世界を旅していると、日本のすばらしさがよくわかる。

食事、治安、何をとっても日本は世界一である。昔、予算がない動物園でホッキョクグマの檻をとても小さく作ったが、予算ができ、大きな檻を作っても数歩歩いてはまた後ろに歩いたそうである。檻の外の人間になるには、そこから出なければ分らないように、日本の良さを知るためには日本の外に出ることである。

人間の寿命や健康についても考えたことがあるが、これらは自分で作るものであって決してほかの人が作ってやれるものではない。自分から自覚して体によいものを食べるか、カイロプラクティックのような予防医学を定期的に受けるか、さらには精神的な安定を図る訓練を日頃から行わなければならない。

人間の仕組みと働きを学べば学ぶほど、自然に近い生活の必要性を自覚する。

地球が太陽エネルギーを受けて、その周りを回りながら生きているのと同じように、人間のミクロの細胞もまた原子核の周りを電子が回っている。各組織細胞は脳からのプラスのエネルギーを受けて健康を保っているのと、地球が太陽エネルギーを受けているのと同じであるが、人間は自らの思考によってよいプラスのエネルギーも悪いマイナスのエネルギーも出すことができる。

人間は構築の法則によって成り立っているが、地球は崩壊の法則によって生きている。人間は280日かかって母体から誕生した瞬間、自分の体を自然に治す力を備えている。この治す力も、280日かかって人間が構築する力もまったく同じところから来ている。

脳のどこかに存在するこの司令官と呼ばれているところは、人間の教育された頭脳でも決して完全に解明はできない。50％の人間の機能や働きが解明されていれば大変なことであるが、20％ぐらいしか解明できていないのではないかと思われる。

現代医学がいくら発達しても、人間の機能や働きについて完全に解明することは永遠に不可能なことかもしれない。いくらよい薬が発見されても、人間の内にある偉大な力である治る力とともに働かない限り人間の病気は治ることはない。

人間の病気を治す力のみがいつ治るのか、どのくらいの日数で治るのかを知っている。患者の「いつ治りますか？」という質問に対して、私たちカイロプラクターでさえ答えることはできないが、過去の症例から予測することはできる。

そのために経験あるカイロプラクターは、患者の質問に対してある程度患者が納得する答えを出さなくてはならない。