シオカワグループ シオカワグループ

すぐに転んだりぶつかったり、動きがぎこちない子供

すぐに転んだりぶつかったり、動きがぎこちない子供

“友達と遊んでも転ばなくなりました!”

10歳未満女性
主訴
よく転ぶ、動きがぎこちない
来院に至った経緯

患者さんは小学2年生の女の子で、
お母さんが心配して当院に相談に来られました。「走るときによく転んでしまう」「壁や机にぶつかってしまい、擦り傷や青あざが絶えない」という娘さんの様子が続いていたということでした。

お母さんが最初に違和感を覚えたのは、娘さんが小学校に入ってしばらく経った頃で、校庭で友達と走り回って遊ぶと、頻繁に転んでしまい、膝に擦り傷を作って帰ってきました。最初は「子どもだからよくあること」と思っていたのですが、同じ学年の子と比べても転ぶ回数があまりに多いことに気づき、不安を抱くようになったそうです。

家の中でも廊下を歩いているときに、ふと壁に肩をぶつけてしまったり、テーブルの角に足を引っかけてしまったり。本人は「またぶつけちゃった」話すのですが、膝や肘には小さな傷が絶えず、「どうしてこんなに怪我が多いのだろう」と心配になっていたとの事です。

運動そのものは嫌いではなく、体育の授業や友達と遊ぶことも楽しんでいる娘さんですが、走るときにどうしてもバランスが崩れやすく、転倒してしまう場面が多いとのこと。本人は気にせず元気に取り組んでいますが、傍から見ると「動きがぎこちない」「体の使い方がどこか不器用」という印象を受けることが少なくありませんでした。

「今はまだ笑って済ませているけれど、このまま成長していったら運動そのものが苦手になってしまうのではないか」「転ぶたびに怪我をしていると、体を動かすことに消極的になってしまうのではないか」お母さんはそんな不安を強く抱くようになったとの事でした。

最初は成長の過程の一部だろうと思っていたお母さんですが、転倒やぶつかる回数が減らないどころか、むしろ目立ってきているように感じるようになりました。「これは単なる不注意や性格の問題ではなく、何か体が歪んでいたりすることに原因があるのではないか」と考えるようになったとの事でした。

そんな折、知人から「子どもの身体のバランスや姿勢を整えるのに、カイロプラクティックが役立つ」という話を聞きき、それならば一度診てもらおうという事で来院されました。

初診の状態
  • 01

    頸部の筋肉の緊張

  • 02

    仙骨に浮腫

経過と内容

3週目(2回目のアジャストメント)を迎える頃には、まず体に小さな変化が表れ始めました。仙骨周囲の浮腫が減少し、いつも強く張っていた首の筋肉の緊張も和らいできました。

5週目(4回目のアジャストメント)では、これまで頻繁に転んでいたのがかなり減り、運動のぎこちなさは残るものの、「前よりずっと安心して見ていられるようになりました」との声をいただきました。転びそうになっても踏ん張れる場面が増えたことは、ご本人にとっても大きな自信につながったようです。

さらに9週目(7回目のアジャストメント)になると、変化は誰の目にも明らかになってきました。友達と外で元気に遊んでいてもほとんど転ばなくなり、自宅でも以前はよく壁にぶつかっていたのが、ほとんど見られなくなったとの事でした。お母さんは「動画で走っている姿を比べたら、前と全然違っていて驚きました」と嬉しそうに話してくださいました。ぎこちなかった動きがスムーズになり、子ども自身も笑顔でたくさん話してくれるようになりました。

現在では、転びやすさという症状はほとんど解消し、日常生活を安心して送れるようになっています。しかし、ここをゴールとせず、これからも健やかな成長をサポートし続けるために、定期的なカイロプラクティック・ケアを継続していく予定です。


考察

子どもが「よく転ぶ」「動きがぎこちない」といった状態は、筋力や運動発達の未熟さとして片づけられることが多いです。
しかし実際には、神経のバランス、特に“副交感神経”の働きが弱っていることが関係している可能性があります。副交感神経は全身のリラックスや調整を担う神経で、脳から出るものに加えて、骨盤の中(仙骨)からも伸びており、体のバランスや動きに大きく関わっています。

今回のケースでは、首の一番上の骨(頚椎1番=C1)と、骨盤の中心にある仙骨の2番(S2)に神経伝達不良(サブラクセーション)が見られました。そこで週1回〜2週に1回のペースで背骨の調整を行い、副交感神経の働きを整えることを目的としました。

C1は脳のすぐ下に位置しており、呼吸や循環、姿勢のバランスなどをコントロールする神経の通り道になっています。この部分に問題があると、姿勢が不安定になったり、体の動きがスムーズにいかなくなることがあります。C1を整えることで、脳と体をつなぐ神経の流れがスムーズになり、手足の動きやバランスが安定しやすくなります。

またS2から出ている神経は、骨盤や足の感覚・血流をコントロールしており、歩くときのリズムや下半身の協調運動に関わります。この部分を調整することで、足の運びや体の使い方がスムーズになり、転びにくくなると考えられます。

このケースから、子どもの「転びやすさ」は単に筋力や運動神経の問題ではなく、背骨の歪みや神経の働きの乱れが影響している可能性が示されました。特にC1とS2を整えることで、副交感神経の働きが回復し、姿勢や動きが改善することが期待できます。今後もこうしたケースを重ねていくことで、より明確な理解が深まっていくでしょう。

細井 康隆

執筆者細井カイロプラクティック細井 康隆

埼玉県さいたま市出身。2011年にスポーツトレーナーとメディカルトレーナーの資格を取得後、2014年に国家資格の柔道整復師資格を取得。接骨院・整体院での臨床と経営経験から多くのセミナー講師を務め、その参加人数は延べ2,000人以上を数える。その後カイロプラクティックと出会い、日本カイロプラクティックのパイオニアである塩川満章D.C.と塩川雅士D.C.が主宰である塩川スクールで学ぶ。2025年に卒業し、埼玉県さいたま市大宮区にて細井カイロプラクティックを開業。現在は本物の技術を提供するカイロプラクターとして、臨床で多くの患者様と真摯に向き合い施術を行う傍ら、塩川スクールでインストラクターとして後進の指導を行っている。

pagetop