2008年末のこと
2008年11月20日には、私の患者の福井舞さんのライブ、レイモンドのゴスペルの音楽会があった。私たち家族は二手に分かれて出席した。特に、福井舞さんは平成20年度の新人賞や有線大賞などを受賞しただけあって、一流の歌手になるオーラを感じた。
一流の歌手になるには、天の運も必要であるが、多くの人に夢を与える感動させる力が問われるものであるが、福井さんはその力を持っていると感じた。多くのファンに応援してもらいたいものである。
2008年11月23日には、患者で元宝塚の伊沢美帆子さんがディナーショーを開いた。とてもすばらしい感動する歌を披露してくださった。2008年の大晦日に、またマカオのサミー・ルイの治療に行くことにした。
サミーは、私の矯正を心待ちにしてくれる1人である。私たちは決まってウインホテルで朝食をとる。ここのバイキングはとても美味しく、2人でいろいろな話をした。それから彼のクリニックに行き、矯正を行った。クリニックには医者が2人、歯医者が1人とカイロプラクターのサミーが院長で、この街の名士を治療している。
昼には、彼らの経営しているレストランで長い昼食を取る。その日の夜には、サミーたちが新しくオープンしたホリデイインで、食事を取ることになり、多くのサミーの友人たちが集まってきた。その中の1人に、貫禄があるシンガポールから来た人がいた。聞くところによると、彼はシンガポールでインターネットゲーミングによって財を成したそうである。
彼の名前はスティーブといった。私には、どうしても映画の中のマフィアのドンにしか見えなかった。この夜もカイロプラクティックの話になり、私が1人の頚椎を矯正すると、皆が口々に「ワンダフル」と言って、全員を治療することになった。
カイロプラクティックはどこに行っても引っ張りだこである。今回はベネチアンホテルの社長や日本にもレストランを持っていて、今ではベネチアンホテルの中にイタリア・スペイン・ブラジル料理のレストランを所有しているピーターたちとサミーたちが経営しているサウナに行くことにした。
数あるサウナの中でも、リオホテルのサウナが一番気に入っている。私たちはVIPルームに通され、そこでカイロプラクティックの話になり、私はピーターの頚椎を調べ、矯正した。その結果を見ていた他の人たちも、首を治療してくれといってきた。
ピーターはその夜、ベネチアンホテルにある自分のイタリア料理店に夕食を招待してくれた。夕食までまだ時間があったので、ピーターのブラジルレストランのバーで飲むことにした。
その時にシガーの話になり、彼は自分の作った手作りのシガーを持っていけと言って1箱くれたが、私は記念にと言って、その中の1つをもらうことにした。ピーターは幼年時代、キューバで生活していただけあって葉巻の作り方を知っていた。私がキューバのハバナに3回ほど行ったことがあると話したら、お互いに意気投合して友達になった。
夕食にはベネチアホテルのマークブラウンとその役員たちが加わり、私たちはひと時の友情を確かめることができた。聞くところによると、ここマカオのベネチアホテルは客室が3,000室あり、3台のプライベートジェット機を所有し、カジノのVIPを送り迎えしているそうである。
するとルイスの提案で、翌日はマカオに1台しかないロールスロイスのファントムでマカオの町をドライブしようということになり、私も一瞬VIPになったような気分になった。一介のベルボーイから始まったルイスルイがマカオの権力者になった話は、まるで映画そのものである。
さらに、マカオだけにはとどまらず東アジア(マレーシア、シンガポールなど)にもパートナーを作り、年々勢力を拡大しているという。