
”こんなに良くなってこれまでの腰痛やしびれが嘘みたい”
今年(2024年)の1月、突然の腰痛と足の痺れに悩まされ、病院でヘルニアと診断される。腰自体には特に大きな痛みを感じなかったものの、左足の腿裏にかけて強い痺れが現れ、徐々に歩くことや座ることすら困難になっていった。痺れがひどくなると、足を引きずるように歩くこともあり、日常生活のあらゆる動作が支障をきたすようになった。また、長年悩んできた首からくる頭痛がここにきて再発し、15年以上も続いたその痛みが今さらに厄介な状態となっていた。体のあちこちに不調を抱える中で、日々の生活が本当に辛くなっていった。
薬にはできるだけ頼りたくないという思いがあり、病院で処方された薬を服用したが、それでも痛みや痺れはなかなか改善せず、2ヶ月間、ほぼ寝たきりの生活を余儀なくされる。お風呂に入ることやトイレに行くことさえもつらく、家族にも迷惑をかけてしまうことに心が痛んだ。日々の生活がどんどん制限され、気持ちが落ち込む一方で、このままでは生活すら困難になるのではないかという恐怖感が日に日に強くなっていった。
「このままではいけない」と感じ、現状を変えるために整形外科や整体院、鍼灸院など、評判の良い治療法があればと積極的に通った。しかし、どこへ行っても一時的には楽になるものの、根本的な改善には至らず、しばらくすると症状が元に戻ってしまう。その繰り返しに、焦りと苛立ちが募り、「本当に自分に合った治療はないのか」「この先、ずっとこの痛みを抱えたまま生活しなければならないのだろうか」と、絶望的な気持ちになっていった。
そんな時、たまたまご主人が塩川満章先生のことを知り、「もしかしたら」と思い、半信半疑ながらも少しでも改善があればと思って来院を決意した。藁にもすがる思いでの来院だったが、それでも少しでも希望が持てるならと、最後の望みをかけてその一歩を踏み出すことにした。
左もも裏に強い痺れ
後頭部の頭痛
右の仙腸関節の可動域制限
脊柱起立筋の強い緊張
上部.下部頚椎の熱感
腰椎5番の椎間板はD4レベルと慢性化が進んでおり、また頸部においてもC6の椎間板が摩耗して神経を圧迫している。
初期集中期は週1〜2回可能な限りお越しいただくということでケアをスタートした。
3週目(3回目のアジャストメント)の段階で、頭痛がかなり軽減していた。上部頚椎周囲の筋肉の緊張も和らいでいる。しかし、下部頚椎の熱感は残存している。また、右ももの筋肉の張ってる感じが軽減されたとのこと。
4週目(4回目のアジャストメント)の段階で、交感神経のエリアに移行した。骨盤のブレイクおよび可動域制限がかなり緩和された上に、上部頸椎も安定してきため。
5週目(5回目のアジャストメント)の段階で、何もしていなければ痺れは気にならなくなった。L5やSIをポンピングするとまだ痺れは出てくる。
12週目(12回目のアジャストメント)の段階で、腰の違和感はかなり軽減したとのこと。また腰部にあった皮膚の乾燥がかなり軽減してきて、上下の皮膚を比較してもあまり区別がつかないくらいには落ち着いている。
13週目(13回目のアジャストメント)の段階で、しびれが完全に消失。頭痛は稀に出るが、出ても薬を飲まなくても耐えられるし、回復も早くなる。
21週目(21回目のアジャストメント)の段階で久しぶりに痺れが出る。その際は、右の仙腸関節のブレイクが強かった。アジャストメント後寛解。
それ移行はメンテナンスとして週1回のケアを2週に1回と感覚を広げ始めた。メンテナンスとしてご来院いただいている。
この患者様は慢性的な腰痛と頭痛が主訴での来院でした。
執筆者塩川カイロプラクティック治療室関野 貴友
1999年、大阪府生まれ。19才より東海大学トレーナー専攻及び東京衛生専門学校のダブルスクールを行い、共に優等で卒業。鍼灸あん摩マッサージ指圧師を取得。のちに睡眠専門治療室NEOCHIを開業。2023年よりシオカワスクールのインストラクターを務め後進の育成にも力を入れている。