャストメントを続けていく中で、徐々に交感神経領域に起こっていた補正が安定してきたことで皮膚の状態だけでなく代謝が落ち着いたりなど、症状の改善につながったと考えられる。

高島 克哉

執筆者塩川カイロプラクティック治療室高島 克哉

神奈川県川崎市出身。横浜市の整体院に勤務後、世田谷区で開業。自分の治療法に確信が持てず、様々な治療法を模索し多くの講習会に参加。そんな中、偶然塩川雅士D.Cの記事を読んだことをきっかけにカイロプラクティックの持つ無限の可能性に衝撃と感動を覚える。その後塩川カイロプラクティックスクールに参加し、研修を経て正式に入社。現在は治療にあたりながら塩川スクールのインストラクターを担当する。

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