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治る力とサブラクセイション

人間は一度に10,000のことができるし、280日かけて人間を作ることもできるし、毒が入ってきてもそれらを体外に出すことができ、寒くても毛穴を閉じ温度が体外に出て行くことを防御している。

私たちはもっとこのすばらしい人間の治す力を信じ、その力が24時間いつでも働く環境を作ることをしなければならない。自然に時間と力を与えればいかなる病気も治してしまうだけの力を持っている。

人間の行動をコントロールしている脳も教育された脳によって疑ったり、心配したりしてマイナスのエネルギーによってその力を発揮できなくなってしまう。教育された知能と持って生まれたイネイトの知能とどちらが生命にかかわる重大なことに関与しているかは明白な事実である。

イネイトの知能は私たちが考えたり行動を起こしたりする前に、自分の利益に対して最大の力を発揮する。私たち人間の脳はイネイトの脳と後天的に教育された脳の2つによって構成されている。

動物は私たちが教える以前に生きるために自然に行動する。そして体に良いか悪いかを選別して食べ物を探している。病気になるとじっと動かないで自分の治癒の力が働き治るまで静かにしている。一方人間は教育された知能が発達しているために、化学的に作られたものに頼って自分の中にある自然治癒の力を抑えている。

各関節にある感覚受容器が全身に張り巡らされている神経組織を介してすべての情報を受容し、その情報が脳へ伝達されて、脳はその情報を基にして治る力を発揮する。脊椎がズレて神経に圧迫が生じることは、病気の原因を作ることになる。

カイロプラクティックはこの神経圧迫を取り除くことを仕事にしている。カイロプラクティックがターゲットとしている神経圧迫、いわゆる脊椎複合サブラクセイションの存在は、人間の中に存在している自然治癒力の低下につながり、いろいろな病気の原因となっている。この脊椎複合サブラクセイションさえ取り除きさえすれば、病気を治す力は最大限発揮される。

問題となるのは、この脊椎複合サブラクセイションを主観的な方法(筋力テスト、オーリング、触診法など)ではなくて客観的でしかも科学的な方法(赤外線サーモグラフィ、パルスターフラスなど)で見つけなければならないということである。

レントゲン写真は、脊椎複合サブラクセイションがどこに存在するかを教えてはくれない。神経圧迫が起こるとどのような変化が体に現れるかを理解して科学的検査器具に頼らなければならない。

神経圧迫を知る方法は誰が検査しても何回検査しても再現性がなければならない。B.J.パーマー(カイロプラクティックを発展させた人物)は約50年前に脊椎の両側の温度を測定することにより、健康で神経圧迫の無い状態をストレートラインという言葉で表現した。それから50年後、今日の医学の発展によってジョンホプキンス大学の植松教授によって脊椎の両側の温度差は0.3度以内が正常であることが発表された。

左右の温度差が0.9度以上になると、内臓の病理が発生することも研究によって発表されている。

カイロプラクティックはただ単に痛みや症状を取り除くだけではなく、内臓の病気が起こらないための予防としても利用されるべきである。またサブラクセイションが起こり、神経圧迫が起こることによって神経の9つの働きにも障害が起こる。

さらに重要なことは各関節や椎間板の中に存在する感覚受容器に異常が起こり、体の隅々に発生している異常な箇所を正確に脳へ伝達しなくなり、治癒力の低下につながることである。

人間の機能は私たちが想像する以上に優秀であることを理解しなければならない。一度に10,000のことができ、コンピューターのように記憶することができ、自分の利益のために行動する。

怪我をしてもそこを治してしまう。また必要な薬も作り、自然な薬を作る製薬会社も所有している。しかもここで作られた薬は副作用もなく、1つの病気に対してのみ働く。

人間の体は環境に対して生きていくための最大限の力を発揮する。この力が最大限に発揮できるのは脊椎複合サブラクセイションが無い時であり、それはカイロプラクティックのサブラクセイションに対する矯正のみによって得ることができる。

病気にならない体を作ることが予防としての最高な方法である。もし私たちが健康な体をより健康によいスローガンで人生を送るならば、病気と無縁な人生を送ることができることできることだろう。

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