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喘息

喘息

原因不明の喘息が改善した

40代女性
主訴
喘息 (乾いた喘息)
来院に至った経緯

パソコン業務が多く慢性的な肩こりや首の痛みがあった。肩こり、肩の痛みでどこか良いところがないか、パソコンで検索していったところ、たまたまカイロプラクティックが内臓の症状にも効くという事を知った。肩の痛みも気になるが、カイロプラクティックで長年悩んでいた喘息が少しでも緩和すればと思い予約をされた。喘息に関しては3年前から何のきっかけもなく急に乾いた咳が出るようになった。丁度コロナが始まった頃なので、すごく心配になり、内科で検査してもらったがコロナは陰性。内科では気管支の炎症を抑える吸引薬を処方され、しばらく試したが症状はほとんど改善しなかった。このコロナの期間は咳をするだけでみんなが振り返り、そして周りから離れていくなどのハラスメントがあり、本当に苦しかった。今ではコロナも落ち着き前よりは生活しやすくなったが、周りの目による日々のストレスはまだまだ強く、1日でも早く改善したいという思いがあって来院された。

初診の状態
  • 01

    常に弱く乾いた咳をしている(約1回/30秒)

  • 02

    更年期の症状がある(多汗)

  • 03

    便秘の症状なし(乾性の喘息と関連する為)

経過と内容

L5はD3程度C5がD4程度だった為、週1の来院頻度を提示した。
1週目(1回目のアジャストメント)交感神経の系のL5とC6のみアジャストメントを行った。C6はサブラクセーションが慢性化しているせいか、可動性が悪くアジャストメントの手ごたえはなかった。問診時に腰の違和感を特に聞いていなかったが、すごく腰が楽になったと言われた。
2週目(2回目のアジャストメント)喘息は特に症状の変化なし。
5週目(5回目のアジャストメント)まだ喘息の変化はあまり出ていない。
8週目(8回目のアジャストメント)咳の回数が減ってきた。(約1回/1分)手汗の症状も改善してきた。頚部左側の軟部組織の弛緩も出てきた。
10週目(10回目のアジャストメント)咳の回数が明らかに減ってきた。(約1回/3分)
12週目(12回目のアジャストメント)咳の回数がほぼ無くなってきた。(約1回/8分)、頚部全体の軟部組織も弛緩が更に進んだ。同じ交感神経系内なのでT8もアジャストメントをしていく事とした。
当初予定していた3ヶ月が経過したが、症状が改善していきているので、本人の意志もあり現在の治療周期のまま継続中。


考察

今回の咳喘息のケースでは、まずC6、L5という交感神経領域にサブラクセーションがあったことと、お仕事ではパソコン業務が多く、慢性的に身体の代謝が低下していたこと、乾いた咳(空咳)、子宮筋腫とすべての原因は、化学物質のバランスの乱れによって身体に毒素が蓄積していることが考えられた。
また、乾いた咳喘息は、小児より大人の喘息の多く見られる傾向があり、特に甲状腺機能低下による頚椎6番~胸椎3番(C6~T3)のサブラクセーション、または副腎機能低下による胸椎7番~胸椎12番(T7~T12)のサブラクセーションからアプローチを行います。
検査では、C6とL5という交感神経領域にサブラクセーションが発見された。特にC6は、甲状腺(C6~T3)との関係性があり、甲状腺はいろいろな臓器がスムーズに働くために必要なホルモンとなります。 いわば体の代謝をコントロールしている臓器になります。 甲状腺への神経伝達に異常が生じれば分泌されるホルモンが少なくなり、体の様々な臓器の機能が低下していきます。 心臓の機能が低下することで血液循環が低下してきますし、基礎代謝が低下することで排毒する機能が低下し、子宮筋腫の原因になります。
今回は甲状腺機能が低下した事で体内の化学物質が乱れ気管支が収縮し起こった乾いた喘息が発症したと考えられる
今回はレントゲン上でも動的触診でもC6に明らかなサブラクセーションが存在した。ここを主とする交感神経系に的を絞ってアプローチを続けた事が結果に繋がったと考えられる。

孕石 尚志

執筆者花みずきカイロプラクティック院孕石 尚志

昭和48年7月 静岡県島田市出身
東京世田谷にある東京カイロプラクティック師協会認定の附属治療院でのインターンを経て、2005年7月島田市にて開業。近隣医院と提携したレントゲン評価を導入した正統派カイロプラクティック院として評価され、新規患者の約7割が紹介という広告に一切頼らない口コミによるネットワークを確立。2023年より母校であるカイロプラクティック界の名門塩川スクールにおいて、塩川満章D.C. 塩川雅士D.C.と共にカイロプラクティックの講師として活動中。

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