私は今このブログを香港から日本への飛行機の中で書いている。行きの飛行機はノースウェストを利用したが、夜の6時半出発であったのにフライトが遅れて、香港に着いた時にはもう夜の11時ごろであった。

それからマカオ行きのフェリーに乗ったのが夜中の1時、マカオに着いたのは結局2時過ぎになった。今回のスケジュールとして、香港のドクターサミーを治療に行くことが入っていた。

昨年の6月に私とサミーはバージニア州レオナカホテルでセミナーを受けていた。その時、サミーが突然、脳出血で倒れた。救急車を待たせ、彼を車椅子に乗せた時、私はサミーの頚椎を矯正するという初めての経験をした。

脳出血の患者の首を動かしてはいけないという常識を私は破ったのだ。それはその時、サミーの「ミツ、アジャスト、アジャスト」という必死の思いの声を聞いたからである。

私の手は瞬間的に動いた。

サミーの右側を固定してC2の棘突起に私の左手の人差し指を接触させ、約60度の角度で矯正した。すると翌日には出血が止まり、脳の腫れが半分で済んだそうである。

約2ヶ月後のマカオでの再会でサミーはすっかり良くなっていたのを見た。それ以来、私はたびたびサミーの治療にマカオを訪れている。私が矯正を行うたびにサミーの状態はよくなるものだから、今では私が行くたびにサミーの85歳になる母親、兄であるルイス・ルイなど多くの家族を診ることになった。

この時に、カイロプラクティックは結果であることを痛感した。サミーは翌日の昼に来たので、その日は3回、次の日は4回治療した。私が矯正を始めるとサミーの85歳の母親や色々な人が集まってきた。

金曜日は、サミーのレストランで食事をし、その後この街の実力者でもあるルイスルイが金砂カジノの最上階でのマカオのセレブのパーティーに私たちを招待してくれた。中国から集まった美女に囲まれてベネチアホテルの社長、金砂カジノの社長兼CEOのイタリア系のマークのところに案内され、セレブたちのパーティーに参加した。

聞くところによると今年の11月8日にマカオで開催されるミスインターナショナル美人コンテストを主催するのがルイスルイで、そのスポンサーの1人がベネチアホテルのマークだということである。このベネチアホテルはオーナーがラスベガスのベネチアホテルや多くのカジノを持っていることも分かった。

以前マークが初めてマカオに来た時に、私は彼とサミーのレストランで一緒に夕食を食べたことがある。ルイ一族はこのマカオでビジネスの頂点に上り詰めようとしている。マカオはカジノのリゾートとして躍進を遂げ、今ではラスベガスにも劣らないホテルがいたるところにできている。

私と友人の池内氏はウインホテルのカジノで夜中の1時まで楽しんでいたために、翌日の帰国の朝便に乗り遅れてしまった。再度、正規の値段で日本航空のチケットを購入しなければならなかった。

いつもノースウエストは朝9時半の出発であるが、この日に限って8時半の出発であったので飛行場に着いたときにはもうすでに8時前であった。高い授業料になってしまった。