シオカワグループ シオカワグループ

五十肩

五十肩

着替える時や仕事で肩を使う時の痛みが解消

60代男性
主訴
右肩の痛み
来院に至った経緯

寿司屋で仕事をしており、来院の3か月前に冷凍の魚を切ろうと力を入れたところ、右肩を痛めた。元々50代の頃、両方の肩で五十肩の経験があり、完全には治りきってはいなかった覚えがあったそのため、普段からも肩の調子が悪く、趣味であるゴルフをした後では、肩に痛みがあった。その時の痛みとしてはズキッとした痛みを感じた。痛めてから2カ月は、自分で運動(肩のエクササイズ)やストレッチなどをしていたがあまり変化はなかった。

ここ1カ月程は、頚から右側の肩甲骨の間にまで痛みが広がってしまった。そのため、肩を上げることが難しく、日常生活では着替える際には大変であった。また、仕事では魚を切る時に辛く、痛みに悩まされていた。肩にも力が入りっぱなしになり、そこまでは無いが他の人に触られると肩こりがすごい、というように言われる。そういえば、ずっと肩が緊張しているように感じる。また、数年前から顎の開きが悪くなり、それも肩こりを助長しているように感じる。

年末に四国のお遍路を巡りたいが、この肩の調子では難しいと悩んでいたところ、塩川満章先生のYouTubeを見て、興味を持った。実は30年前に、自身も療術業を営んでいた経験があり、カイロプラクティックに興味があったため、塩川カイロプラクティック治療室で2回訪れ、治療を受けた。ただし、遠方の出身のため、塩川カイロプラクティック治療室よりも近い当院をご紹介頂き、来院の運びとなった。

初診の状態
  • 01

    左仙腸関節の可動域制限

  • 02

    頸部の起立筋の過緊張

  • 03

    右肩関節の可動域制限

経過と内容

塩川カイロプラクティック治療室で、既に2回アジャストメントを受けているが、R5.9/19を第1回目としてアジャストメントを行う。頚部及び腰部の椎間板にD4レベルの慢性的な段階が確認されたため、週2回のケアを提示したが、遠方からの来院であったため、初期集中期の段階では週1回のケアからスタートすることにした。初診は問診と検査の情報により左の骨盤とC5のアジャストメントを行った。

2週目(2回目のアジャストメント)には、先週は右肩が動かしやすかったというご報告を頂いた。以前、左肩も五十肩の既往歴があったが、今回はそっちも痛むような気がするとの事。肩関節の可動域制限もあるので、慎重にポンピングやアジャストメントを行った。顎関節のアジャストメントも行った。

7週目(5回目のアジャストメント)には、非常に調子良くなっている。頸部の緊張感が無くなり、あまり意識はしていなかったが、肩こりがないように感じている。また、右肩の可動域制限が軽減し、肩を上げられるようになってきた。着替えることも少し手間取るが、以前よりも肩の動きは滑らかになっている。11月に四国のお遍路を巡る予定も、このまま行ける気がしていると、自信を持っていただいた。

14週目(6回目のアジャストメント)には、無事、四国のお遍路を巡っていただいたことをご報告頂いた。現在は、身体のメンテナンスとして定期的なカイロプラクティックケアを続けている。


考察

今回の五十肩の症例は、長時間同じ姿勢を続けて作業をしており、背骨(特に頚椎や胸椎)に負担がかかり、結果として神経がつながっている肩関節にも負担がかかったものと考えられる。ほとんどの上肢下肢の問題の原因は、その関節だけに存在するのではなく、脊柱におけるサブラクセーションが関与していることが多い。

痛みの性状としてはズキッとした痛みであり、副交感神経の問題の特徴である。検査では副交感神経の支配領域にサブラクセーションが認められた。自律神経には交感神経と副交感神経の2つがあるが、検査では副交感神経支配であるC5と骨盤部の反応が強く見られた。副交感神経が働いていないと、交感神経が過剰に働いてしまう。交感神経が過剰に活動すると、「鋭い痛み」や「突然の痛み」といった兆候が見られる。

肩こりは頭が通常よりも前に出ることによって肩の周りの筋肉が緊張していまうものと、自律神経のバランスの乱れによって交感神経が過剰な状態になった結果、筋肉が緊張してしまうものがあるが、今回の場合は後者だと考えられる。

顎関節症は、外傷以外の理由では、首のバランスの乱れによるものが考えられる。首の状態が放置されていたため、顎関節も段々と開きにくくなってしまったものと考えられる。

広い範囲での痛みであっても、検査をしっかりと行うことによってサブラクセーション(根本原因)を特定し、体の情報を脳へ届けることで回復に繋がったものと考えられる。

岡芹 侑哉

執筆者OKA接骨院・鍼灸院・整体院岡芹 侑哉

1993年、埼玉県出身。柔道整復師・鍼灸師の免許取得。接骨院・鍼灸院・整形外科の研修後、接骨院を開業。塩川スクールにてトムソン教室、クレニオセラピー、上部頸椎ボディドロップターグルリコイル、Gonstead seminar修了。現在、塩川スクールの検査のインストラクターとしてカイロプラクターの育成に携わる。

pagetop